はじめに
本エッセイは、作者 (デザイナーとかでもない)がチラシの裏に書いたらくがきみたいなものですので、
あまり間に受けずに利用できる情報を利用するつもりでお目通しください。
■キャラクター
サクマ:画像編集ソフトの覚えが多少あるだけの普通の女子高校生。
はじめ:Web小説を書いているが、カラ回っている男子高校生。
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とある学校の教室。
放課後――。
はじめ「ねえねえ、サクマさん。一つ相談があるんだけど」
サクマ「そんなに仲も良くない私に声をかけるなんて、いったいどうしたの?」
はじめ「最近Web小説を書いてるんだけど、
『せめて宣伝に画像だけでもあれば、作品の雰囲気をもっと伝えられるのに』
『でも自分は絵心がないしな……』
『画像編集ソフトって高そうだしな』
なんて思ったり、右も左も宣伝画像がついたツイートでコンプレックスなんだよね……。
ということでサクマさん、君ってイラストとか描いてるじゃん!
僕の小説の宣伝画像を作ってよ!
お金が無いので有志でどうぞ! 僕の考えたヒロインは最強で世界一可愛いから描いてて楽しいよ!」
サクマ「典型的な依頼の仕方最悪マンね。素手で三十枚くらいに卸すわよ」
はじめ「そこをなんとか!」
サクマ「冗談じゃないわ」
はじめ「そこをなんとか! 以下は無限ループです!」
サクマ「はー、鬱陶しい。でもその意気込みに免じて、作ることだけだったら教えてあげてもいいわ」
はじめ「作る? 作ってくれるんじゃないの? 僕が作る?」
サクマ「そう、あなたが自分で作るのよ」
はじめ「そんなの無理だよ! 僕はペイントツールさえ開いたことがないんだから! えっへん!」
サクマ「まあ、そんなところだろうとは思ったわ。
これから、あなたみたいなドのつく初心者にも出来る範囲で、わかるように説明してあげるからしっかり覚えて帰りなさい」
こうして、はじめは人生で初めてペイントツールを使うこととなった。
果たして生きて帰れるのか……!