追い払うだけじゃ駄目なんです。
奴隷商人をどうにかすると言ってもあいつ等が何処から来るのかとか、いまいち良く分かっていないなぁ~
「う~ん、西の方から来ていると思う、森が無い方な」
父が嫌そうな顔をしながら説明してくれる。
やっぱり奴隷商人の事を考えるのは皆嫌なんだろうなぁ~
「この壁の内側に居れば逃げ遅れることは無いと思うが、気を付けるんだぞ」
父は俺の頭を撫でながら説明してくれた。
この村がイソワール国の最西端だからつまりは隣の国の奴等がこの村の人達を攫って奴隷に落としているって事か、確かに同国人を奴隷にするのは犯罪っぽいよなぁ~
その点敵国の国民を奴隷にする場合は戦争で捕まえた兵士が奴隷になっている可能性もあるし、人を攫って奴隷にするのと見分けは付かないし人道的じゃなくても許される可能性は高いな。
徴税のおっさん達は東の方から森を迂回して来ているらしいから、何処も会うことが無いんだろうな。
罠を仕掛けるとした場合は、西側に作れば奴隷商人対策になるってことだな
どんな罠を仕掛けるかだが、例えば生前の国では遺留品や祠等と言った敵軍が手を出しそうな物に罠を仕掛けたという陸軍将校の話を聞いたことがある。
確かに無作為に罠を仕掛けるよりも手を出したくなる物に仕掛けるのは大切だな
奴隷商人が手を出したくなるって人間になってしまうが、そう言う奴等は結局は金品だ、何かのコイン等を置いていると拾おうとするだろうけど、そんな物に仕掛けられる様な罠は作れないし、難しいな
罠を仕掛けるとしたら火薬が欲しいけど、この辺りに硝石があればいいけど硝石などが無かったら、数百年前の製法だと6年くらい掛かるからなぁ・・・
作るのはありだと思うけど、鉄も集める必要があるな
鉄は砂鉄からも作れるけど、やっぱり奴隷商人を捕まえて身に着けている物から鉄を集める方が手っ取り早そうだ。
手に取ろうとする様な物は作れないけど、必ず通る場所はある。
それは門の近くだ。
門の近くに足止め用の簡単な罠を仕掛けて皆で弓やスリングを使って奴隷商人を捕まえるのが現実的かな?
よし!明日は会議で提案してみよう
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「という事で、奴隷商人を捕まえる為にも罠が必要だと思う」
「なるほどな。しかし罠を仕掛けても多勢に無勢の相手には勝てなく、少人数相手だと追い返すから門に近づかれないんじゃないか?」
純也が疑問を投げかけてきた。
「大人達にも話してもし追い返せそうな相手だったら門を開けて壁の上で撃退を行うメンバーが隠れて待機し、罠に嵌ったらそいつを狙うんだ」
純也が頷く
「だけど罠に嵌った相手は殺さない。出来るだけ足に当てるんだ。その罠に嵌った人間を助けに来る奴等が居たらそっちも歩けなくなる様に足を狙う、動けない人間は邪魔なだけだから見捨てる必要があるが、その選択をなかなか人は取れない」
今度は咲夜が「は!」っとした顔をしたかと思ったらなんかニヤニヤと嬉しそうにこっちを見る。
だから恐いって、、、




