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聖永のアイゲンギルヘ  作者: ベン
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第二話 魔導

 最近眠くてやるきでない

 魔人は俺に向かって走り、俺に殴りかかろうとしてきた。

 しかし俺はかわす。ここは俺の領域、相手の位置や行動は見なくても感じることができる。つまり、ヤツの攻撃などいとも簡単にかわすことができる。

 となると、後はヤツが誰に操られ、なんの目的でこんなことをするのか。情報を探ってみることにした。

 「お前の目的はなんだ?誰がお前にそんなことをさせる?」

 しかし聞いてもなにも話すことはなくただ俺に向かって走り殴りかかろうとするだけだった。だから仕方なく俺はヤツを殺すことにした。

 「すまない、」そう言い、自己領域と己の肉体を同調させ、体に大きな魔力を帯び、浅葱色のオーラを右腕に集中させる。さして今度は俺からヤツの体に殴りかかる。俺のオーラに戸惑うヤツは俺の拳を両腕で体をガードするも、拳は両腕を吹き飛ばし腹を貫通していた。

 「ウエエエウウウエエエウアアアァァァ」

 ヤツの悲鳴が領域に響き渡り、仰向けにたおれこんだ。腹から赤い血が止まらずドバドバと出ていた。

 ヤツを倒し、一息ついた瞬間に、どす黒く、ずっしりと重い魔力が俺の領域をざわつかせた。


 「誰だ!?」俺が叫ぶ 



 「こんばんは、アサギ君、俺のおもちゃ壊しちゃったの〜?ひどいよ〜、」

 「私達はあなたを奇襲するつもりでいたのですが一撃で魔人を仕留めるとはさすが浅葱色の魔導師。ですが今から私達の相手をしてもらいます。」

 

 ヤツらは俺の領域を裂き、侵入してきた


 そして俺はやつらが何者か、脳裏がよぎった。


 「ロゴスの連中か…」


 「ご名答!、俺がアオニビ、そしてこっちがプセル、俺の世話役」


 青鈍色の魔導師、痩せ気味で灰色の髪をしているという情報だったが、情報通りだ。一方こっちのプセルというやつは何者だ?


 「なんだよ〜せっかく俺が話してやってるのに、しかも俺のおもちゃのツトムくんまで壊しちゃうし」

 

 「お前がやったのか!」心からこいつに対する怒りと嫌悪が湧き上がってくる。


 「違うよ、俺はツトムくんを助けてやったんだよ。だって彼、心に隙間ができていたんだもの。」

 「ツトムくんは真面目でコツコツと会社で働き家族のために身を削って尽くしていたのに、奥さんに浮気され、そのことで子どもまでそのことでみんなから無視されて、、家族の絆がバラバラになるなんてかわいそうだとおもわない?」

 「だから俺はそんな彼の家族一つになりたいって願いを叶えることで彼の心の隙間を埋めてあげたんだ、感謝してもらいたいよねぇ」

 

 「ふざけるな!!」俺は叫ぶ

 「そんな事で彼の心が埋まるはずないだろ!お前は彼の心を弄び自分を正当化させてるだけだ!」

 

 「仕方ないだろぉ、不平等に起こる不幸に不平等に施しを与えただけなんだからぁ、」

 「ただひとつ、心残りがあるとすれば腕と脚の融合に失敗しただけかな、顔しかくっつかなかった、残念だけど6つの目ってなんかいいよね、家族って感じでさぁぁ」

 

 「俺は魔を使い人間をよりよい方向に導く、それが魔導師の使命だと思い戦う。お前はどうなんだアオニビ色」

 俺は問いかける。

 

 「俺は人間を魔に導く、それが魔導師の使命さ」

 ヤツはそう答え、俺に向かって歩く

 「きいたよ、君の過去、たくさん失ったんだね、なのにどうしてこっちにつかないんだい?憎しみも悲しみも魂がゆさぶられてるにすぎないんだよ、俺たちにつけば君の苦しむ魂も無にかえてあげられる。だから君もこっちへつくんだ、アサギ君…」

 

 「悪いが、今の俺にはすべきことがる…断る…!」

 

  「交渉決裂……やるぞ!プセル!!」


  「了解しました。アオニビ」


 「自己領域(セルフィールド)展開ィィ!!」

 

 ヤツもフィールドを展開し、浅葱色と青鈍色が混ざり、どす黒い色になる。

 

 「お互いに魔力量はいっしょくらい?かな、でも俺と同等かそれ以上の力を持ってるとは、さすがオーナーに嫌われるわけだ、、だけどプセルと2対1ならぁ」

 

 ヤツの狂気に満ちた笑いが響く。うるさい

 

 「さぁこい、」俺は実際戦えてもあと5分、まだニホンの土地に慣れておらず、うまく大地から魔力を吸い取れない…


 「なんだよ、ずいぶん弱気じゃんか、だんだん俺の色の方が濃くなってきたよ、ハハハハ、やれ!プセル!」

 

 「了解しました」

 

 そう言いもう1人の方も何か術を使ったのか、と思ったその瞬間、急に俺の体のオーラが制限されていく。

 「くっ………」俺は必死に体からオーラを出そうとするも何か体に密着する透明な、空気の塊のようなものを感じる。


 「いいねいいね、きいてるよ、無色の魔導師、カプセル人間、、カプセルのように君を包み動きを封じる。そしてトドメは俺が刺す。」


 「そうか、そっちの方の能力、、俺のオーラを制限し、領域をお前の色に書き換える、さすがだな。だが無色を領域内に入れたのは誤算じゃないのか?」

 俺は問う、少しでも時間稼ぎをしなくては、


 「いいよ。そんなことは。どうせ君は俺に殺されるんだから、今ここで、」


 ヤツの色に染まった領域からおぞましいほどの手、口、目が現れる。

 

 「君もこいつらと一緒になろうねー、それじゃあぁ!」


 俺の体のあらゆるところがねじ曲がり、歪む。

 首も、四肢も、手首も、だが俺は勝利を確信していた。


 「ズダドドドン!!」雷が落ちた衝撃のようなものが起こる。

 

 「なんだ……?」アオニビがつぶやく。

 

 青鈍色の領域が真っ白になっていく。

 

 「来たか、、」俺は言う


 「ごめんごめん、おそくなっちゃった、」白の着物を着た女にも男に見える美少年のハクシがあやまる。


 「めんどくさいのきちゃったよ、白色さん……」


 「アオニビ、撤退しましょう、」

 

 ヤツらも戸惑っている状態だったがハクシが言う。


 「僕のオーナーもこの島を荒らされるのが嫌みたいなんだ、だから消えてもらうよ。」

 彼は笑顔でそう言い、領域を白に塗り替えた。

 

 

 


 


 

 

 

 

 

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