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マグス・マグヌス  作者: 蒼崎 れい
第一章:若き陰陽師と幼きマグス
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中間報告⑤

 エザリア=S=ミズーリーの調査を開始してから早くも一ヶ月半が過ぎた。行方不明となった諜報部(ハウンド)のメンバーはすでに十人を超えているが、あのお二方の頼みとあっては手を引くわけにもいかない。早く彼女の素性に関する情報の入手を願うばかりだ。




諜報部(ハウンド)統括官の手記より。十一月二〇日。

 今回はエザリアが出入りしている建物の内部について、ある諜報員が情報を入手した。その諜報員本人と言えば片腕を喪失しており、現在は当部署内で治療を受けているが、意識不明の重体である。




 潜入したのは、シュタルトヒルデに存在する地下施設である。

 数分の間真っ暗な階段を下ると、鉄製らしき巨大な扉へと突き当たった。

 潜入はここまでかと思われたが、運良く内側から関係者が出てきたので、そこを襲撃し内部への潜入が成功した。

 扉の向こうにあったのは、機械の山だった。壁も天井も金属製で、人の胴体ほどもあるケーブルが足下を埋め尽くしていた。光源は、自ら発光する薄いガラス板のようなもので、その発光するガラス板はと言えば、五〇を数えようかと言うほどだ。

 そして、その中で最も異色を放っていたのは大量に並んだガラスケースだった。五メートルはある天井まである、樽型のガラスケースだ。ただし、内部は半透明な液体の中を時折気泡が立ち上るだけで、なにも入ってはいなかった。

 室内へ侵入し、更なる調査を行おうとしたのだが、内部から更に数名の関係者が現れたので、撤退を余儀なくされた。

 あのガラスケースは、いったいなんだったのだろうか……。

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