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真実は近くにあるside雪夜

「香苗!」


 香苗との雪を見なくなって一年、今日は友人である公平の結婚式だ。公平は一般人の花嫁側に合わせて親族だけの式に決めたため、今度圭介が音頭を取り祝ってやると息まいていた。圭介とそんな話をした土曜日、香苗の夢を見た。


「爪を立て過ぎたよ香苗……」


 下着の違和感に背中に多数の爪痕、そして胸に無数のキスマーク。


「……夢の中のセックスでこの跡って言っても誰も信用しないよな……さてプロモの撮影をどうしようか」


 雪夜はとりあえずシャワーを浴びることにした。



***



「妻の咲子です。で、息子の紅葉くれは


 公平がそう紹介したのは先月結婚した嫁さんとその連れ子だった。圭介が企画し圭介の家で簡単な内輪の祝いの会をしようと二人を招いた。


「ガチガチだな」


「芸能人に囲まれてどうしような感じ」


 圭介と雪夜に眺められ咲子はガチガチに固まっていた。息子の方はそんなことお構いなしに圭介の息子と遊んでいる。


「咲子さんをいじめないで下さい雪夜さん、圭介!」


「人聞きの悪い。苛めてるだなんて、なあ?」


「そうですよね」


「でも公平君を苛めてるんですよね」


 雪夜と圭介が目を合わせていると圭介の妻、明衣子がやってきた。


「結婚式の写真見せていただいてもいいかしら?」


 明衣子が目を輝かせて咲子に尋ねると公平が見て見てと言って鞄から何枚も写真を取り出した。その様子に公平を除く四人が苦笑する。


「公平さん、毎日写メしろって言うんですよ。こんな平凡顔を毎日見て何が楽しいやら」


 どうやら公平の奥さんはクールな人らしいと雪夜は圭介に視線を送る。


「公平、ベタボレなんだな」


「うるさいよ圭介!」


「公平父さん母さんにメロメロだってかなちゃんが言ってたぁ」


 そこへ紅葉がやってきて公平に止めをさして一同大笑いをする。そんな中雪夜はそろそろと一枚の写真を手にした。


「……香苗?」


 そこには花嫁姿の咲子と一緒に写る香苗の姿があった。


みぃつけた!

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