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初めての冒険者ギルドへ

無事に街に入って安心したからか2人のお腹から空腹を知らせる音が…


「女神様でもお腹減るんですね…」


「神界から異世界に来た時に受肉してるから、お腹も空くし、普通に死ぬわ…」

と少し不便そうに言ってきた


「じゃあとりあえず屋台の方に行ってみましょうか?美味しそうな物もありそうですし」


そう言って2人で屋台の方へ向かうと果物の他に肉の串焼きの様な物やケバブ?みたいな物も売っていたので2人で買いに行くと屋台のおじさんが声をかけてきた


「よう!見ない顔だな、うちのキャバブ食ってくか?半銅貨3枚だ」

と顔に似合わずにこやかにいってくるので彼女の分も含めて2つお願いし銅貨を払った


「ありがとよ半銅貨4枚の釣りだ」


「ありがとうございます、ここにはさっき着いたんですけど、宿屋とかってオススメはありますか?」


受け取るついでに今日泊まる宿の情報を聞かせてもらう



「この屋台通りの少し先に風猫亭って宿屋が安くてメシも美味い所があるぜ、しばらく滞在するならまた買いに来てくれよ」


「はいまた買わせてもらいますね」

宿の情報も聞けたので挨拶して離れて彼女の元に戻る



「お待たせ、ケバブっぽいの買ってきたから食べようか」


「ありがとう、これからどうしましょうか?」

彼女はケバブ受け取りこれからの事を話し始めた



「うまいなこれ…とりあえず屋台の人から宿屋の場所は聞いてきたけど、しまったな…冒険者ギルドとかあるならそこの事も聞いとけばよかった」


食べながら考えていると、早々に食べ終わった彼女は宿屋のあるほうを見て言ってきた


「とりあえず宿屋が空いてるか確認しましょうか」


「だね…とりあえず宿屋に行こうか」



「ここが言ってた宿屋かな?」

屋台通りを少し歩いているとそれっぽい建物があった外観も綺麗で看板に猫っぽいマークも描かれていた


「すみませーん」


「いらっしゃい、風猫亭へようこそ」

恰幅の良いおばさんが出てきた


「1人用の部屋って2部屋空いてますか?」


と聞いたら隣にいたティアナが


「2人が泊まれる部屋を1つでいいわよ、お金勿体ないですし」

と俺が何かを言う前におばさんに頼んでいた



「なら一泊半銅貨7枚だ、朝飯を頼むなら一泊銅貨1枚だよ」


「はぁ…じゃあとりあえず5日分お願いします、冒険者登録をしたいんですが、冒険者ギルドはどこにありますか?」


銀貨1枚を払い冒険者ギルドの場所を聞く


「冒険者ギルドかい?なら店を出て左の広場のに向かえば分かると思うよ、今日の朝飯は終わっちまってるけど、余りで良ければ夜にでも出そうか?味の保証はするよ」



「じゃあそうしようかティアナさん」


「そうね、ここの料理は美味しいって聞いたから」


「はいよ、じゃあ銅貨5枚のお釣りね、すぐギルドに行くのかい?」


「はい登録出来たら帰ってこようと、彼女と色々相談しようと思うので」


「じゃあ帰ってきたらまた声かけな、部屋に案内するから」


「ありがとうございます、じゃあ行ってきますね」




宿を出て左の広場の方へ行くと冒険者風の人達が入っていく建物が見えた


「あれがそうっぽいですね」


「何事も無ければいいけど…」


2人で入って行くと中は少し騒がしいぐらいで冒険者達が話し合っていたり何か飲んでいたりしていた、奥にはカウンターがありそこには受付嬢らしい人がいた、受付嬢さんの頭にはうさ耳が生えていて可愛い感じの人だった


あとでティアナさんに聞いたらこの世界には獣人やエルフもいて、彼女は兎人らしい


「すみません、冒険者登録をしたいんですが」


「はいは〜い登録ですね、登録料で銅貨5枚になりますが大丈夫ですか?」

とニコニコしながら聞いてきた


「じゃあ2人分でお願いします」

銀貨1枚を払い登録をお願いした


「は〜い承りました〜、じゃあこちらに手を置いてくださ〜い」

そう言ってガラスのような板を取り出した


「これは?」


「こちらであなた方の簡単な鑑定をしてその情報でステータスカードを発行します、それが身分証にもなりま〜す、無くしたりしたら再発行で銀貨2枚かかっちゃいますから無くさないように気をつけてくださいね〜」


(偽装してるのバレないかな…)

とティアナさんの方を見るとコクリと頷いた


(大丈夫そうだな)

「じゃあ置きますね」


そう言って板に手を置くと少し光って、板の横部分からカードが出てきて受付嬢さんが少し確認して渡してくれる


「はい、トーリ・トモツキ様ですね〜こちらがあなたのカードになります」



友月冬利 トーリ・トモツキ

LV3

19才 男


力 E

魔力 F

耐久 E

器用 C

敏捷 E

運 F


称号

冒険者


スキル

火属性魔法 F

アイテムボックス

鑑定



(うんちゃんと偽装されてるな…名前と称号少し変わってるけど)

「次はティアナさんですね」


続いて彼女も板に手を置くと同じようにカードが排出された



ティアナ LV2

15才 女


力 E

魔力 F

耐久 E

器用 C

敏捷 E

運 C


称号

冒険者


スキル

鑑定

アイテムボックス

家事 C


「はい〜ティアナさんですね〜発行は無事終わりました〜、次は冒険者としての説明と依頼の受け方ですね〜」


と受付嬢さんは説明をしてくれた


「そういえば自己紹介がまだでしたね〜、わたしはここで受付嬢をしているライナっていいます〜」


説明の前に自己紹介をされたがライナさんは17才の兎人で少し前からこのギルドで働き始めたようだ


「はい〜ではまず冒険者とはギルドに依頼されたものを完了することで報酬をいただけます〜、しかし当然ながら初めから報酬の高い依頼は受けられません、その冒険者さんに実力と信用が無ければ失敗してしまう可能性が高いですからね〜、だから冒険者にはランクがあり最高のSから初心者のFまであります自分のランクの1つ上のランクまでは受けられますので無理のない中で依頼を受けてくださいね〜」


と冒険者のシステムを教えてくれた


「次に依頼の方ですが〜ギルドに入って右手側の掲示板の方に張り出されています〜そこから依頼用紙を持ってきてもらったらカードを提示して依頼開始になります〜そして依頼を達成したら受付の方へ報告してください、討伐依頼等だと討伐証明が必要な場合がありますのでご注意下さいね〜」


そこでライナさんは掲示板とは逆側を指差し


「モンスターの魔石や素材の買取、解体なんかはあっちで受け付けてるよ〜、解体をお願いするときは少し解体費用がかかっちゃうからそこはちゃんと確認してね〜」


「今倒したゴブリンの死骸がありますけど魔石だけが買取ですか?」


この街に来る前に襲われたゴブリンの事を思い出して聞いてみた


「ん〜ゴブリンだと魔石と彼らが持ってた武器防具かなぁ〜とは言っても、手入れも何もしてないから再利用ぐらいしか出来ないから大体安く買取になっちゃうかなぁ〜」


「それに〜ゴブリンは解体お願いしちゃうと赤字になっちゃうから魔石の回収は自分でやった方がいいかな〜2人のアイテムボックスの容量はわからないけどまとめてきてくれるとギルドも嬉しいかな〜」


「以上で説明は終わりかな〜さっそく依頼を見ていく〜?」


そう言ってライナさんは俺たちの方に向き直して聞いてきた


「いえ、今回は登録しにきただけなので明日からにしようと思います」


そう言って俺たちはギルドを後にしたのだが、帰り際に俺たちに視線を向けていた人がいたのが気になったがそのまま帰路に着いた


「ラノベとかによくあるシステムで良かったですね、そしたらティアナさん宿に帰る前に武器屋に行ってみていいですか?」


「そうね、明日から依頼を受けるにしても魔法だけって訳にもいかないでしょうし」


2人で武器屋に向かうが武器屋はギルドの近くにあったのですぐに見つかった


「すみません」


武器屋に入るとカウンターに座っていたおじさんがこちらチラッと見たが特に何事もないように一言言って視線を戻した


「勝手に見な…」


(これが日本だったら、クレームもんだよなぁ…)


接客業をしていたからか、思うところはあるが今は武器を優先させた


店の中にはナイフから身の丈はありそうな大きな剣や盾、槍や弓、杖や槌と様々な種類があった


「とりあえず鑑定で良さそうなのを選びますから、ティアナ何か武器の希望はありますか?」

そう小声で言うと彼女は


「ではナイフかショートソード、それと弓をお願いします」


「わかりました、俺はとりあえず試したいことがあるので…

「すみません少し武器を振らせて貰っていいですか?」

と店主に聞いてみる


「他の商品には当てるなよ?」


と睨んできた


「はい、大きく振るわけではないので」

そう言って近くにあったナイフを軽く振って自分の本来のステータスを確認してみた


短剣術 F


(やっぱりか…)

確認が取れたのでとりあえずこの武器屋にある武器を一通り使ってみた


短剣術 F

剣術 F

双剣術 F

大剣術 F

盾術 F

槍術 F

弓術 F

杖術 F

槌術 F


以上がこの武器屋で得られたスキルだ


(ランク的には低いけど取っておいて損はないだろ)


スキルを確認した後、鑑定を使い状態の良い物を選んでティアナさんのところへ戻りティアナさんも少し武器を振ってみて言ってきた


「あなたのようにはいかないものですね…」


「まぁ…まだ全部がわかったわけじゃないですけど、チートってこんなものだと思いますよ」


(正直これがどこまでいくかはわからないってのはありますけどね…)


一通り武器が決まったので店主に武器を持っていく


「これお願いします」


「ロングソードにスモールシールド、ショートソードに弓矢一式か…銀貨5枚だ」


「あっ…あと鉄クズを少し売って貰っても良いですか?」


「なら鉄クズと一緒で銀貨6枚だ」


「ではこれでお願いします」

そう言って金貨を渡す


「鉄クズはどうする」

お釣りを渡しながら聞いてきた


「アイテムボックスに入れるのでそのまま貰いますね」


机に置かれた鉄クズをアイテムボックスに収納した


アイテムボックス


ゴブリン×3

鉄クズ 3kg


と表示されたのを確認して武器屋を後にする


ギルドでの説明や武器を買ったりしていたからか、太陽は沈み始めていた


「じゃあティアナさん宿屋に帰りましょうか」


「そうですね、これからの事の相談もありますし」


と2人は宿屋へ向かった


風猫亭に戻るとおばさんがちょうど声をかけてきた


「あぁ!あんたらか登録は終わったのかい?もうすぐ夜飯が出来るから荷物置いたら下に降りてきな、あんたらの部屋は階段上がって右側の1番奥だよ」


部屋の場所を教えてもらい、買ってきた武器を置いて1階に降りるとテーブルに料理が置かれていた


「しっかり食って頑張んなさいよ、食べ終わったら言っておくれ」


テーブルにはパンとスープ、サイコロステーキと野菜のソテーが置かれてどれも美味しそうだ


「じゃあ冷める前にいただきましょうか」

と料理を見ていたらティアナさんの方から声がかかった


「そうですね、いただきます」




パンは少し硬めだったけど、どれも美味しかった

食事を終えて2人は部屋へと戻った

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