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はじめまして女神様そして異世界

重力を感じ目を開けたらそこは広々とした草原だった

遠くには砦?の様な外壁も見える


少なくとも日本でこんな所は見た事がない

でもそれでもこの景色に感慨深いものを覚えた


これが異世界か…とそうしていると横から声がかかった


「あなた…なんでこんな事をしたの?」


「こんな事って何?」


「貰える能力を減らしてまで私なんかを選んだのって事よ」

と彼女はこの状況についての説明を求めてきた



「ん〜まぁ可愛い子が嫌な思いをしてたら助けたくなるじゃん?」

と何事もない様に言って微笑んだ



「だってこうやって言葉が通じてるって事はあなたが選んだ能力は言語理解でしょ‼︎そんなんじゃこの世界では長く生きられないしましてや魔王なんてもっての外じゃない‼︎」

と彼女は言葉を荒げて言った


「この世界はモンスターとか盗賊とか色々出るのよ?戦闘用の能力も無しにどうするのよ?私だってそんなに便利な力とか使えないのよ?とりあえずモンスターに見つからない様に街か何かに向かわないと…どうするかはそこ…で…」

と彼女は遠くに見えていた砦の方を指差したが、その方向から小柄な人?の様なものが走って来ていた




「ゴ…ゴブリンよ‼︎まだ見つかってない!どこかに隠れないと!」

と彼女は焦ったように言う



もしも本当に戦闘用の能力も無しに出会っていたら勝てるかもしれないが数がいたら命も危なかったかもしれない、まして彼女を連れてきてすぐに2人とも死んでしまったら意味がない

だから…


「ねぇ?魔法ってどうやって使うの?」

と彼女に聞いてみた



「あなた魔法の能力を選んでないんだから使えるわけないじゃない‼︎先天的に才能があるならともかくあなたがいた世界には魔力が無い世界だからそれもないの‼︎だから早く隠れて‼︎」


「まぁまぁとりあえずさ?どんな感じなのかさ〜」

と言ったところで先頭を歩いていたゴブリンがこちらに気づいたようで騒ぎはじめた



「魔法はイメージよ!…頭の中にどんな魔法かが入ってるからそれを相手に向けて放つように…って…気づかれた!…っもう」

そうしてゴブリンに見つかった事に気づいた彼女は…


「私がどうにかするから!あなたはあの街の方に走って‼︎運が良ければ人が居るかもしれない…私はもういいからあなただけでも…」


『ファイヤアロー』


と彼女にゴブリンが近寄ってきたが、次の瞬間ゴブリンは炎の矢に貫かれていた



「えっ…」

彼女は近くに誰か冒険者みたいな人がいたのかと思ったが火の矢が飛んできたのは自分の後ろ側からだった



「あぁこんな感じか…思ったより威力が弱いな」

と右手を前に出して()()を放っていた

ゴブリンはどれも一撃で絶命していた




「あなた…なんで…」



「俺が選んだ能力は『言語理解』じゃなくて『全部』ってやつなんだよ、なんか手書きで書いてあったやつね」



「えぇ…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

と彼女は驚いていた





「つまり…あなたはあの本の中にあった『全部』を選んだってわけね…そんなの無かったはずなのに……いやちょっとまって…まさかそんな…」

彼女はそんな項目は無かったと考えていたが、徐々に顔が青ざめていった

そして申し訳なさそうに



「ごめんなさい…多分それ私がやらかしたやつ…」

と自らのやらかしを話してくれた



「まぁそんな環境で仕事してたらそういうこともあるよね、しゃーないしゃーない」

と笑いながら答えた

「それにそれを確認した創造神?様もスルーしたんだから多分大丈夫なんじゃ無い?」

と言いながら彼女にステータスを見る方法を聞いたので色々確認していた


「あの方はよくわからない事をしますから…ってとりあえず今は街に向かいましょう」

流石にここにいたらまたモンスターが来るかもしれないためとりあえず街の方へ向かうということになった



「じゃあとりあえず倒したモンスターはアイテムボックスに入れちゃうね」

そう言いながら試しに倒したゴブリンを収納してみた



アイテムボックス


ゴブリン×3


とステータスとは別に表示された



「あなた…馴染むの早すぎませんか?」

と呆れながらこっちを見てきた



「なんだかんだすぐ馴染んじゃう事多いから、こっちとしてはいつも通りなんだけど…」

そこまで言ってそういえば大事なことを忘れていたことに気づいた


「そういえば忘れてたけど改めて、友月冬李(ともつきとうり)です」

と忘れていた自己紹介をした


「とりあえずこれから色々あると思うけど、こっちに連れてきたからにはちゃんと責任は取るから頑張ろうね」

とこの異世界に少し心躍らせながら彼女に言った



「私は下級女神のティアナよ、女神としての力は弱いしあんまり役に立たないかもしれないけど、でもあなた言われてそれを選んだのは私だから、だから2人で頑張って行きましょう」

と彼女は微笑みながら言ってくれた、そんな彼女の笑顔はとても可愛いくて、少し顔が赤くなっていたかもしれない




そうして2人は街の方へこれからの事を話しながら向かうのであった

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