第4話 魔力を感じる
本によると魔力は心を落ち着かせ、自己と向き合うことで魔力を感じられるようになるようた。ということで俺は毎朝精神統一をしていた。一ヶ月が経つ頃には体の中の魔力を感じられるようになってきた。
「レ〜オ〜君っ!」
ビクッ!
「ノックぐらいしてくださいよ〜
システィーナ義姉様どうしたのですか」
「何してるのかな?って思って」
「魔力を感じる練習です。」
「魔力って使える人に動かして貰ったら感じられるようになるんじゃなかった?」
そうなの⁉︎
「セバスならできたはずよ。」
この一ヶ月は無駄だったようだ。
「それにしても自分で魔力を感じるなんてすごいね!」
「ははは」
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昼食を食べた後、俺はさっそく魔力を動かす練習をした。はじめのうちはあまり動かなかったが、だんだん自由に動かせるようになってきた。
コンコン
「レオ様、夕食の準備が整いました。」
気が付いたらものすごく時間が経っていた。
「すぐ行きます。」
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今日は家族全員での夕食だ。
「レオ、最近部屋によく篭ってるそうじゃないか。外で遊んで体を動かすことも大切なことだぞ!」
確かに最近魔法のことに没頭しすぎていた。
前世の頃からつい興味があることがあると周りが見えなくなるのは悪い癖だ。
一人で何をして遊ぶか考えていると。
「レオ〜明日お外で遊ぼうよ〜」
リーナが誘ってくれた。
「おう!」
「それにしてもシスティーナ、またテスト一位だったそうじゃないか。サルマール家として誇らしいぞ!」
「お姉様すごーい」
「これも丁寧に教えてくださる先生方のおかげです。」
システィーナ義姉様は勉強面でも運動面でも魔法面でも優秀で俺とリーナの憧れの的だ。
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夕食を食べた後、ふと疑問が湧いた。
魔力を目に集めると他の人の魔力を見ることができるのではないかと。
やってみた。
結果
目の前がNという文字で埋め尽くされてしまった。
考察
一部Oとかも混じっているからこれは割合的に窒素と酸素だろう。つまり原子が文字として見えているようだ。
結論
ここままだと全く周りが見えないのでやめた。
それにしても
なんで原子?
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