魔法はとても素晴らしい
町で拾われたぼく、彼女から魔法も学ぶも、彼女はどこかへ行ってしまった。
彼女を探しに町を探す。
大雨の中さみしげに歩く猫、それが僕、シャル。ぼくが今に至るまでの話をしよう。
ぼくは町の生まれだった。父は優しく、母は賢いそんな2人の間にぼくは生まれた。両親にはシャルと呼ばれてかわいがられていたと思う。もの後頃着いた頃に両金が流行病で逝ってしまった。生き残ったぼくは誰にも手を伸ばしてもらえず町近くに生えている植物を食べてなんとか生きていた。ある日、僕に運命が訪れる。
その日も町の入口に居座りいつも通りなんとなく町を出ようと外に向かった時[ドサッ]何かにぶつかったぼく。それはぼくに寄って「大丈夫かい。少年」ぼくの世界が再び動き出す。
ぶつかった事に固まる僕、ぼくに伸びる手は優しく頬を撫でて「家に来る?」目も合わせずゆっくり頷き彼女はぼくの手を引く。引かれるままに彼女に連れて行かれて気がつけば食事を済ませ風呂に入って体を洗われていた。風呂から出てすぐぼくは気を失った。「今はゆっくりお休み」
居心地の良い温もりの中でぼくは久しぶりの安眠を手にしていた。
目が覚めて周りを見渡す。〔もうあの場所には居ないのか。〕安心と町から離れたことへの寂しさを抱えながらまた布団に入り、気づけばまた眠ってしまった。
再び目が覚める。そこに香る美味しそうな匂い。香りに引かれ気がつけばそこに立っていた。「おはよう、もうすぐできるからそこに座って」ぼくは言われるがまま席に着き、すぐにスープが出てきた。「暑いから気をつけてね」木製のスプーンを使ってスープを飲む。飲みながら涙が流れる。
涙に気づいた女性は「どうしたんだい、大丈夫」
彼女は手ぬぐいでぼくの涙を拭いた。「分からない」何も分からなかった。今までの日々すら曖昧で今まで夢でも見ていたと思えるぐらい少し前までが辛かった。また溢れる涙を彼女が拭き「名前は言える?」涙を拭き終え彼女が離れて「シャル、そう呼ばれていた」「シャル。いい名前ね」彼女も席に着き「続きをいただきましょう」食事を済ませ「面白いものはないけどゆっくりしてね」そう言った彼女はお皿を洗い始める。
家を見れば大量の本、その中で気になった一冊は手の届かないところにあった。ぼくは彼女に寄って服を引っ張る。彼女は少し驚きつつも「どうかした」姿勢を下げて言った。気になっていた本を指さし「あの本が欲しい」彼女は手を拭き指された本を取る「これで合ってる?」ぼくは首を振り指を差し直す。彼女は本を戻して「こっちかな」そう言いながら新しい本を手に取り「これかな」ぼくは彼女の側により「うん、ありがとう」って言いながら彼女に手を伸ばし本を受け取り席に戻った。彼女は洗い物に戻りぼくは本を開いた。そして気づく、文字が読めない。。。彼女を呼ぼうと口を開けるも思いとどまる。
彼女が洗い物を終えてぼくの方を見て「どうしたの」心配そうに声をかける。ぼくは取って貰った本の内容が難しく、本を閉じて声もかけずに待っていたから驚いたのだろう。「分からなくて」とだけ言ったぼくの隣に彼女が座り本の内容を一緒に見た。分からない文字を彼女に質問し本の内容を読み進め、気がつけばお腹が空くような時間になっていた。その日はご飯を食べてまた本を読み、気がつけばまた眠っていた。そんな日々でぼくは問う。「名前を聞いてもいい」彼女は不思議そうな顔をしながら「言ってなかった?」彼女は気を取り直し「フランチェスカ。名前は呼びやすいように呼んで」そうしてぼくらは本の続きを読む。
そんな日々が3カ月も経てばぼくは一人で本を読むようになった。更に数カ月後にはフランチェスカに魔法を教わるようになっていた。僕が最初に教わった事〔魔法は楽しい〕、そんな楽しい魔法の多くとその危うさも教わった。
そこから数年もの月日が過ぎフランチェスカの家にあった書物ももう何十周も読み終えて同じ魔法は多いものは数百回以上試したと思う。その中では失敗したのもあり、失敗が危なくなる事もあった。その時はいつもフランが治めてくれて1度だけフランがいない時にある事を試して死の寸前で助けられ、フランには大きな怪我を負わせてしまいそこからフランがいない時は危ない事をしなくなった。
僕が12の時に町では魔女狩りが行われていたようだったがそれを知った14の頃、家に奴らが来た。それに気づいたフランは僕に魔法をかけ、棚の中に隠した。フランは奴らに連れられて行ってしまいました。僕は魔法の反動なのか眠りについていた。
どのくらい寝ていたのだろう。目の前の戸を開こうにも力が入らない。自分の手は人のものではなく猫の手になっていた。頭で扉を開き家を見渡す。家の中は荒らされた跡も人気もなく、フランを探しに家を飛び出した。
昔の記憶を辿り何年ぶりかの町に出る。町は見ないうちに大きな建物がいくつか増えていたが大枠はあまり変わっていなかった。腹を空かせながら大きく感じる町中を歩く。行き先もなく町をさまよい、気がつけば大雨の中を歩き続ける。
重くなった体を引きずり空腹も相まって僕は気を失った。次に目が覚めると温かい部屋と温かい布の中にいた。そばには少女が寝ていて僕は家の中を歩き回る。家には食べれるようなものがなく家の中を歩き回り、家の戸が開く。
外から大人2人が家に入ってくる。怖かった僕は家にあったものの裏に隠れる。時間が経ち美味しい匂いが立ち込める。家に入った大人が料理を作ったのか、美味しい匂いが立ち込め、その匂いに惹かれそうになるも足がすくみ動けなかった。
そのまま警戒してるうちに空腹が限界になり警戒を解かずに準備されたご飯を食べる。食事は上手くできず時間がかかるも、すべて食べ終えて隠れるようにものの裏に移動した。




