前へ目次 次へ PR 4/107 薄明に咲く 洗練された空虚なる世界で 悲しみの種を拾った 美しい色ではなかったが 手のひらで眺めると 心に響く色をしていた 風が憂鬱そうに 額をなでる朝 詩作の庭に 黒い種を蒔いた 6憶光年先の宇宙に 星の種を蒔くように 種は小さく嗚咽して 自分の涙で 青々と葉を伸ばし 透き通るように 白い花を咲かせた まだ明けやらぬ 薄明の空は 薄いむらさき 花びらの雫が 空の色を映して 息をするように 揺れた ~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~