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【67】新時代の卵たち

 ────それから、数週間後。


「失踪中の本科生につきましては、1名はすでに報告済みの通り、ドラゴン迷宮にて生存を確認。その他、新たに14名に関して、リムテア三国内で生存を確認、身柄を保護したとの報告を得ています」


 マルカグラード聖騎士養成アカデミーの理事長室────。


 立派な理事長席に両肘をついて、静かに聞き入る理事長マルガリータ=マルカーキスの鮮やかな金髪がフワリと揺れる。

 その横に立つプルデンシアが、先程から報告資料に目を落としながら、慣れた口調で淡々と報告をしていた。


 王立連邦中央管理局の監査員であるプルデンシア。

 彼女は自ら囮となって、『組織』の内偵調査にあたっていたのだ。


 理事長席の前には、低テーブルを囲んだソファに、向かい合うようにして座るロンフォードとアスタの姿もある。

 そして低テーブルの向こうに立つハインツが、ピッと姿勢を正して佇んでいた。


「これにより、拉致監禁容疑についても王立連邦中央裁判院にて追求される見通しとなりました。予想された身辺閣僚からの反発もなく、調査は粛々として進行中です」

「まあ要は、ブリッツァー卿の失脚がほぼ決まり、というわけだろう? 仔細はともかく、それでいいじゃないか」


 ロンフォードが丸メガネをクイッと上げながら口を挟む。

 プルデンシアは報告資料をそっと抱きしめると、「はい」と言って微笑んだ。


「それに関連して、マルカグラード内で告発のあった自警団幹部、ならびに州議会議員と都市議会議員については、すでに除籍処分を下しました。代わりに……」

「リムテア三国から別の人材を登用では、結局一緒じゃないのかね、マルマル?」


 横槍を入れられたマルガリータは、ツンと澄ました表情で目を閉じると、右手で首元の金髪を掻き上げた。


「聖騎士養成都市マルカグラードは、国境なき自由都市ですのよ」

「清濁併せ呑む心意気は結構だがね! 気苦労が多いと小じわも増える一方だろう?」

「小じわなどありません」


 キリッとした眼差しでロンフォードを睨みつける。

 その横で、口元を押さえたプルデンシアが「ふふっ」と笑う。


「で? 『ルダードの槍』に次ぐ新型の人型決戦兵器は見つかったのかね?」

「調査班からの報告によると、兵器自体は見つかってないそうですよ」

「ホントかねぇ? 調査が甘いだけではないかな?」

「本来であれば、普通にドラゴン迷宮をクリアして、あたしがダッカドさんたちと彼らの”本国”に行き、直接調査する予定だったんですけど……」


 イタズラっぽく微笑むプルデンシアの言葉に、ハインツが苦笑いを浮かべた。


「申し訳ありません。それを知っていれば、ロンさんに自白毒を使って頂くこともなかったのですが」

「さすがのあたしでも、あの時ばかりは『あ〜、計画が台無しになっちゃった、局長にどう報告すればいいの〜?』って悩んじゃいましたよ」

「心労、お察しいたしますわ。そもそも、異常が無いように石橋を叩いたはずの前調査が、偽りだったのですから」


 そう言って、ロンフォードをジト目で見るマルガリータ。

 アスタも誤魔化し笑いを浮かべて頭を掻いている。


「彼のこと、失踪者の一人と気づいていたのでしょう、ロンロン?」

「ふあーっはっはっはっ! もちろんさ、マルマル! 暖炉横の機能停止したマルカデミーガントレット、そして失踪者名簿に登録された聞き覚えのある声でね! おかげで面白い結果になったじゃないか!」


 どうやら『組織』の被害者であるビクトルの存在が、プルデンシアとマルガリータの計画に予想外の結果をもたらしたようだ。


 狂化ドラゴンを呼び出したのも、マルガリータの計画の内だ。

 目的は3つ。


 ひとつは、サラの目的を果たしてあげるため。

 マルガリータは、サラがロンフォードと接触して以降、その身を常に監視させていた。

 サラを深夜のシステム管理室に導き、わざわざプルデンシア一行のクエストにハックさせたのも、マルガリータの意向からだったのだ。


 ふたつめは、ロンフォードにシステムハック犯の嫌疑を掛けて同行させ、狂化ドラゴン討伐の協力をさせて討伐ポイントを稼がせること。

 残念ながら、討伐に本人が直接手を下していいないため、これは未遂に終わっている。


 最後の3つめは、プルデンシアの内偵調査中に、『組織』の行動に対して警告と威嚇を与えること。

 クエスト中に不測の事態が起これば、彼らも派手なポイント稼ぎは慎むようになるのでは、との思惑があったのだ。

 しかしこれも結局、『組織』壊滅という結末のために無意味となった。


「連邦王国の内情に最大限の配慮をして、すべてを内密に推し進める────。それが王立連邦中央管理局の意向でしたのに……」

「計画通りに果たされた目的は、最初の1つだけでしたわね。リムテア三国の機密を公に晒けだした挙句、これほど大掛かりな整形外科手術になるとは……予想だにいたしませんでしたわ」

「ふあーっはっはっはっ! いいじゃないか! それに、国王もさぞかし安堵しただろう! なにせ、連邦王国の喉元たる王都に突きつけられていたはずの刃が、綺麗さっぱり振り払われたのだから! できれば私としては、王立連邦中央技研の度肝を抜くような、新たな技術の登場を期待していたのだが……」


 組んだ脚を揺らしながら「チッチッチッ」と舌を鳴らすロンフォードに、プルデンシアがピコリと大きな耳を揺らした。


「あら、アークフェザーを超える技術は、そうそうありませんよ」

「フッフッフッ。技術者のもたらす推進力を舐めてはいけない。彼らの研究に対する情熱は、時に突如として高性能な技術を見出すものさ」

「でも、素材の問題は重要ですよ。現状、新素材の開発は難航してまして、さらに軽くて丈夫な……」

「プル、報告の続きを」

「あ、はい。すみません」


 マルガリータにたしなめられて、ペロッと舌を出してみせるプルデンシア。


 すでに幾つかの事は、公にされている。


 マルカデミーは、クエストシステムに異常が発生し、ドラゴン迷宮内に『マルカーキスレッドドラゴン』が出現したと発表。

 赤紫の鱗が残る、切り落とされたドラゴンの頭部が、静止画像や動画などで公共電波に乗せられニュースとして伝えられている。


 400年前の過去の伝説であり、物語上のモンスターとして認知されていたマルカーキスレッドドラゴン。

 それが、今現在にも現れたという事実に、連邦王国一帯が慄いたのは言うまでもない。


 この討伐には、連邦王国が誇るべき次世代の”矛”と”盾”が多大なる貢献をしたとしている。

 もちろん、ハインツ=ハイネス・ハインリッヒその人と、新世代の人型防衛システム『アークフェザー』のことである。


 また、プルデンシアとパーティを組んでいたダッカドとデクスターも、その貢献が認められたとして、王国騎士にして”白騎士”の名を戴くハインリッヒ家に剣客として迎えられることになった。

 特にダッカドは、マルカデミーのデータベースに燦然と記録された『マルカーキスレッドドラゴンのファイナルアタッカー』である。

 ”リムテアにその人あり”と讃えられ、戦士を目指す多くの若者の羨望の的となっている。

 また、何かと悪役に仕立てあげられ、今回も煮え湯を飲まされた格好のリムテアの保守派支配者層にとっても、その溜飲を下げる一因にもなっているようだ。


 若き英雄たちの活躍は各地で話題となり、同時にマルカデミーの地位と名誉をさらに高みへ押し上げる効果をもたらしたのは言うまでもない。


 これとは別に、王立連邦中央管理局は、リムテア三国の枢軸であるブリッツァー伯領における税収横領及びテロ計画があったことを裏付ける証拠を入手したと発表。

 幾多の資料を押収するとともに、ブリッツァー卿自身の王立連邦裁判院への出廷を要請した。


「『ルダードの槍』に代わる人型決戦兵器の設計図だけは見つかりましたが、目新しい技術はなく、名前を変えただけの流用品と思われます。資金不足で開発にも未着手とのことでした。ただ、その搭乗者育成の場として、マルカグラード聖騎士養成アカデミーを利用し、開発費用の捻出をも狙っていた、との報告があります」

「考えることは技研と同じですわね。情報漏洩があるのではなくて?」

「内部の極秘調査は難しいんですよね」


 大きな耳を横にして困り顔をしてみせるプルデンシアに、マルガリータは「でしょうね」と言って溜め息をついた。


 なお、絶対的な統治者を失うことになったブリッツァー伯領は、当面の統治権を外部の他者に委ねられることになった。

 これに真っ先に手を上げたのが、王国騎士のハインリッヒ家だった。

 ダッカドを剣客として迎えたという経緯もあり、反対の意見はなく、事実上のハインリッヒ領として、その体制を整えつつある。


「二人の様子はどうなのですか?」

「父は殊の外、お気に入りのようですよ。二人とも真面目で、貪欲だと。ああした気概と推進力こそ今の若者に足りない物だと、身内の不出来を嘆いておられます」

「ふむ! 世の英雄豪傑とは、過去の仔細に囚われず、些少の過ちも一笑に付すほどでなければね! 彼にはそうした度量と行動力があるということだろう」

「おっしゃる通りと思います。僕など、到底、足元にも及びませんよ」


 ハインツの言葉に、プルデンシアが「またまた」と小さく呟いてコロコロと笑う。


 ただしダッカドは、マルカーキスレッドドラゴンのファイナルアタッカーとして祭り上げられることをあまり快く思っていないらしい。

 討伐における自分の貢献は、微々たるものだと。


 そうした冷静で謙虚な姿勢も、ハインリッヒ家とその近辺の者に、好感を持って迎えられたようだ。


「いずれその彼に、あの地の統治は委ねられそうですわね」

「はい。父もそのようにお考えのようです。経済学・統治学・戦略論など、寝食を惜しんで幅広く学んでいるそうですからね。『よく見て、よく聞き、よく考え、そして然るべき創意工夫を持って事にあたることの重要性を、ある男によって思い知らされた。自分にはそれがまだまだ足りない』と言ったそうです。貪欲に勉学に励むのも、そうした思いが強いからでしょうね」

「素晴らしいです! ダッカドさんらしいですよね」

「しかも白騎士直伝ですものね、行く末が楽しみですわ。マルカデミーとしても、そうした人材を一時でも受け入れられたことを、誇りに思います」


 デクスターはデクスターで、地位が与えられたこともあってか、厳しさの中にも面倒見の良さを発揮しているようだ。

 勇猛さと忠義の厚さは、他の兵士への良いお手本となり、団結を促す力となっているらしい。


「サラさんの言葉にも、心打たれるものがあったのかもしれませんね」

「人は歳を取るとともに、寛容さを身につけるものさ! ねえ、マルマル」

「……許容できる範囲ならば、ですわ。ところで、マルカグラードの人員配置に支障はありませんかしら?」

「今のところは不満の声は聞かれません」

「内包しているに留まっているだけかもしれませんわ。常に内偵を操り、情報収集を」

「ええ、そのように考えています。一人、良い人材がいたんですけど……」

「彼女、ですわね?」

「言うなれば、連邦王国に巻き起こっていたであろう混乱を、未然に防いだ英雄なのに……。『自分はそのような信頼と責務に値しない』と、どうしても折れてくれなくて、ですね」

「相当に頑固者のようですわね」

「自身の抱いた信念に忠実な、鋼鉄の乙女なのさ!」


 ロンフォードはやにわに、左手の人差し指をピンと立てた。

 その指先をクイクイと左右に揺らしてみせる。


「硬い鋼鉄はちょっとやそっとじゃ曲がらないが、何かの拍子に折れたなら……!」


 立てた人差し指を、クイと折り曲げる。

 そしてそれを元に戻そうと、グイグイと押してみせた。


「元に戻すのも難しい! ねえ、わかるかい、アスタくん?」


 曲がったまま元に戻らないロンフォードの指を、不思議そうにそれを見ていたアスタが、真似をして指を折り曲げた。

 ……がしかし、あっさり元に戻してみせると、「あれ?」っと不思議そうな顔をした。


「それはアスタくんの指だからだよ!!」


 目を三角にしたロンフォードが、バンバンとテーブルを平手で叩く。


「あ、は、はい」


 ビクッとして背筋を伸ばすアスタに、理事長席で呆れたようにマルガリータが首を横に振り、その横でプルデンシアがクスクスと笑う。

 テーブルの端で控えるハインツも、思わず苦笑していた。


「ともかく。私が言いたいのはだね!」


 イライラと膝を揺すりながら、ロンフォードがメガネを正し、前髪を掻き上げる。


「彼女はあれで美しいほどに気高い戦士だ! だから折れる必要など無いのさ!」


 ロンフォードの言葉に、プルデンシアが納得げに「おー」と声をあげた。


「一度折れたら大変さ! 直すには、それこそ燃えたぎるような熱き情熱か、心の底から燃え上がる愛! それしかないだろう!」


 そう言って、得意げな表情で一同を見渡すロンフォード。

 プルデンシアがポッと頬を染め、ハインツは「面白い考えですね」と笑った。

 マルガリータは渋い表情のままだ。


「だからねぇ、アスタくん。法に沿った正しき行いと、法に背いた悪しき行い。その間を程よく経験しつつ、絶妙なバランスを保つことこそが、結果的に人として強くなる、ということさ。────そう、私のようにね」


 眉根を寄せて、悪そうな顔つきをしながら背もたれに両腕を乗せるロンフォード。

 アスタは首を傾げながらも、なんとなく分かったような表情で頷いている。


「だからロンロンは、卒業をしたくないのですね」

「正しくは、卒業する意味を見出せない。そういうことです、プルデンシアくん」


 ウインクしながらロンフォードが得意気に微笑み返す。


「あたし、理解しました!」


 にっこり微笑むプルデンシアの横で、机に両肘をついたマルガリータが深い溜息をついて、ガックリと項垂れた。


「ねじ曲がったままで直そうともしない人が言うことなのかしら……」


 誰とも知れず、小さく呟きを漏らす。


「ひとまず、状況は理解いたしましたわ。すでに下された裁定にも異議がなければ、以上でよろしいかしら?」


 ジトっとした視線を上げながら、マルガリータがロンフォードとハインツを交互に見やる。

 ロンフォードは口元に薄く笑みを浮かべて黙っている。

 アスタは真面目な顔つきで、「うんうん」と頷いていた。


 ハインツは胸を張ると、にっこり微笑んだ。


「僕から申し上げることはありません、理事長。すべてにおいて、正しい裁量を下されたと感服しております。栄えある討伐隊に参加させていただき、多大なポイントを獲得させていただけたばかりか、親族にも誇る討伐と手柄となり、非常に感謝しております」

「ありがとう、ハインツ。少しでもあなたのステップアップに貢献できたのなら、わたくしも何よりです。あなたには、今後とも期待しておりますわ」

「はっ! なんなりとお申し付けください」


 胸に拳を当てて敬礼すると、ハインツは「では僕はこれで」と笑顔を輝かせ、部屋を出て行った。


「ごめんなさいね、マルマル。あなたのご意向に添い切れなくて」

「いいえ、構いませんわ。こちらこそ、良い場をお貸しいただいたのに、無駄にしてしまって申し訳ありません」

「ううん、あたしの方はよくってよ。ハインツさんと同じで、ちゃんと任務は果たせましたから」

「そう。それは何よりですわ」

「悪巧みはするものじゃないということだね、マルマル。反省したまえよ」


 ロンフォードの意地悪な言葉に、マルガリータが眉をピクピクと痙攣させる。


「……それで? 彼女はどうしていますの?」


 マルガリータの問いかけに、プルデンシアはそっと胸の前で両手を組んで、少し寂しげな表情をしてみせた。


「ええ……とても、いい人だったのですけれど……今日でお暇を、と」

「あら、そうですの?」

「だって、今日は……あの日ですもの」


 プルデンシアは寂しげな表情をしながらも、小さく微笑んだ。


「なるほど、そうでしたわね」

「あの二人なら上手くやるさ。我々の心配することじゃあない」


 ロンフォードの言葉に、プルデンシアはそっと頷いた。


「あの日、ってなんです?」


 キョトンとしたアスタに、ロンフォードが高笑いを上げながら立ち上がる。


「マルマル! そもそも今日は、約束のモノを頂きに来ただけなのだ! いい加減、観念したまえよ!」


 颯爽とマントを翻し、理事長席の前に立つと、マルガリータに向かって右手を差し出した。

 マルガリータは「フン」と鼻息をつくと、机の引き出しから一枚のカードを取り出した。

 その瞬間、ロンフォードがニヤリと口の端を釣り上げた。


「言っておきますけど、マルカデミー本科生ならびに卒業生にのみ与えられる権限ですからね」

「いいともさ。私には十分な時間だ」


 差し出し渋るマルガリータの手からサッとそのカードを奪い取ると、自身のマルカデミーガントレットにカードを差し当てた。

 「ピロリロリン♪」と音が鳴り、「大聖堂地下室への入室が許可されました」とアナウンスの声が聞こえる


「さあ、アスタくん! 用件は済んだ! 我々も行くとしよう!」


 マントを翻し颯爽と戸口に向かうロンフォードの後ろを、慌ててアスタが追いかける。


「ところで、アスタ=バドウィン」

「はい?」


 マルガリータの声に、戸口を出かけたアスタがキョトンとした顔で振り返る。


「こちらのプルデンシア=ミル・マニル・ヨハエフ・ポルティージョが、あなたの編入推薦状を書いてもいいと、おっしゃってよ?」

「ええええっ! 本当ですか!?」

「もちろんです! アスタさんは必ず、連邦王国の善き力となります! 是非ともマルカデミー本科生になられて……」


 プルデンシアの言葉を遮るようにして、ロンフォードがアスタの首にグイッと腕を回した。


「だが断る! アスタくんは渡さないよ!」


 二人に向かってあっかんべ〜をすると、ロンフォードはそのままアスタを引きずるようにして、廊下へと姿を消した。


「えええっ! ちょっと、ロンさん!!」

「まあまあアスタくん、そんなことよりもっと面白い依頼が舞い込んできててね……」

「お、俺は本科生になりたいんですけどおおおぉぉぉ……!!」


 アスタの悲痛な声とともに、二人の足音が廊下の向こうへと去って行く。

 口元を手で覆い、「まあ」と笑うプルデンシアの横で、マルガリータは眉根を寄せて、再び溜め息をついた────。



<エピローグ 新時代の卵たち 終>



すべてはマルマルの悪巧み~。いけませんよね~。

エピローグ、もうひとつだけあります。

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