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5、バットエンド

「むぅ。つよそー」


 他とは違う雰囲気を持つ獅子顔の剣士に、アリスは自分のお手伝いが上手くいったか固唾を呑む。

 エンよりこの場からの脱出方法を探すように追加の指示を受けていたので一応B・Bをめくる手は止めていないが、目は窓に釘付けとなり指示などほったらかしだ。


「知らない顔だな。お前も勇者の仲間か」


 エンは剣士に話しかけられても何も答えない。

 何故なら会話は物語に影響する可能性が非常に高いからだ。登場人物の受け取り方次第でただの挨拶ですら意味合いが大きく異なり、意図しない者達にまで聞かれてしまう危険性を考えれば口を開く理由が見当たらない。

 ちなみに直前まで大軍相手に大立ち回りしていた訳だが、そちらも避けるべき事態ではあるものの会話と比べれば安全である。

 エンは経験上、存在意義の薄い脇役との戦闘は物語に影響しないと知っている。

 何しろ戦っていたのは直前まで創造主の頭には存在もしていなかった探偵と名前すらない有象無象。どうでも良い場面は本が完成する時には創造主が物語に不要だったと判断し削除してしまう。


 このように創造主はエンに関するほぼ全ての事柄を最後には文章から削除し、またエンも自分が物語には不必要と思われるように仕事をする。

 どこからどこまでの行為が不必要と思われるかの境界線はその都度エンが現場で判断し、この判断を探偵として一流のエンは間違ったことがない……ただ一つ、今回の依頼では誤算があった。

 アリスだ。

 知らない内に異世界で最強の力を得てしまったエンはこの時、トップクラスの実力者である剣士が非常に弱く見えていた。主人公と因縁があるような最重要人物と相対しておきながら他と大差ない気配に脇役と認識している。


 脇役――物語に影響しない相手だとエンは思っているのに、それでもなお自分からは動かない。

 戦闘は勿論、逃走も追われることで大量の魔物が本来いるべき位置から移動してしまうので、例えば瞬間移動といった追跡不能の離脱方法をアリスが発見して習得させてくれるまではこの場に留まるつもりだ。さすがと褒めるべき適切な対応だろう。

 自らを危険に晒してでも可能な限り余計な展開を生ませない依頼者を第一とした行動だが、これが武人気質の剣士には裏目に出る。

 立ち尽くし構えもしないエンの態度を剣士は侮辱として受け取っていた。

 仮にエンが少しでも動けば、剣士は実力差を見抜き簡単には攻撃を仕掛けなかったのだが……両者にとって不幸な戦いが始まった。


 剣士が短時間で大量のスキルを習得した敵に時間を与えるのは悪手と判断。

 正体不明の相手を確実に仕留めるべく全力を発揮する。


剛体ごうたい風柳かぜやなぎ猛腕もうわん。鷹の目。麻酔針」


 肉体硬化。反応速度上昇。筋力増加。視野拡大。痛覚鈍化。

 強化スキルの過剰な併用で剣士の体はみるみる肥大化し熱が放射されだす。

 足に魔力を集中させ、背を丸めて魔剣を抱き込むように突きの態勢をとり、強く歯を食いしばった顔は自然と憤怒の相へ変貌し――


 かつて勇者を死の淵へ追いやった獅子の激進というスキルがあった。

 捨て身となることで放てる剣士最大の攻撃だが、勇者によって完膚なきまでに破られたスキルでもある。剣士は勇者との激闘で生き残るが六魔将としての誇りを奪われ、徹底的に己を鍛え直した。

 実に魔眼の勇者は元ニートという本が五冊と外伝一冊も出版された長い時間。

 時々にしか描かれない断章で剣士はひたすら鍛え、戦い、愛する者さえも犠牲にしてついに会得した新たな奥義。

 それを剣士は使う。

 主人公のために用意していた切り札を初手から使ってしまうのは、常に最前線で戦い続けてきた肉体が黄金の体毛を逆立て警告しているから。

 武器すら持たぬ優男に剣士はコレでなければ勝てないと確信していた。


「その身で受けよ! 獅子王の殲滅」


 吼え、体躯が霞む。

 次の瞬間にはエン目掛けて金色の真一文字が伸びていた。

 己の命をも魔力に変換することで実現させた超高速移動。もはや愚鈍な戦場を剣士のみが突き進み、男の胸に切っ先が突き刺さる。


「――なっ」 


 剣士は目を疑った。

 命中したのに男はビクともせず、服すら破けていない。

 それどころか魔剣が粉々になっている。


「あり得――」


 現実を受け入れられないでいる剣士がそのままエンに激突する。

 全身がバラバラに砕け散るほどの凄まじい衝撃が剣士に炸裂した。

 エンは指先すらも動かしていない。

 両者はただぶつかっただけ。

 それだけで最硬度の鎧は陥没して剣士は全身のあらゆる個所から出血しながら落下した。

 草原に横たわり、暗くなっていく瞳に平然と立ったままの男を映しながらうわ言を繰り返す。


「勇……俺は――再――戦を――――悪夢だ――」


 体は冷め、肺に残っていた熱い空気も抜けていく……

 こうして人気投票をやれば必ず上位に食い込む剣士は、作者すら名前を知らない男によって倒された。


「ふむ……何だ? お笑い担当か? アリス。私は書き換えろとは言ったが、妙なことまで書いていないだろうな」


 エンがアリスを呼んだ。

 自分のしでかした大失態に未だエンは気付いていないが、一連の出来事には違和感しかなかった。

 剣士の最期をB・Bで読み心を痛めていたアリスが動揺しながら答える。


「ちょ、ちょっと。じゃなくて、あの、少~し強くした」

「少しだけ……そうか。見た目は立派でも麩菓子のような剣と鎧だった。豪快なやられ方といい、ちんどん屋みたいなものだったか」

「うう~ん。うんうん、うん……あう…………ごめんなさい。全部マックスにしたの」


 誤魔化そうとするアリスだったが過去十一回の仕事で嘘は罪だと学んでいる。

 ステータスの桁を間違えていることはアリスも知らないのでそれ以外の全てを正直に伝え、珍しくエンが落ち着きをなくした。


「お前、強くするにしても限度というものがあるだろうが! いや、そんなことよりも、不味い。非常に不味いぞ。主人公の見せ場を奪っただけでなく、重要人物の不可解な死だと? 物語の終盤で伏線を作ってしまった」


 ブラックドラゴンの背をウロウロしながらエンは必死に知恵を絞りだす。

 探偵の行動は基本的に文章から消去される。だが不必要な行動だからこそ消去されるのであって、名前のあるような重要人物に関わった際は別だ。

 どんな些細なことでも創造主は必要だと判断してしまう。

 要するに、この時。

 エンは剣士を殺害することで、魔眼の勇者は元ニートの物語にエン自身が新しい登場人物として登場する展開を完成させていた。


「なんてことだ。私としたことが……」

「ええ~っと。えと。そだ! エンさん一回こっちに帰ってくれば良いよ。剣士さんが生きているページから入り直すの」

「いかん! それはダメだ。私の力は創造主へ相当な負担を強いている。再侵入も不可能ではないが依頼の期限が近い。短期間に何度も侵入しては精神が崩壊してしまう」


 エンが腕を組んで悩む。

 アリスもそんなエンを真似て腕を組み、そういえばファンサイトに便利な魔法が書いてあったのを思い出した。


「エンさんエンさん。リザレクションって死んだ人を復活させる魔法があるよ」

「それだ。書き込め」


 言われるまでも無く書き込むため巻末を目指すアリス。

 ついでにB・Bをめくりだす直前『吠える二体のブラックドラゴンを先頭に、全軍が六魔将の敵討ちに向かった』という一文を読んだので禁断魔法という強力なスキルも書くことにする。

 エンの役に立ちたかったし、なにより剣士の生涯を費やした奥義の眩い直線が記憶に強く刻まれていた。


「エンさんエンさん復活は大変なの。みんながいたら出来ないよ! だから私の言う通りにして! 右手を上げるの!!」


 さっきみたいなすごいの見たい!

 その一心でかつてないほど真剣な声を出したアリスにエンが従った。平静なら警戒して絶対に上げていないが、滅多にない動揺がエンを更なる惨事へ引きずり込む。

 

 右手より光の帯が発生して空中に魔法陣が展開される。端まで見えず直径数十キロにはなるだろうか。

 エンを中心に大地を突き破って無数の白く輝く光の柱も伸び、空の魔法陣と繋がり世界が淡く朧げになっていく。

 桁違いなステータスのエンだからこそ即時発動された超広範囲魔法は復讐に燃えていた魔軍の足を止め、エンはアリスに従ってしまったのを悔やんだが今更遅い。

 

 魔法陣が下降してくる。


 上昇しようとする全ての柱を強引に押し潰し、たわませ、内部に反発する力の束を蓄えながら収縮していく。

 小さく。丸く。

 白い球体に変形した魔法陣は気球ほどの大きさまで圧縮され、内に押し留められた高エネルギーの鼓動が大気を震わせ大陸全土を揺らし始めた。


「Wow~~! 今! 今! 『数多あまた奔流ほんりゅう掌握し、再現さすは絶無ぜつむ炫耀げんよう』って言うの。早く早く」

「言わん! アリス。お前、私に何を使わせた」

「ライトトゥインクリィグオールアースリィ」

「私の質問に答えろ」


 エンを無視してアリスがノリノリでスキル名を唱え「おぉ必殺技」と叫べば、偶然にもアリスに従うかのようなタイミングで白球が飛んだ。

 空間に白い軌跡を作りながら魔軍に衝突し、そこだけ絵を切り抜いたかのように丸く消した。

 全身を呑み込まれた魔物は何が起きたのかも分からず死に、運悪く白球とかすっただけで生き残った者は痛みを味わい絶叫している。しかし声は誰にも届かない。

 右にいた仲間は足首のみ残して消え去り、左にいたはずの仲間は地面ごと消滅して匂いすら残っていない。そうして叫んでいた魔物自身も走馬灯を見る時間さえ与えてもらえず消えた。


 白球は喰らえば喰らうほど巨大化し、意思でもあるかのように新たな魔物に向かっていく。


 魔軍には総大将を倒されても戦意があった。男が人間にしか見えず、どんなに強くとも壊し方を理解しているからだ。

 しかし、これは知らない。壊し方など分からない。

 抗えない力の塊が縦横無尽に飛び交い、数十万のを姿を、声を、血の一滴さえも残さず消していく。

 もう戦意を宿した者はいない。

 

 ある者は呆然と佇み――消える。

 ある者は泣いて懇願し――消える。

 ある者は走って、足をもつらせながら必死に走って、背中を預けてきた戦友を突き飛ばしてでも生き残ろうともがいて――消える。

 何をやっても、どこへ逃げても、消される。

 消える消える消える消える。

 消消消消。

 消消。





 

 およそ百秒。

 虐殺は終わった。

 白球はどこかへ飛び去り、無尽の草原に風が吹く。


「これは……」


 一人残されたエンは異様なまでに広さを感じられるようになった周囲を見渡し愕然としている。

 そして大魔法に期待していたアリスは、窓に張り付いて眺めていたが何の変哲もない草原しか見えず不満気な顔をしていた。それもそのはずエンは白球が動くと同時に万が一を考えて窓から見える位置をズラしていた。

 この判断は正しかった。

 とても子供の見るような光景ではなかった。もっとも見ていたとしても白球はエンが対処出来ないほどの速度で魔物を襲っていたのでアリスの動体視力では何も分からなかっただろうが……


 エンは長年探偵業をやっていても初の事態に大いに混乱させられ硬直していたが、それもほんの僅かな時間ですぐに飛び去った白球の後を追った。

 強化された足をひたすら動かし、中腹をくり抜かれ溶岩を噴出させている山を幾つか越え、強烈な硫黄臭の灰が降り注ぐ海にソレを見つけた。


 太陽が海に落ちている。


――などとエンが子供じみた感想を抱いてしまうほどの姿まで白球は成長を遂げ、なおも海水を際限なく吸い込み膨張し続けている。海面を水平線まで渦巻かせ、下へ下へと沈みこむ。

 力の終着点は星の核。

 このままでは大陸どころか異世界そのものを消されてしまう。


「やるしかない」


 切羽詰まった状況にエンはアリスも知らない切札の行使を決断した――が、白球に先を越された。

 ありとあらゆるものを取り込み続けた結果、エンの常識外のステータスで作られた白球であっても限界が来たのだ。

 これまで球体の中で圧縮され喰らうことで更に巨大化していた無数の柱が一辺に解放され、この世にあってはならない力が世界に吹き荒ぶ。

 近距離にいたエンは足元の大地もろとも遥か上空まで吹き飛ばされ…………














「エンさぁ~ん。エェンさあぁ~んん」







…………エンは目を覚ますと海を漂っていた。

 さっきまで立っていた地面はどこにもない。

 大陸は跡形もなく消し飛ばされ、代わりに海の底から白く巨大なナニカが暗い空へと伸びている。一見すると大樹に思えるが、表皮には鉱物特有の光沢があり、それでいてぐねぐねと硬度を感じさせないしなりを繰り返している。もはやエンであっても有機物なのか無機物なのか判別できず、蠢く様を眺めていると鳥肌がたった。

 また空は暗くとも夜ではない。見渡す限りの空一面にガラスが割れたかのようなヒビが入っており、星の自転を超越した未知の天候と化している。

 どうやら途方も無い白球の力は異世界をへだてる壁をも砕いてしまったらしい。

 ヒビの奥では魔眼の勇者は元ニートの世界とは異なる世界の住人が見え隠れしている。


「だいぃ~じょうぶぅ~ぅ~」


 エンの元へアリスの声が届く。

 普段は自室からの声ならばエンの頭に直接聞こえるようになっているのだが、今は耳からも妙に間延びした聞き取りにくい声が聞こえてくる。

 覚えのある甘い香りもうっすらと漂い、ヒビを注視すれば向こう側で金色や青色が動くのでエンは状況を理解して溜息を吐いた。


「お前こどうなんだ。窓は割れなかったか? 部屋は無事か?」

「良かった! 返事あった。すごかった。すごかったよ。すごく眩しくて、窓ビリビリ~って鳴って怖かったけれど窓は綺麗だよ。でもB・Bがね、ちょっと破けた」

「そうか。とりあえず……朗報だな」


 B・Bが損傷した事実には驚愕したものの、アリスが怪我をするような最悪は避けられている。

 少しだけ余裕の生まれたエンの頭はすぐさまこれからのことで埋め尽くされ、まずは海へ潜った。周囲の被害を確認するための行動だが、それ以上に変わり果てた異世界を前にしては頭を冷やしておかないと怒鳴ってしまいそうだった。自分にも。アリスにも。

 十分に心が静まって浮上する。 

 

「アリスB・Bを読め。物語はどうなった」

「あの、あのねエンさん。私。こんなことになると思わなくて。エンさんが楽になると思ってね。それでね」

「ああ、悪気が無かったとは思っている。予想はつく。責めないから読め」

「物語……B・Bは……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 生きとし生けるもの全てが消滅した。

 男は伝承にある魔神だったのか? 

 それを考える人はいない。

 勇者も魔王も消え、虚無に黒服の男だけが佇んでいた。


 完


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 そこで文章は途切れ、アリスが震えながら持っているB・Bにはには白紙のページが続く。

 味方も敵も全滅したことで元々考えられていた文章は全て不必要となり、魔眼の勇者は元ニートの物語はバットエンドで幕を閉じた。


 これで依頼達成だ。


 どんな形にしろ神の依頼通り完結させている。

 創造主も神も、読み直して不満を抱くかもしれないが「こういうものだ」と納得せざるを得ない。何しろ書いたのは自分に他ならないのだから。

 これから直に整合性を図るため創造主の後始末が過去のページより開始される。無事に本も発行されるだろう。


 もしも結末に納得いかないのであればエンはバットエンドが間違っていたと創造主に考え直してもらうしかない。ないのだが、肝心の考え直してもらうための舞台や人物は消滅している。更にここにきて厄介なのが依頼を解決するには長いとさえ思われた十日という期限。

 あくまで創造主はこの結末を自分で書いたと思っている。エンが作り出してしまった駄文を、自らの閃きで生み出した名文と思い違いをしているのだ。

 酔いから簡単には覚めないもの。

 傑作に満たされて筆を置くか、次の作品を練りだすか。どちらにしてもしばらくは完成した作品のことは頭から離れるだろう。

 時間さえあれば創造主も改めて異世界を再構築して別の結末を書く可能性は大いにあるのだが、十日は期待する時間としては短すぎる。


 修正したくとも解決すべき問題が余りにも多い。

 実質不可能。

 そんなエンの諦めをアリスも窓越しに察してしゅんとする。


「全部……ない。どうしようどうしよう。これ『俺達の戦いはこれからだ』よりダメだよ。クッキーの神様ガッカリしちゃう」


 異世界にアリスのか細い声が響き渡る。

 エンはなだめようとしたが空のヒビより落ちてきた水滴を浴びて言わなかった。ありきたりな言葉は口に残る塩気に対して無責任に思えたからだ。

 しばし少女の反省を聞き、おもむろにすっかり垂れてしまっていた前髪をオールバックに戻し始めた。びしょ濡れの上着を軽くはたいて緩んだ蝶ネクタイも締め直し……笑った。それもエンらしくない大笑いだ。

 赤い目を擦っていたアリスも思わずきょとんとしてしまう。


「ダメな終わり方か……それがどうした。不満があるのなら、そんなもの修正してしまえ。結末を書き直す気持ちも時間もないのなら、創造主に長いエピローグを書かせてくれる」

「そんなこと出来るの」

「出来る。私を誰だと思っている」

「……エンさん」

「そういうことではない。探偵だ。私に解決できない問題はない」

「でも難しいよ」

「そうだな。恐らく私だけでは出来ない。だが、幸い助手もいる。一人では難しいことも二人でやればどうだ? アリスどうなると思う」


 聞かれたアリスが考える。

 答えはすぐに分かり、ぱっと顔を輝かせ頷いた。


「うんうん! らくちん!」

「これより九十九探偵所は忙しくなる」


 憂鬱な暗い空に鮮やかな瞳の色が煌めく。

 エンの口元が緩み、怒涛の日々が始まった。

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