第2話 待った?いまきたとこ。
その日は、やってきた。柄にもなく少し服を選ぶのに時間がかかってしまった。
乙女かよ!心の中で、ノリ突っ込みをしたのは、言うまでもない。
待ち合わせの時間まで、一時間以上あるな・・・張り切りすぎた・・・いや、待たせるより、はるかにいいだろう。自分に言い聞かせよう。
しかし、駅前だが各駅停車しか停まらない駅だからか、駅前で時間つぶすにも、悩んでしまう。昔からある喫茶店に足を運んで、紅茶を注文する。コーヒーは苦いから好きじゃないんだよね、俺。
「あら、慎くんひさしぶりね。お爺さんと一緒じゃないの?」
紅茶を運んできたおばさんだった。そうだった、この喫茶店はよく爺ちゃんと来てた店だった。
「えぇ。今日は、友人と待ち合わせだったんですが、早くきすぎちゃったんで、家戻るのもなんなんで、お茶を飲んで待とうかと思いまして。」
あらそう、ゆっくりしていってねと、笑顔で紅茶を置いて厨房にもどっていった。
ふう、爺ちゃんは顔広いから、困ったもんだ。それに一緒についていってたもんだから、必然的に俺のこと知ってる人多いんだよね・・・爺さん元気?ってよく覚えていない人にも声かけられるし、爺さんあの人農業以外なにやってんだ?と、考え込んでしまった。
まぁ、そんなことはどうでもいいや。今日はカガミンと再会だ!・・・間違ってもカガミンと声に出さないように注意しなければ・・・
さてと、まだ時間はあるしどうしようかな。そういえば、初めて会ったあの夜、男さんが蛍が俺の背中に集まってたとか言ってたな・・・集まって、幽霊みたいなぐらいあつまるとか怖すぎる・・・
でも、なんでだろうなぁ昔から、虫が寄ってくるっていうか、生き物?っていうのが、寄ってくるんだよな。
まぁ危害を加えられたことないし、逆にクワガタとかカブトムシなんか昆虫採集はばっちりだったので、小学校の時なんか英雄だったなぁ・・・としみじみ思い返してみた。
でも、街中ではそんなことないんだよな・・・うん・・・街中は虫少ないからだなきっと!
自己完結してしまったようだ。
よし、今日はカガミンと楽しい時間になるといいなぁ。こんなふうに思えるのっていつ以来だろ?彼女はほしいと思ったことはあるが、心底うらやましい!欲しい!一緒にいたいとかはなかったような気がするなぁ・・・
いやいや、思考を止めてはいかん。
ザ・〇ールド!時は、動き出す!幸せを掴むため動き出すぜ。
そして、待ち合わせ時間が近づいてきたので、支払いを済ませ待ち合わせ場所にいくことにする。
十分ほどで、彼女はやってきた。待ち合わせにはまだ、五分ほど早かったが、
「あ~。お待たせ~待たせちゃいましたか~?」
「いえいえ、今さっき来たとこですよ。」
ただ、これがやりたかった俺、恥ずかしいな・・・優希には・・・言ってしまうだろうな・・・
そして、爆笑と突っ込みの嵐が安易に想像できた。
連投です。さて、これからどう書いていこうかなと、なにも考えず書いていこうとしているので、どこかで破たんしそうです。苦笑
また、どれくらいの長さが、いいのかわからないので、これまた行き当たりばったりです。
そして第2話まで、読んでいただきありがとうございます。