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異世界美容整形クリニック  作者: ルーツ


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20/26

ope20 勇者パーティだけレベルアップな件。

その日。


手術台の上にいるのは──勇者パーティの一人、勇者だった。


オークたちは信じられない顔で見ている。


「勇者が整形してる……」


「世界初じゃないか?」


野高が言う。


「先生、準備できました」


須高は勇者の顔を観察する。


「……顎が弱い」


勇者は少し傷ついた顔をした。


「そんなにか?」


須高は即答した。


「……英雄の顎ではない」


勇者は真剣に頷いた。


「頼む」


須高は言う。


「顎ライン形成」


「目元強調」


「鼻筋形成」


野高が驚く。


「フルコースですね」


須高はメスを手に取った。


「英雄の顔を作る」


オークたちが震える。


手術は静かに進んだ。


顎のラインを整える。

目元を少しシャープにする。

鼻筋を通す。


数十分後。


須高は言った。


「……終わりだ」


勇者は鏡を見る。


そして──固まった。


そこにいたのは、めちゃくちゃイケメンな勇者だった。


戦士が叫ぶ。


「お前誰だよ!?」


僧侶が驚く。


「勇者様がイケメン過ぎる!!」


魔法使いが言う。


「これはやばー!!」


須高は腕を組んだ。


「……パーフェクトだ」


勇者は鏡を見ながら呟く。


「これなら……魔王に勝てる気がする」


「……次だ」


須高の勢いは止まらない。


───────────


引き続き──僧侶・鼻整形


次の患者。


僧侶だった。


僧侶は少し緊張している。


「鼻を少しだけ……」


須高は観察する。


「……なるほど。二ミリ低い」


僧侶が目を輝かせた。


「やっぱり!」


勇者たちは困惑している。


須高は処置を始めた。


今回は骨は触らない。


微調整。


ほんの少しだけ鼻筋を整える。


数分後。


「……終わりだ」


僧侶が鏡を見る。


そして──固まる。


「……すごい!!綺麗……!」


須高は腕を組む。


「美容は一ミリの世界だ」


僧侶は深く頭を下げた。


「……ふっ、次の患者」


須高の勢いは止まる事を知らない。


───────────


引き続き──魔法使い・小顔手術


三人目。


魔法使いだった。


魔法使いは言う。


「頬骨が少し……」


須高は観察する。


「……確かに」


魔法使いが驚く。


「本当に分かるんですね」


須高は言った。


「……削る」


オークたちが震える。


「また骨!?」


魔法使いは笑う。


「面白そう」


手術は静かに進む。


頬骨をほんの少し整える。


バランスを整える。


数十分後。


鏡を見る魔法使い。


そして──固まる。


「……やばー!!顔ちっちゃ!」


勇者が言う。


「美人が度上がってる」


須高は腕を組む。


「……パーフェクトだ」


魔法使いは満足そうに笑った。


「次、戦士か」


須高はこのままの勢いで四人目へと開始し始める。


───────────


最後の一人──戦士・超シックスパック


最後の患者。


戦士だった。


戦士は胸を叩く。


「腹筋をもっと割りたい!」


野高が聞く。


「今でもすごいですよ?」


戦士は言う。


「もっとだ!」


須高は言う。


「……ミケランジェロだ」


オークたちがざわめく。


「また変なこと始まった」


脂肪を少し整える。


筋肉のラインを強調する。


数十分後。


戦士が鏡を見る。


そして──固まる。


そして叫んだ。


「うおー!!マジかよ!すげええええ!!」


腹筋は──芸術作品だった。


勇者が言う。


「石像みたいだ」


魔法使いが言う。


「神殿に置けそう」


須高は腕を組んだ。


「……完璧だ」


こうして勇者パーティーは、全員レベルアップした姿で魔王討伐へ向かうことになった。


オークたちは言った。


「なんか強そうになった」


「美容ってすげえ」


須高は椅子に座りながら言う。


「……次の患者は?」


その時。


クリニックの入口に


巨大な影が現れた。


「医者はいるか」


外にいたオークが叫ぶ。


「ドラゴンだ!!」

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