第9話 入学式
名前ってむずかしいですね。
待ちに待った入学式だ!完璧な自己紹介は考えたから心配することは何もない。
今、家族で小学校に着いたところだ。
ここからは親たちとは別れて、式の会場まぁ体育館のようなところに向かう。
「お父さんお母さんいってきま〜す」
「また後で〜」
「「いってらっしゃい」」
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「皆さんご入学おめでとうございます。ここの学校長をしております。…
相変わらず校長先生の話は眠たくなる。なぜこんなにも眠たくなるのだろうか?気が付いたら話が終わっていた。
「キルシュ先生の話長かったね」
誰だそれ、あっ校長か!
「そうだな。」
それにしてもやはり、国立小学校だけありなかなか人数が多い。ざっと目分量で400人ほどいるのではないか?それにしても暇だな〜
素数でも数えるか、2,3,5,7,11,13,…911
そろそろ飽きてきたな〜。おっ!そろそろ終わるようだ。
「では、ここからここまでの席の方は私に着いてきてください。」
どうやらリーナとはお別れのようだ。
「じゃあリーナ先行ってくるわ」
「うん、」
少し元気がないな別れるのが一人で寂しいのだろうか。
「心配しなくても明るいリーナならすぐに友達ができるよ!」
「うん!」
よし!いい顔になった。
そのまま俺は1年7組の教室に連れていかれた。
「このまま、順番に席に座ってくださいね」指示通りにクラスの全員が席に着いた。
「おはようございます。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おはようございます。」」」」」」
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「元気がいいね!どうも私、この教室の担任を勤めさせていただきます。マルニエと申します気軽にマルニエ先生と呼んでくださいね!」
担任は明るく若い女性の先生だ。
「では、順番に出席を取っていこうと思います。名前を呼ばれたら元気に返事をしてくださいね。アレックス君!」
「はい」
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「40人しっかり揃ってますね。先生嬉しいです!では、まず初めに自己紹介をしてもらいましょう。1番前のアレックス君から始めてもらいましょう。」
「自己紹介って何言えばいいの?」
「そうだねぇ、じゃあ名前と好きなことと、将来の夢とか言おうか。」
「僕、アレックス!好きなことは、食べることで、将来の夢は冒険者!」
「いいですね!冒険者。では次の…
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…では次はレオ君!」
ついに来た!
「俺はサルマール・レオっていいます。好きなことは魔法で、将来の夢は魔導師です。気軽に話しかけてくれると嬉しいです!」
「もう魔法が使えるなんてすごいね!魔導師目指して頑張ろう!」
完璧だ!
ちなみに、ここは、貴族も平民も一緒で、貴族かどうかは、名字があるかどうかでわかる。
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「…次は、フラース王女殿下お願いします。」
「私、フラース・クレアと申しますわ!好きなことは、馬術、将来は、この国の王女をすることになっておりますわ!」
王女様がいた!しかも第一!
「ありがとうございます!みんなも粗相がないようにね。」
流石の先生も少し萎縮している。
「みんなありがとう!では、まず、学校案内をするね!」
この学校は、特にめずらしいものがあるわけでもなく、図書室、体育館、音楽室、美術室、など一般的な設備が整っているようだ。
「この学校は色々揃っててすごいな!」
なんかとなりの奴が話しかけて来た。」
「えっと、、、」
「俺はジョン、よろしくな!」
「おう!よろしく!」
気さくな奴だ。
「それにしても、そんなに珍しいのか?」
「何行ってんだよ。ここは国で最大級の小学校だぜ!」
「へぇ〜」
「うちの親もお金がないくせに、この学校を通わすためにわざわざ払ってくれたんだ。将来出世できるように頑張らねぇと!」
しっかりした子だ俺が言うのもなんだが、この歳でここまでしっかししている子はそうそういないのではないか。
学校見学も終わり、色々な手紙が渡され、今日の学校も終わりだ。
明日からは授業!どんなことを学ぶのか楽しみだ。
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