アド交換
「え゛っ!何で三人もいるの?!」
悠さんは、洋輔さん以外にあたし達までくっついてきたので最初はすごく驚いてた。
でも洋輔さんが理由を説明すると、快く部屋に案内してくれた。
あたしは悠さんと会うのが初めてだったから、軽く自己紹介した。悠さんは、結希にあたしのことを色々と聞いているらしく、あたしの座る位置を洋輔さんの隣にしてくれた。
そのお陰で心臓がバクバク音が鳴って、体中が燃えてるみたいに熱かった。
悠さんの部屋は、男の人にしてはとてもキレイに整理整頓されていて、モノトーンでまとめられていた。
あたしは男の人の部屋に入ったことがなかったから、少しワクワクした。
「洋輔と藍梨ちゃんは知り合いなん?」
と突然悠さんが聞いてきた。
「うん!もうかなり仲良しだよね〜」
洋輔さんがそう聞いてきたから
「はい!超仲良しですよねぇ」とあたしは答えた。
「メールとかもしてるの?」
「そーいやまだアド交換してなかったね。聞いてもいい?」
「勿論OKです♪」
悠さんナイスです!!あたしが悠さんをチラッと見たら、洋輔さんに気付かれないように、結希と二人で小さくピースしてた。あたしも小さいピースを二人に向けた。
アドレスを交換しおわると、
「いつでもメールしてね」
と洋輔さんが言ってくれた。
なんていい人たちなんだ…。悠さんや結希、洋輔さんといい。こんなにいい人達に囲まれてあたしは幸せ者です。
この日はみんなでたわいもない話をして終わった。
アドレスを交換しただけで、あたしにとってはすごい進歩だった。あたしは洋輔さんのアドレス知ってたけど、なかなかメールを送る勇気が出なかったから。
これから洋輔さんとメールが出来るなんて夢みたい!!