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エピローグ

俺は授業が終わり、部室でのんびりとしていた。

 今日は誰もやるきがないらしく、杏は寝ていて、スフィアはぼーっとしていて、真央はお菓子を食べていて、ざくろは読書、夕は携帯ゲーム。科学探求部の何もない時のいつもどおりの光景だ。

そこに、ノックの音が聞こえた。俺は約束を思い出し、そいつを招き入れた。そこには――

「オカ研をやめて、科学探求部に入ることにしたです。みなさんよろしくです」

 もしゃもしゃな紅い天然パーマ、生徒会書記の腕章。雷儀秋葉だった。

 みんな怪訝な顔をする。

「お前、今度は何を企んでるんだ?」

「生徒会の手先に用はないですよ」

 杏とスフィアはそうそうに追い出そうとしている。

 そこに俺が待ったをかける。

「こいつは、本当は俺らのことうらやましかったんだよ、電話で入れてほしいって言ったんだ、な、昔のことは流して仲良くしよう」

 俺がみんなに諭すと。

「それは言わないって言ったじゃないですか! 嘘吐きです!」

 雷儀が顔を真っ赤にして反論する。

「だって、雷儀、そう言わないとみんな納得してくれないぞ」

「むう、仕方ないです。あと、私はあなたのことを広兼って呼びますです。なので私のことも秋葉でいいです」

「そっか、これからよろしくな、秋葉」

「よろしくです」

 俺たちが握手しようとすると、ざくろが間に入った。

「なーに、私達の広兼に手を出そうとしてるの?」

 ざくろが秋葉を睨む。秋葉も睨みかえして。

「世の中、先手必勝という言葉があるんです」

 秋葉が胸を張る。

「マスターが認めるなら、入部認めます。よろしく、秋葉さん」

 スフィアを皮切りにみんな秋葉の入部を認め、自己紹介をし始める。やっぱりみんな秋葉のこと認めてるじゃん。

 ふと、秋葉が尋ねる。

「そういえば、スフィアが撮ってた。私の……その……恥ずかしい写真はどうしたです?」

「もちろん、デジカメに永久保存してます」

「今すぐ消すです!」

「私に神経衰弱で勝ったらいいでしょう」

「望むところです」

 スフィアと秋葉の勝負が始まった。

 勝敗はもちろんスフィアの勝ちだったが、秋葉も相当強かった。俺はこいつらとは神経衰弱は絶対にしないと誓った。

「くそぅ、負けたです」くやしそうな秋葉

「私はこのゲームで一度も負けたことがないですから」スフィアはトランプを混ぜながら余裕そうだ。

「じゃあ、今度はババヌキで勝負です」

「あたしもやる!」

 杏も混ざり。

「はいはい! 私も参加する!」

 ざくろが元気良く返事をし。

「わたしもー」

 真央もいつも通りのテンション答え。

「ゲームの中でババヌキマスターと言われた俺の実力が光る時だ」

 夕が残念な言葉をいいながら中に入っていく。

「広兼もやるよな?」

 杏にそう問われた俺は。頭をかきながら。

「ああ」

 と、一言いい、みんなの輪に混ざる。

 俺はこれからも、少し変わっているがこの大切な時間を守っていきたいと思うのだった。


かなり昔の作品を加筆修正した物です。残酷すぎたり、過度にエロかったりといろいろありますが、まあ誰しもが一度は通る道(?)なのではないでしょうか。感想お待ちしております。好きなキャラはこのキャラです。とかもありです。

もし、希望が多数あれば、続編描くかもしれません。

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