第二話 誘拐
あれから数週間がたった。
あの時見たものは幻なんかではない、そう俺の直感が言っている。
でもあの日以来一度も見ていない。
あの事件についても全く進展がない。
俺はあの時見た謎の人物を毎日探している。
それでも
「くそ、今日も見つからねえ。」
一人吐き捨てるように言った。
今は夏休み真っ只中だから朝からずっと探しているのに一向に見つかる気配がない。
何より気がかりなのはあいつの顔が全く思い出せないことだ。
自分で言うのもあれだが俺は人より物覚えがいい。
一度見たものは基本完璧に覚えている。
さながら某青たぬきの食パンのように。
「はあ、今日も帰るか。」
家路をたどろうと振り返り歩きだした。
その時一人の男とすれ違った。
普通なら何も感じないのだろう。
だが俺はあの時感じた違和感を再び感じた。
急いで追いかけようとして振り返るとその男は路地裏に入っていった。
「逃がしてたまるか。」
全力で走って路地裏への曲がり角を曲がった。
その直後俺の全身に謎の電流が流れた。
「・・・ぅしますか。」
「・・・ぃけ。・・・かある。」
誰かが会話している。
だがそれを理解する前に俺の意識が遠のいた。
目を覚ますと俺は鎖で両手を縛りあげられていた。
小さなランプが一つ控えめな光を放っている。
どうやら牢屋みたいな場所に閉じ込められているみたいだ。
「目を覚ましたか。」
ふと声をかけられた。
前を見ると誰か立っている気がするが周りが暗いのとフードのようなもので顔を隠しているためはっきりとはわからない。
「出ろ。ボスがお呼びだ。」
「えーっと出たいのはやまやまなんですけど縛られていて動けないんです。」
「ちっ、くそ椛が。めんどくせえことしやがって。」
そういながら鎖を切ってくれた。
やはり顔はフードをかぶっているせいで見えない。
「今からお前をボスのもとまで連れていくが命が惜しければ余計な発言はするな。素直に従うことだな。」
「は、はい。わかりました。」
この男からはあの違和感は感じない。
わからないことだらけだがあの事件に関与していることは間違いなさそうだ。
あれこれ思考をめぐらせている間に部屋の前についていた。
「ボス、連れてきました。」
「ご苦労だったね、楓くん。そして初めましてcode001。」
背中を突き刺すような鋭い視線。
足がすくんで動かない。
声も出ない。
俺はこの時初めて自分がとんでもない場所にいることを自覚した。
お久しぶりです、満島空です。
長いこと小説を書いていなくて久しぶりになろうを開くと謎の手汗が出てきてとっても緊張しました。
本当にお待たせして申し訳ございませんでした。
今日から春休みということなのでマジック・プラネットもどんどん書いていきたいと思いますので何卒よろしくお願いします。
ところでこのマジック・プラネットの第一話にて主人公の海道カルマ(あらすじより)の友達が3人いたと思います。
しかし今見てみると苗字が全く書いていないではありませんか(なにやってんだ)。
というわけでここで紹介したいと思います。
たつき・・・藤沢たつき
夏樹・・・佐々原夏樹
けいすけ・・・藤堂けいすけ
これからもよろしくお願いします。




