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第一九話 変わらないもの
藍の教会襲撃事件から二日が経った。
俺の肩の傷はまだ完ぺきではないが治り。久々に学校に行くことになった。
杏とスフィアと並び歩いている。
「もう、桜もすっかり散って、夏が近づいてきてるな」
「うむ、もうそろそろ海開きだな」
杏が、少し蒸し暑くなって来た風に顔を背ける。
「まだ、ちょっと早い気もするがな」
杏は海とかが結構好きだ。毎年付き合わされている気がする。
「しかし、マスター 一か月前はこんないろんなことがあるとは思いませんでしたね」
「確かに、この一か月前の二年よりもこの一か月の方がいろいろあったな」
俺はいろいろ思い出してみる。王様ゲーム、雷儀をこらしめる作戦、散々な答え合わせなどなど。
「私は楽しかったですよマスター」
「あたしも楽しかった」
「俺は……」
確かに結構いろいろあって、めんどくさいこととかあったけど、やっぱり。
「ああ、俺も楽しかったぜ! それに、これからもよろしくな杏、スフィア」
「もちろんだ」「了解です」
二人は息を揃えて、答えるのであった。




