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異世界美容整形クリニック  作者: ルーツ


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13/26

ope.13 悪いスライムじゃ無いよ?。

異世界美容整形クリニックの入口に、一人のエルフが立ち、手を挙げていた。


長い金髪。

透き通るような白い肌。

整った顔立ち。


しかし彼女は少しだけ俯いていた。


野高が声をかける。


「どうしましたか?」


エルフは少し恥ずかしそうに言った。


「……以前、相談した者です」


野高は思い出した。


「あなた……もしかして……」


須高も顔を上げる。


「……ああ」


そのエルフは、前に一度来ていた。


その時の相談は──胸だった。


エルフは小さな声で言った。


「やっぱり……大きくしたいんです……」


野高は優しく言う。


「十分綺麗ですよ?」


しかしエルフは首を振った。


「みんなと同じ顔と体型では私の個性がないんです!

だから……!なんとかならないですか……」


須高は腕を組んだ。


そして静かに聞いた。


「どのくらい大きくしたい」


エルフは少し考えた。


「……ダイナマイトボディに

周りが羨ましいと思えるくらいに……」


須高は頷いた。


「……なるほど」


しかし野高が困った顔をする。


「先生……シリコンもありませんし……」


須高は即座に答えた。


「今ならできる。それに……代わりはある」


その時。


クリニックの床を、ぺたぺたと何かが動いていた。


青いゼリーのような生き物。


スライム。


オークたちが捕まえてきたものだった。


須高はそれを指差した。


「……あれだ」


野高が驚く。


「え!?スライムですか!?」


須高は頷く。


「柔らかい」


「形を保つ」


「毒もない」


野高が目を丸くする。


「確かに……医療素材としては優秀かも……」


エルフは不安そうに聞いた。


「それ……胸に入れるんですか?」


須高は言った。


「……心配するな、加工はする」


ドワーフの医療器具を取り出す。


そしてスライムを小さな容器に入れた。


しばらく観察する。


須高は言った。


「……使える」


エルフは緊張していた。


「お願いします……」


手術室。


エルフが横になっている。


オークたちは外でざわついていた。


「胸の手術らしいぞ」


「人間怖すぎる」


野高が準備を整える。


「先生、スライム素材準備できました」


須高は頷く。


「……始める」


メスが光る。


スッ──


小さな切開。


そして慎重にスライム素材を入れる。


野高が言う。


「先生、位置OKです」


須高は形を整えた。


「……よし」


数分後。


須高は言った。


「終わりだ」


エルフは恐る恐る鏡を見る。


そして──目が大きく開いた。


「……うそ……!!」


以前とは比べ物にならない程のダイナマイトボディ。


自然な形。


完璧なバランス。


エルフは震える声で言った。


「先生……すごいです……」


野高も驚いていた。


「本当に自然ですね……」


須高は腕を組んだ。


そしていつもの一言。


「……パーフェクトだ」


エルフは涙ぐんだ。


「ありがとうございます……!」


外にいたオークたちが騒ぎ始める。


「どうなった!?」


「成功か!?」


エルフが外に出ると、皆が驚いた。


「おお!?」


「胸が大きくなってる!」


「すげえ!!」


その日から──クリニックには新しい噂が広がった。


“スライム豊胸”


エルフたちの間で、その噂は瞬く間に広がっていくことになる。


患者第六号。

エルフ アリア(スライム豊胸)

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