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第5話 料理人

料理人のお話。

勇者パーティの話から一転して、料理人のお話です。

良いですよね料理人。

食材を集めて、煮込んだり焼いたりして、みんなに振る舞って和気藹々(わきあいあい)


でも、実は料理人って、言うほど楽なお仕事じゃありませんよ。

地球の歴史上、中世ヨーロッパでは、貴族の暗殺に向く職業の第三位に料理人があるくらい。ちなみに第二位は執事で、第一位は医者です。料理人って料理に毒を混ぜ込める唯一の職業なんですよ♪

その次は執事。一番近くにいて、一番ナイフを持ち込みやすい職種。

最後に医者。薬と偽って毒を出すくらい朝飯前。でも、()()()()()()()()()()()()()()()医者。


さて、話を戻すと、料理人ってのは毒を仕込みやすくて、しかも一番疑われにくい職種なんですよ。

だから、貴 族 に お 食 事 出 す と き は 気 を 付 け て ね って話。

下手こいて自分が下手人にされたら困るでしょ?

でも戦場で温かい料理を食べて思わずほっこりするのも事実。そこが戦場ならね。


あと気をつけなきゃいけないのは、食材について。

異世界にある食材の中には、日本にあるような食材もあるけど、まったく違うものもある。

場所が変われば事情も中身も違ってくると、そういう話。

例えば、第二次世界大戦の折、日本軍がゴボウを使った食事を、フランスの捕虜(ほりょ)に出したらなんて言われたと思う?「日本人は『木の根っこ』を捕虜に食べさせるのか!」だってさ。まぁ木の根に見えなくもないねゴボウ。

だけど笑えないのは、日本が負けて軍法裁判にかけられたとき、その日本軍人は捕虜虐待(ぎゃくたい)で銃殺刑にされたんだよ。ただ栄養価の高いゴボウを食べさせようとしただけなんだけどね。

同じような感じで異世界にも、自分的には全く問題ないモノでも、異世界人的にはアウトな食材がいっぱいあるから気を付けよう。


さて、最後に気を付けてほしいのは、調理法だよ。

料理の調理法は、異世界によっては新技術だからね?

例えば『油で揚げる』という方法。【油が煮立つ】という事を利用したものだけど、これ、軍事転用できるんだぜ。

城壁の上から煮立った油をぶっかけられたらどうなる?そしてそこに火のついた松明でも投げ込まれたら?あたり一面火の海だろうな。

解るかい?料理の調理法は、世界によっては新技術だから、そこから軍事転用しようと画策する禄でもない奴が必ずいるんだ。

過去あったモノで言えばダイナマイト。元々は岩盤(がんばん)掘削(くっさく)用だったんだよ?

なのにどっかの阿呆(あほう)が軍事転用した結果、大量殺戮(さつりく)兵器になっちゃった。今、紛争地域とかで民間・軍事関係なく人をフッ飛ばしてる地雷や爆弾はその結果として生まれた物よ?迷惑な話でしょ?



だからね、料理人だから簡単だろうと(たか)(くく)らねえでくれ。

高を括って楽観視して困るのはアンタ自身なんだぜ。

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