好きだよ
長い間休んでてごめんなさぃ(。・囚・`。)
お祭りの会場になっている神社は、人々の熱気と騒めきで溢れていた。
「混んでるなぁ〜」
「そうですねぇυ」
やっとお祭り会場に着いたあたし達は、人の多さに少し(かなり??)驚いていた。
「じゃぁ行こっか」
洋輔さんはあたしの手を握ってそう言った。
「はいッ///」
「手、嫌かな?」
「全然嫌じゃなぃです!」
「そっか。良かった♪」
あたし達はいくつも立ち並んでいる屋台の中を歩いていた。
ヨーヨー釣りの屋台の前を通りかかったとき、可愛らしいピンクのヨーヨーが目に入った。
あれ可愛いなぁ〜…
「藍梨ちゃん何したい?」
「え、えっと…」
「俺ヨーヨー釣りしてもいい?」
「えっ…あっ、はいっ☆」
「よしっ!」
そう言って洋輔さんは5回くらい挑戦して、偶然にも、あたしが欲しがっていたピンクのヨーヨーを取った。
「やっととれたぁ〜」
「良かったですねッ♪」「藍梨ちゃんがすごく欲しそうだったから頑張ってみた♪」
「えっ…?」
あたしのために…?
「藍梨ちゃんわかりやすいんだもん」
「すごく欲しそうだったからさぁ」
洋輔さんは笑いながらそう言った。
「ってことで、はい!プレゼント」
「あ、ありがとうございます!」
あたし達はそのあといろんな屋台をまわって、夜遅くなってきたから帰ることにした。
行きと同じく満員の電車に揺られてあたしの家の方の駅に着いた。
「この時間だと終バスだね」
「そうですね」
・・・。
どうしよう…会話がなくなっちゃった…。
何か話さなきゃ!
何か…
「藍梨ちゃん」
「は、はいっ」
「俺さ…」
「はい…?」
「好きだよ」