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第1話 一大決心

登場人物:

主人公

優希(男)

爺さん

 神社での出来事から、一週間がたった。


 あの後少し他愛もない話をしていたら、隣の市に住んでることが分かり話の流れで後日また会うことになった。


 なんでだ?俺そんな気の利いた話もなにもしてないはずなんだが・・・


 暗いところで話すのもなんなので、明るいところに移動して話の続きをしようとしたら、ちょっと驚いたことがあった。



 奥さん!聞いてくださいよ!美人なんですよ!!今まで見たことないですよ!こんなきれいな人!


 とまぁ、心を乱してしまったのが顔に出てないことを祈ろう・・・


 彼女は髪をポニーテールにして快活で、目は少したれ目だが魅力的な、関西弁の美人だった。


 名前は、男 鏡(おの かがみ)と言うそうだ。(心の中だけで、カガミンと呼ぼう。)


 そんな話を、腐れ縁で幼馴染である優希(ゆうき)に興奮しながら、話していた。


 優希はやれやれだぜといいながら、どこかのスタンド使いみたいに帽子をいじっていた。


 俺そんな痛々しいほど興奮した話し方してたっけと思いながらも、今後の反省する事案に追加しておこうと決めた。


 そんなことを考えていると、


「だいたい、そんな出会いがあるのなら、もっとガツガツいけよ!だから、彼女いねぇんだよおまえ!」


 おぉう・・・君の言葉のグングニルが僕の心に突き刺さるよ。そんな俺の表情をみて、言い過ぎたか?と思ったのか優希は続ける・・・


「今までも、お前自分に好意もってるのわかっても、勘違いだ浮かれるな俺!こんな俺に好意を持つはずがないなんていってたよな!慎重に、事を進めることは、間違いじゃないと俺は思うよ?でも、慎重すぎると、お前・・えっとあれだ・・・石橋をたたきすぎて、石橋壊しちゃってるんだよ。」


 おぅふ・・・二本目が飛んできたよ・・・フォローしようとして、フォローになっていませんよ?優希君・・・


「ほっほっ、今日も楽しそうだね。わしも混ぜんてくれんかね。」


「こんにちわ。お爺さん。お邪魔してます。」


「じいちゃん。孫の心が削られていくのが楽しい会話なんですか?」


「優希くん。はい、こんにちわ。しかし、お前自身が削られていくのを楽しんでるようにみたからのぅ。」

 と、愛嬌よく笑っている。


「いやいやいや、そんな事ないよ!それじゃおれドMみたいじゃないのよ。」


「「ちがうのか?」」


「じじい・優希!ハモるな。」

 思わず笑ってしまった。その場の全員、大笑いしていた。


 ここは爺さんの家の庭で、オープンカフェのように設置した、ちょっと洒落たテーブルと椅子にかけて話していたのだが、まぁ所詮民家なわけですよ。


 しかも、爺さんは農業してるわけで、似非カフェ空間のすぐそばには、コンバインやら軽トラなどの、農業関連の機械がおいているので、おしゃれ空間とは程遠いが、爺さんの家が落ち着くので、よく優希とコーヒーを飲みながら似非オープンカフェに来ている。


 いつも爺さんは、優希と俺のやり取りを楽しそうに眺めながら作業をしているが、作業に目途がつくと、時々混ざりに来る。


 今は、屋敷といっていいくらいの広さに一人で住んでてしかも、いい歳だから心配もしているんだが、そんな心配が消し飛ぶほど、元気なのが実情だ。


 しかも、爺ちゃんかっこいいんだよなぁ・・・なんでだろ?なんていうか、なにやらせてもかっこいいんだよね。だから、憧れでもあるのかついつい来てしまう。


 大根抜く作業すらかっこよく見えるなんて・・・俺、爺ちゃんが好きすぎるのかなと思ったこともあるが、優希も同じことを思っていたから、間違いではないと確信した。


 だって、優希は雑誌でモデルやってるからだろうか、そういうのには敏感だからなぁ。


 おっと、話しがそれてしまった。


「でさぁ、会うのはいいんだけど、俺こういうの初めてだから、どうしたらいいのかわからないんだよな。」


「おい待て!お前が石橋クラッシャーなのは知っているが、女と二人で出かけることすらないのか?嘘だよな?さすがにそこまでとは思わなかったぞ!」


「そのまさかなんですよねぇ。女二人+俺とか、男二人+女とか三人以上はあるんだが、二人きりとなると初めてなのだよ。」


(しん)よ、ところでお相手は、なんという方だい?」

 笑顔で、爺ちゃんが聞いてきた。


男 鏡(おの かがみ)さんっていう人だよ。男って書いて(おの)って読むんだって珍しいよね。綺麗で、ハキハキしてて関西弁でいい感じの人なんだよ。あんな綺麗な人からお誘いがあって、また会えるなんてあぁ・・・なんて言っていいかわからないよ。」


 とうっとりしながら話していると、優希は感慨深そうに話を聞いている。なんでだ?


 爺ちゃんはというと、ほほぅと頷くと


「ふむ。おの、さんか。隣町の方だと言っていたな。行くとこ決まらないなら、決まるまで、一緒にここで優希くんみたいにお茶でもしたらいいじゃないか?なんだったら、車使ってもいいぞ?どうせ田舎だから、行くとこすくないしのぅ。」


 爺ちゃん、ありがたいけど、いきなり身内の家でお茶する?なんてのはいかがなもんでしょうか・・・と考えていると、


「身内ゆうても、親じゃないんだから、そこまで深く考えんでもいいじゃないか?相手さんに聞いてから、OKがでたら、採用でいいじゃないか。だめなら、いきあたりばったりじゃよ。」


 かっかっと心地よい笑い声で、俺の心を見透かしたように言ってきた。


「・・・いいね・・・それ!採用!」


 優希くん・・・採用するかどうかは、僕か鏡さんであってお前ではないはずなんだが・・・


「お前が、こんなに生き生きして女性のことを話しているのをみて、僕は感動してるんだよ~!お爺さんの提案を受けてみようぜ!」


 優希は結構マジで心配してくれてたようだ。ありがたい話だが・・・


「じゃあ、連絡してみようぜ」


 ん?今なんと?


「家帰ってから連絡だと、また考え鈍るだろ?だから今、連絡しろよ!見て聴いてやるから!」


 おおぅ、そういうことですか、いや間違ってないと思いますがね。優希くん、君はあれだね、楽しんでるよね?


「こうなったら、俺も引き下がれないしな。よし連絡するわ。」


 俺が高らかに宣言すると。


おぉぉ、爺と優希がスタンディングオベーションしてました。


結果は、いいじゃない。ぜひ、似非カフェ見てみたいという。


お言葉を賜りました。






主人公の名前は、しんと決めました。

苗字は考え中です。

優希も同様です。

行き当たりばったりです。


思いつくがままかいてるので、セオリーなども全然わからないまま書いてます。


それでも読んでくださる方々に、厚く御礼申し上げます。


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