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新人王宮警護官は戸惑いのハチミツパン。

今日もみゅーな1日でしたみゅー。

メルティウス殿下がニコニコ業務中眺めてるですみゅ~。


「おい、新人帰らないのか?」

オプディア先輩も疲れた表情で言った。

私は東詰所の自分の机に報告書が書き終わったところで突っ伏しましたみゅー。

本日も王族警護でしたにゅ~。

メルティウス殿下の方のですみゅ~。

「お疲れ様、早く帰った方がいいよ、迎えが来ちゃうよ。」

ニコニコとニフィロ主任が報告書をチェックし出した。


私は立ち上がりましたみゅ。

昨日、メルティウス殿下がわざわざきたですみゅ~。

そなたの顔が見たかったと甘く微笑まれた日にはクラクラしましたみゅ~。


好きとかでなくて、王族がわざわざきて私に甘いセリフをはいたことにですみゅ~。


このまま押しまくられたらこまりますみゅ。

結局、ドーリュム王宮管理官長がメルティウス殿下を呼びにきて事なきをえましたみゅ。


「帰りますみゅ、お先に失礼しますみゅ。」

はやくかえってメルティウス殿下に会わないのが一番ですみゅ。

「現実逃避しててもいいことないぞ。」

オプディア先輩がため息を付きながら男子ロッカーの方へ出ていった。


「夕食…なににするみゅ。」

社員食堂に向かって歩きながら呟いたみゅ。

あんまり食欲ないにゅー。


でも…明日があるからきちんと食べないとですみゅ。


ついつい、いつもと違うコースを通る。

中庭から夕焼けを見つめため息をついた。

向こうは高位の貴族の部屋郡であんまり見つめると王宮警護官(ドウリョウ)に尋問されるみゅ。


「カイレウスはファモウラかみゅ。」

傭兵稼業で忙しいにきまってるみゅ。


そう思いながらもヒフィゼ部屋郡のある辺りで立ち止まる。


あそこの窓から覗いてみてみたいみゅ。


「カイならいますよ。」

後ろから可愛い声がしたみゅ。

け、気配読み損ねたですみゅ、王宮警護官失格ですかにゅ~?

「だ、誰ですみゅ?」

私は動揺しながら振り向いた。


そこには貴族のお姫様らしい刺繍がふんだんに使われたたて襟に長袖の緑の長衣と足首丈の紫のフレアパンツの焦げ茶色の髪の長身の女性が琥珀の目をキラキラさせてたっていたですみゅ。

髪をまとめ椿のかんざしが可愛いですみゅ。


「私はカイのお姉様です。」

女性がニコニコ言った。

お姉様?カイのお姉様ってどういうことですかみゅ?

「お姉様みゅー?」

…カイレウスのお姉様…ってことですかみゅ?

「はい、マイミーディアといいます、里帰りしたらカイがうっとうしいので迎えに来ました、一緒にきてください。」

ニコニコとカイのお姉様が私を手招いたみゅー?


カイレウスうっとうしいみゅ?


「では、行きましょう。」

カイのお姉様がそう言って歩きだしたのでついついついていったみゅー。


教訓『知らない人にはついていってはいけません。』みゅ~。

そんなのしらないですみゅ。


ヒフィゼ部屋群はさすがの広さと豪華さを誇っていますみゅ。


「マイ、どこにいっていた。」

向こうからすごい勢いでカイレウスによくにた黒髪の男性がきましたみゅ。

「マミシウスお兄様、カイの彼女さんつれてきました。」

マイミーディアさんがそういって私を指した。

「……それはどうでもいい、マイ、キユリの腕のなかからなぜ出てきた!?」

傭兵らしい鋭い眼差しの茶色の目でマミシウスさん?が怒鳴ってマイミーディアさんと私は両耳をおおったみゅー。

「べつにそんなところまでいってないです、カイレウスはどこですか?」

マイミーディアさんがマミシウスさんを軽く睨み付けて言った。

「カイレウスなら居間から中庭をみて黄昏てた…うっとうしいからさっさと渡してこい、ついでにお前もキユリのところへ帰れ。」

マミシウスさんがそういって颯爽と去っていった。

「まったく、なんでくっつけようとするんだろ、確かに許嫁だけどさ、そこまいってないっていうのに…,。」

ぶつぶついいながら歩くその姿は文句なく気品に満ち溢れた綺麗で可愛らしい令嬢なのに…発言がわらえますみゅ。


長い廊下の突き当たりの部屋の扉をマイミーディアさんが勢いよく開いたみゅー。


「なんだ?まだなにか言いたいことでもあるのか、マミシウス兄上。」

焦げ茶色の一本ミツアミの男性が窓の方を見ながら言ったみゅ。


カイレウスですみゅ~…なんでこんなに私、嬉しいですかみゅ?


「カイのお姉様がカイの大事な人をつれてきましたよ。」

マイミーディアさんが元気に言ったみゅ。

「マイ?キユリの腕のなかから出てきたのか?」

ゆっくりと振り返りながらカイレウスが言ったにゅ。


カイレウスがそのまま固まった。


「私はキユリとそういう関係じゃないですよ、まだ。」

不服そうにマイミーディアさんが言った。


「リン…本物のリンレシナか?」

カイレウスがゆっくりとこちらに近づいてきたみゅ。

「本物ですよ、カイのお姉様が連れてきました、私はみんながうるさいからハニーパンでも食べに行きます。」

マイミーディアさんがニコッと笑って私をカイレウスの方に押しだしたみゅ。


「あの…。」

どうしていいかわからない…。

背後で扉が閉まった音がしたみゅ。


ふ、袋のネズミみゅー?


「本物なのか…リン…オレは…。」

カイレウスが高級ソファーセットを避けて近づいてくる。

どうしよう、ドキドキする。


メルティウス殿下に押し掛けられた時の比じゃないですみゅ~。


次の瞬間、カイレウスの腕のなかにいたみゅー。


「リン…オレはお前がいないとダメだ。」

カイレウスが私の耳元でささやいたみゅー。

「みゅー?!」

どうしたらいいですみゅ?

「オレはお前を心のそこから愛している。」

カイレウスがそういって私の顔を胸に押し付けた。

く、苦しい…死んじゃうみゅー。


必死で筋肉質の胸から顔を離す。

力余ってカイレウスの腕のなかから転がり出たみゅー。


「オレのことがそんなに嫌いなのか?」

カイレウスがショックの顔でからの腕を見つめた。

悲しい目が私をみましたみゅ。

「そ、そんなことないみゅ。」

私は息を整えながら言った。

「では、なんで逃げる?リン。」

カイレウスが寂しい微笑みを浮かべた。

「と、突然だったからみゅ。」

私は立ち上がりながらいった。

それに苦しかったみゅー。


「では、オレが嫌いでは無いんだな?」

カイレウスが甘く言って一歩近づく。

「……き、嫌いじゃないみゅー。」

私はそういいながらも後ろに一歩下がった。

「怯えているのか?だがもう我慢も限界だ。」

カイレウスがさらに近づいた。

「みゅ?」

どうしたらいいですみゅ。

捕食されそうですみゅ~。


やっぱり『知らない人についていっては行けません』みゅ?


「オレはリンレシナが欲しい、この世の全てよりも。」

甘やかにカイレウスがいって私の顎にてをかけた。

そのまま上を向かせられたみゅ。


焦げ茶色の瞳が綺麗ですみゅ。

顔が近づいてくる。



「カイ、もうすみましたか?」

もう少しで唇が付きそうな瞬間、マイミーディアさんが扉を勢いよく開いたみゅー。

手にハニーパンがあったみゅー。


美味しそうだみゅ、ハニーパン大好きですみゅ。

お腹がなった。


「腹が減ったのか?」

カイレウスがクスッと笑った。

は、恥ずかしいみゅ。


私は思わずカイレウスを突き飛ばした。

油断してたのかカイレウスは後ろにしりもちをついた。


「私、帰りますみゅー。」

恥ずかしくて私は駆け出した。

「おい、悪かったリン!ハニーパンくらいいくらでも食わせてやるから帰ってこい!」

慌てたカイレウスの声が聞こえたですにゅ。


知らないですみゅ

どうせ、意地汚い女ですみゅ。

カイレウスのバカ~。


ハニーパン大好きだけど嫌いになりそうですみゅー。

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