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始まり  作者: オーセン
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ギリギリ間に合った。危うく漏らすところだった。小便ではない。

金曜の仕事終わりの通勤電車で溢れそうになった不満、怒り、もやもやが、だ。もやもやは弱い表現に感じる、わだかまりより爆発性を帯びた感情。

酒やタバコはそれらを着火すれど、消す効果はない。

何が自分をこれほど押し込み、苦しめ、圧したか。

それは、建前、論理、常識、倫理。

ありがとう。ここにきて少し落ち着いた。

文字に書いて吐き出すことで、吐き出すことができた。この文章には学びも、救いも、カタルシスの解消もない。ただ吐き出すだけ。

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