0歳~6歳の俺
ここは?何処だ?褐色のいい女性は母親か?生前の国と同じ国ではないか?と思われる見た目の若い女性に抱っこされている。
おっさんの記憶を持ちながら、生前の自分より一廻りくらい若い女の子に抱っこされてる。
しかし病室を見る限り、田舎と言った感じだな?
木造りの小屋で助産婦さんと母親だけって
「ケフッ」いきなり助産婦さんに背中を軽く叩かれてゲップをしてしまった。
「元気な男の子ですよ」
助産婦さんが大声で言いながら母親に俺を渡す。
一廻りくらい若い女の子は俺を抱きながら喜んでる。
「ドカッ」
大きい音を立ててドアが開く
驚いてそっちを見たらこっちも生前の俺よりも一廻りくらい若い男が涙を流しながら駆け寄ってきていた。
父親かな?
そう思ったら父親は俺を抱き上げて無理やりほっぺにキスしだした。
辞めろ!!髭が痛い頬擦りするな!!どうせなら母親にキスされたいんだが!!
俺は必死に父親の腕から逃れようとするが離れない。
おっさんにキスとかなんの罰ゲームだよ!
「うん!君の名前は康太だよ!!本田康太!産まれてきてくれて本当にありがとう!!」
父親が泣きながら思い切り俺を抱きしめる。
俺は苦しさの中幸せを噛みしめる。
(あぁ~俺の息子達元気しているかな?育つ前に居なくなってごめんな
でも俺も息子達が産まれた時こんなだったのかも知れないな。
息子達は転生者じゃなかっただろうから覚えて居ないだろうけどな。)
=============================================
俺が産まれてから6年経った。
つまり俺は今6歳な訳でこの村の事を色々見て分かった事がいくつかある。
この村には領主と言うものはいない。
いや、違うな正確には領主は居るが領主の庇護下にはない?と言うのが正解だろうか?
国には所属していて、領主に税は収めている。
しかし、この村の土地は痩せこけていて、すぐ近くの森があるが、簡単に入れる状態ではない。
俺も親に連れられて森を見たが、川には鰐が居たり、川以外にも肉食獣も多く生息している。
この村は不毛な地と化しているのだ。
その為、領主は税だけ集めて庇護していない。
庇護するだけの利益が出ないのだ。
領主の庇護下に無いため、奴隷商等も良くくる。
その際少人数であれば門を閉めて追い返すこともあるが、大人数だと地下に隠れたり、森に逃げ込んだり等する。
その際見つかって奴隷商に連れていかれてしまったり森で猛獣に食べられてしまう村人も出てくる。
領主の庇護下に無い事から村人も必死に武器を手に戦う事もあるがやはり力の差がありすぎるのだ。
この村は家を建てる訳ではなく、皆地下に住んでいる。
家を建てると奴隷商等が村に入り込んだ際に家を焼かれるからだ。
「康太ぁ~遊ぼうぜぇ~」
俺はふと呼ばれた方向を見る
その方向には褐色が良く満点な笑顔の男の子とその隣に物静かな女の子が立っている。
男の子の方は柊純也で、女の子の方は小島咲夜だ。
俺と同い年で良く三人で遊んでいる。
俺達の様にまだ小さい子供達は村の大人達の目が届く辺りで遊ぶのが当たり前で俺達も近くの草原で遊んでいる。
そこには他にも小さい子供達が居て元気に走り回ってる。
俺達は何をするかと言うと3人でどうすれば、この村が利益のある土地になるのか?について日夜話し合ってる。
「農作物には生産出来る期間がある。その為、それらを順に生産出来れば全員飢え無く食べて行けるだけの食料が生産出来るんじゃないか?と思う」
俺はあまり詳しくない農業についての知識を語る。
「しかし、農作物を作るとなると定期的に来る奴隷商人はどうするんだ?」
純也が困った顔をしながら問題を提起する。
「そこは奴隷商人が来たらもう来たくないくらいに死体をいくつもに切り刻んで、その肉片と骨を全て入口に飾ると来なくならないかしら?」
お淑やかな顔をして咲夜がなんか言っている。(正直こいつの頭の中見てみたい本当に恐い)
まぁ~この時の俺達の会議は全てにおいて奴隷商人が邪魔でこのままだと全員奴隷商人に連れていかれるか飢えで死んでしまうという答えになった。
そんな俺達の会議を、大人達は少し呆れた顔で見ていた。
「カンカンカンカン」
また奴隷商人達が来たみたいだ、これで会議はお開きとなり皆地下の隠れ家に大人達に連れられて帰っていく
やっぱりまずは奴隷商人をどうにかしないとだな・・・




