第7話 地獄の1日
体力づくりです。
ついに明日が来てしまった…ちなみに昨日試して見た結果原子の動きをどのくらい変えるかによって使う魔力が変わるそうだ。脱線したが、セバスチャン俺に何をやらせる気なんだろう。この家とか敷地とか広いから外周とか嫌だなぁ〜
「レオ〜、ご飯できてるよ〜今日ゼハスチャンが一緒に遊んでくれるらしいし早く行こ〜」
あぁ、お姫様が僕を呼んでいる。無知って罪だな。
逃げるか!
窓を開くとその先にはセバスチャンがいた。
「レオ様、逃げるのは感心しませんよ。」
エスパーかよ!
「いやぁ、ちょっと朝の外の空気を吸おうかなと」
「それはいいですね!是非!朝から始めましょうか」
やってしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
朝食をだらだら食べた後、仕度をして外に出ると、リーナが待っていた。
「リーナ、今日何するか知ってる?」
「家の周りをかけっこするらしいよ〜」
「リーナ様もレオ様も揃っていらっしゃいますね。今からこの敷地を10周してもらいます。ですが、ただ10周するだけでは退屈だと思うので、こちらを用意していただきました。」
「なんだい?そのゴーレムみたいなものは?」
「はい、あなた方が、走った2分後に、このゴーレムが走ります。追いつかれた場合、このゴーレムが罰として、熱湯と冷水を交互にかけます。」
「結構辛そう!」
「逆に、ゴーレムに追いついてタッチできれば美味しいジュースが出てきます。」
「10回追いつかれた場合、私の電気魔法が炸裂するので、ご了承ください。」
「そんなことされてゼハスチャン怒られない?」
「ご主人様考案なので大丈夫です。」
お義父さん!
「レオ、美味しいジュースってなんだろうね!」
全くこの子は追いつかれることを考えないんだろうか。」
「レオ様、心配なさらずとも、ゆっくり動くように、設定されておりますのでご安心ください。準備運動したら始めましょう。」
準備運動だらだらやるか、、、
「準備運動できましたね。」
みんなも、後ろで電気バチバチ音を立てながらサボれないよね〜
「では位置について用意スタート!」
「くそ〜」「あはは」
ついに始まった。まだ少ししか走っていないのにリーナと10メートルくらい差がついてしまっている。
なんとかリーナに食らいついていこうと走っていると、
「では、ゴーレム発進です!」
まだ距離はあるはずだ!リーナとはだいぶ距離が開いたし、家の4分の1くらいまでは来ている。このままいけば、
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1周目でバテてきたまだおいつかれていないし、ちょっと足を緩めても、
ドシン、ドシン
不穏な音が聞こえてきたよー
振り向くと遠くに巨大なゴーレムがいた。
やばい!
全力で逃げようとするが、体力が無いせいで、うまくスピードを上げれない。
ブシュ!ブシュ!
熱っ!冷た!なかなかきついぞこれ!
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よし!ラスト一周!
これまでに9回水を浴びている。
さっき追いつかれたばかりだしここから頑張っていけば行けるだろう。
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ゴールが見えてきた!そして足音も聞こえてきた(泣
次追いつかれたら電気だ意地でも逃げなければ!クソっ!足がもつれてやばい追いつかれる。やべぇ意識が朦朧としてきた!
さっきから熱いし冷たい!
ゴーレムの影が!
死んだ、
「同個体、10回目確認、同個体、10回目確認、同個体、10回目確認」
うるさいな!ゴールはすぐそこなんだ。
けど目の前が霞んできた、、、
あばばばばばバババババ
目が覚めた。いや、覚まさせられた。
やっとゴールにたどり着いた!
「レオくんお疲れ〜ジュースおいしいよ〜」
「レオ様、お疲れ様でした。頑張ったご褒美として、ジュースを用意してあります。」
セバス!お前覚えとけよ!ジュースは貰うけど!
走った後のジュースは今まで飲んだ中で一番美味しかった。
私、努力もしないで体力ある主人公嫌いなので走ってもらいました。
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