ありがとう★★★
今日は朝からルンルン気分で登校した。
教室では結希がにやにやしながら待っていた。
「藍梨ちゃ〜ん。今日は爽やかな笑顔で登校ですねぇ」
「ぇへへ〜♪洋輔さんのこと考えると顔がゆるんじゃうんだよね♪」
昨日少し喋っただけなのにもうすでに幸せボケしちゃってます(笑)。あたしは学校であまり男子とは話さない。中学に入ってから、変な距離を置くようになってしまった。
だから男の人には免疫が無くて、昨日みたいな事になったんだけどιιι
「あたしも、嬉しいお知らせがあるの!実は今日、学校終わったら彼氏とデートなんだ♪」
「仲直りしたん?」
「うん!なんか、あたしの勘違いだったらしくて」
あ、そうですか。いつものことだから慣れてるけどさ。
結希達はなんだかんだ言って1年以上付き合っている。あたしも洋輔さんと付き合えたらどんなに嬉しいことか。。。
幸せオーラを振りまきながら、学校での1日を過ごした。
放課後、今日もいるかな?と思ったけど、恋ってそんなに簡単に上手くいくもんじゃないんだって、洋輔さんがいないバス停に教えられた。
いい事は毎日続かないんだよね…。
よし!明日があるもんね!!大丈夫☆
1日でも君に会えないと、すっごくさみしいよ。
早く明日にならないかなぁ…
洋輔さんの事を考えながら、バスを降りてぼんやりと家まで歩いた。
玄関のドアを開けた瞬間、携帯のバイブが鳴った。
『ねぇねぇ!もしかして藍梨の好きな人って洋輔って名前?!』
結希からのメールだった。でも、どうして洋輔さんの名前知ってるんだろう?
あたしは
『そうだけど…なんで?!』
と返信した。
すぐにメールが返ってきた。
『その人、彼氏の友達なんだって!』
『ホントにあたしの好きな洋輔さんなの?』
『ホントだよ☆だって昨日藍梨が見た、ギター担いでた男ってあたしの彼氏だもん』
『マジですかっ?!』
『うん!彼氏にその人の事色々聞いてみよっか?明日学校で伝えるよ』
『ありがと↑↑明日楽しみにしてる♪』
結希、あんた最高の友達だよぉ〜!!!
その日は結希に感謝しまくって眠りについた。