前へ目次 次へ PR 6/107 八月の金の砂 ギラギラと光る 金の砂が 灼熱の太陽から 降ってくる 地上のもの全てが 輝いて見えるのは 陽炎(かげろう)のまやかし 白昼のまぼろし 神社の裏の小川の メダカの背が光り 並木道沿いの川の 落差工の流水が光る 光を集めた川は 汽水域を経て やがて 海へと流れ込むのだろう そして日が沈むころ 西方浄土の幻影が キララの波間に ただよい始める 空に浮き出た月が 冷却の銀の砂を 散華するまでの ひととき ~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~