他界そして異世界転生
10年前我が国は戦争で負けた。
私は正義感の強い警察官の父のもと三男として生まれた。
父に影響された事により父からは反対されたが、両親には大学受験をするといい海軍に志願した。
この際航空科を選択した。
航空科を選択した理由としては、やはり海軍は空母がメインとなり、空母の戦いは空にあると思ったことからだ。
初めて戦闘機に乗った際に私は魅了された。
空はこんなに広く、吸い込まれそうだ。。。
「このままずっと空を飛んでいたい・・・」
俺はこの瞬間から空に魅入られてしまったらしい
食事をしても寝ていても空の事を考えてしまう始末
またすぐに空を飛びたい、いつ空を飛ぶことが出来るのか?夢でも空を飛んでいる夢ばかり考えてしまう
このまま戦争もなく練習生から平和な世界で空を飛ぶ仕事に就けないだろうか?等と考えながら過ごした。
しかし現実は甘くなく操縦士練習生を卒業した後すぐに戦争が起きた。
戦争が開始してその戦争で善戦してきても、その戦争が終わらないうちにまた別の敵が増える。
この国はもう後戻りが出来なかった。
私は戦闘機に乗り敵国と戦ったが、圧倒的な多勢に無勢だった。
必死に敵国の戦闘機を撃墜し、いつしか私は「撃墜王」の異名を手に入れていた。
「撃墜王」これは畏怖の象徴となりえて、仲間からは賞賛された。
しかし私はこの国の平和を願って、必死に戦っただけの事だった。
必死に敵国の戦闘機を撃墜し続けても戦争は終わらず、原油を持たない我が国は最終的には負けてしまった。
この戦争自体、もう分かり切っていた戦争だった。
敵国は世界的な不景気が起ってお金が必要だった。
お金を手に入れるには必ず勝てる戦争をするのが一番手っ取り早い、「持つ者と持たざる者の戦争」そうこの戦争の勝利者は始まる前から決まっていたのだ。
そして我が国は誇りも国の主権も全て奪われてしまった。
私はその結果、空を失った。
その後、私は結婚をして、2人の子供を持つが空を失った失意は消えず、心の中では空を求めた。
もちろん妻も愛していたし、息子たちも可愛かった。
しかし空への思いは捨てきれなかった。しかし、私の求めた空への復帰は叶わなかった。
戦争で受けた傷が仇となったのか、それとも敵国からの恨みが仇となったのか、私はもうこれ以上生きていられないらしい。
盲腸との話だったが、この感じは流石に盲腸ではないだろう・・・
「また、空を飛びたかったなぁ~・・・」
私の最後の言葉はこの言葉で終わった。
誇りも主権も奪われてしまったこの国で幼い息子2人と妻をおいて、私は人生を終了した。
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ここはどこだ?
辺りを見渡してみたが、廻り中真白で何もない、白い世界?地獄か?考えてみれば私は大量に人を殺した。
それに、戦争に勝つことが出来ず我が国を守ることもできなかった。
極楽浄土には行けるはずがない。
『お前が考えている通りお前は極楽浄土には行けない。』
頭に誰かの言葉が響いてくる。これはなんだ?
「ここはどこだ?お前は誰だ?」
俺は大声で誰とも知らない言葉の主に尋ねた。
『ここは極楽浄土に行くか地獄に行くか、はたまた輪廻転生をするかを決める場だ』
やっぱり俺は死んでしまったのか、、、敵国とは言えたくさんの人を殺めてしまった。
やはり地獄行きだろうか、、、
『お前は生まれた目的を果たせなかった。
その為、極楽浄土には行けん。
しかし、お前を地獄に落とすべきか話し合いを行った結果、まだ地獄に落とすべきではないという結論にたどり着いた。
お前は生まれ変わり、来世で目的を果たすことが出来れば極楽浄土に行かせてやる。
しかしながら、目的を果たせず正しい道へ歩むことが出来ずに死んでしまった場合は地獄に落ちてもらう
そろそろ時間じゃ、お前が生まれた目的を果たし、来世の一生が終えた際に極楽浄土へ導けることを願っておるぞ』
目の前が一瞬にして輝きだした。眩しい私は目を閉じた。
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「おぎゃーおぎゃー」
俺は生まれてこの方初めての輪廻転生を体験した。(まぁ~そう何度も有るものでも無いよな)
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