夏祭り?
「お待たせ〜」
「二人とも浴衣だー!」
悠さんが結希の声に気付いて手を振り返してくれる。
「お待たせしましたぁ!!」
あたしも走って二人が立っているところへ行く。
「いいよ。俺たちも今来たとこだし。それより浴衣、可愛いね♪」
洋輔さんがニッて笑って言った。
今・・・
洋輔さん・・・
可愛いって言った?!
マジですか?!
すっごい嬉しいです!!笑〃
「どーしたの?」
固まって放心状態のあたしに、心配そうに洋輔さんが顔を覗き込んだ。
「えっ?あぁ!何でもないですぅ…///」
「そぉ?ならいいけど…。うちらもそろそろ電車乗ろっか」
「あ、はい!」
気付けば隣にいたはずの結希と悠さんはもうすでにいなかった…。いつのまに…???
電車の車内にて―――
電車の中はお祭りに行く人たちで満員で、結希達ともはぐれてしまった。
そして今のあたしの状態はというと…。
近い!!
近すぎです!!
あたしは電車のドアの前にいて、洋輔さんは向かい合わせであたしにかぶさるように立っている。
心臓バクバクですwwυ
「藍梨ちゃん大丈夫?」
「はい/// なんとか…ι」
本当はぜんぜん大丈夫なんかじゃないけどιι
恥ずかしくてまともに洋輔さんの目を見れない。
「もうすぐ着くからそれまで頑張ろ♪」
「はいw」
こんな近くで話すの正直照れるんですけど〜(笑)
心臓の音が洋輔さんに聞こえないように、一生懸命平然を装った。だけど顔は茹でダコみたいに真っ赤だと思う…υ
そんなこんなでやっと目的地に着いた。