1人の時間
朝が来た。
空がだんだんと鮮やかな色合いをかもし出していた。
まだ自分たちは情報の量としてはまだまだ少ない。
だが、自分の家に帰りたいと皆思っていた。
その日学校は休校になり皆家に帰っていった。
ー孝汰視点ー
家に着いた。誰の声もしない。ふとそこで不思議に思った。取り敢えず家に入った。
「ただいまー。お母さーん。」
やはり返事がない。みんなどこに行ったんだ...
不安になってきた。家の中を探したが誰もいない。
何度か家族の携帯電話に電話をしてみたがやはり出なかった。
居たのはペットのラッキーだけだ。とても怯えている。
流石に不気味に思ってきたので、学校に電話することにした。先生方は緊急事態のために学校で待機している。
「3年の長岡です。家に誰もいないのですがほかの生徒からの連絡とかはないですか?」
「長岡君のところも居ないんですか…。実は連絡が来た生徒の全員が家族がいないと言っているんです。非常事態なので全校生徒に連絡網をまわし学校に来るようにします。」教頭先生の声がきこえた。
「分かりましたでは連絡網が回ってきてから学校に向かいます。」電話を切る。
さて、それまでの間何をしていようか…。
テレビでも見て情報が流れていないか確認でもするか。電源をつけるがニュースコーナーでは何も流れない。何もわからへんやんか。そう思っていた頃に電話が鳴った…。「もしもしこうちゃん?楓やけど連絡網回ってきたから学校に来いやって。それから最後やから学校に連絡網回ってきたって電話してな。それじゃ、また後でなー」一方的に話すだけ話して電話は切られた。
そして自転車に乗り換え学校に向かった。