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我々様内でバイトをした週末金曜夜 (一件目の店)


金曜夕方、広告代理店OBから電話があり


「一週間ごくろうさん、奢ってやるから飲みに行こうか」


という誘いがあって、のこのこと出かけて行った



一緒に自作映像を作った人々の内、音響効果をやった音マニアと


映像放映権利取引だかをやっている会社に就職したOBがいて


そういった仕事をする人々の仕事のグチが始まる。



「あーったくよ、ジ●リ映画や、ス●ーウォーズみたいな

 放映権金額になんか、なるわけねーってぇーのに


 馬鹿みたいに夢を語りやがって、何が


 ”今は戯言にしか聴こえない夢物語でも

  実現すると信じて実現させようとする人間がいたら

  いつか、夢物語じゃなく現実になるかもしれないだろう?”


 そう想うだろ? その夢を実現させるための過酷な長時間拘束労働に

 ひたすら、つきあわされて、ツライなんてもんじゃねー」



『で? 現実に戻された時に、たいがいは、ナンボになってるんですか?』



「ター●ネーターとか、ア●ターとかを監督した人が

 ター●ネーターを撮る直前に監督・脚本した日本じゃヒットしなかった映画くらい

 日本での興行収入の2割が放映権利料金の基本料金なのが

 業界での慣例ってヤツだから・・・えーっと日本円にしてー


 まあ、凄い製作費を節約してー、ギリ次回作が製作できる程度のー


 スパーク作品、あー、聴きなれない言葉だよなー


 一瞬だけスパークして光って、あっという間に消えるから

 内輪で、スパークっつてるけど、普通は、なんていうんだっけ


 あれ、ほれ、ほら、あれだ」



『一発ギャグ?』「昔は良かったのに芸人?」

『さらば一瞬だけ輝いたカワイコちゃん歌手?』


「ちげーよ、今年だけ、一年だけの流行を作り上げて

 忘れさられるのの象徴みたいな言葉で、あるだろーよ」



『去年、全国各地でやってた昭和100年 記念イベントみたいなの?』

「終戦80年で、やってた慰霊祭みたいなの?」

『明治維新から160周年とか言って再来年やるのみたいな』

「いやいや、アメリカ建国250周年とか言って来年やる予定みたいな」


「んー、やっぱ、いいかぁ、なんか思い出せないから、なんか気になるけど」


『でもー、自分とかも、いつかは、今よりは、もっとマシな興行収入で

 放映権利料金? も高い値段で取引される作品を扱いたいなぁと想ってんでしょ?』


「ああ、いつかはね、今のトコ、業界内輪の神か魔法使いみたいに

 何故か、ほどほどの高値取引できるくらいに興行収入を挙げられる人とかが

 テレビとかに出ているのを裏山師ガルだけで終わっているけどな」


『ん? なーんかニュアンスが変じゃなかったですか?

 ”羨ましがる” って言葉の感触が』


「裏山師ガルー。そうかー、言わないかー、内輪言葉で意味が違うからなー」



酔っぱらって、ダラダラと突飛な話しが走り幅跳びしながら飛び交う。



「にしても、昔々、昭和バブリーで、ディスコでDJにかけてもらえそうな

 洋楽の日本国内でのナントカ権利を取引してたりしてた会社が


 ITバブリー頃に、ギャル文化のカリスマ・スターってイメージで

 国内での音源製作とかもして大々的に巨大化して


 あの、人気アニメのDVD販売権とかでも儲けて


 ビックになったよねー、松さんのいる企業グループ」



『ん、うーん、そうだな、映像放映権利取引している同業者団体内での

 ルール破りをやるアフォな管理職が出て、最初に就職した会社が

 今の企業グループに買収ってか吸収された時は

 どうなる事かと思ったけど、結果オーライってヤツだな』



「そういえば、その同業者団体にある有名企業の入社試験

 自分、受けたんよ。最初に言われた言葉が結構に衝撃的だったなー


 ”ウチの会社は有能な人間には、とても良い待遇を与えますが

  無能な人間、会社に必要無い人間と判断した人材には

  驚くほどに冷たい会社です。そこらへんを覚悟して下さいね”


 だったかな?


 どんな会社も仕事だからヤレと言った事が出来ない人間には

 ペナルティを与えるものなんですよ


 だったかな、とにかく結構にキツめの言い方で語ってくれましたよ」



「『「 いやー それって当たり前じゃね? 」』」



「え? それを冷ややかすぎるって感じるのって自分だけっすか?」



『そりゃー、そーだろ。どこの会社も労務管理だっけ?


 勤務時間中の作業効率向上と、有能な社員の離職率低下のための管理

 ってもんが、あるんだからさー


 最近はハラスメントとかコンプライアンスとかで

 労働者のための配慮みたいなのをしてますって言っても


 ウチらとか、アメリカ、ハリウッド式のドライな業績管理とかが

 入ってきてから、結構に時間が経過しているし


 無能って判定されるような事をしたら即日クビってか契約解除されんよ』



「契約社会アメリカ式の契約社員が増えて


 戦後な昭和日本の終身雇用制、護送船団式雇用で

 定年退職まで働かせてくれる大企業の正社員が減ったからね」



『なんか、既に夢物語にしか聴こえない世界だよねー

 これから就職する俺等とかからすると


 高齢になって仕事が出来なくなったら

 正社員待遇じゃなくなるのが当たり前みたいだから』



「大企業の正社員だけの世界かー、どんな世界なんだろうな想像つかね


 俺等のいる零細企業経営をする自営業者や

 自由業な個人事業主の寄せ集めな世界からすると


 営業仲介やってるのが、そういった大企業正社員のエリート営業マン様と

 関わっているって事だけど


 なんか最近、挨拶とか飲み会で会う事すら無いからなー


 あー、でも、御前、大企業の正社員様だらけな

 部外者立ち入り禁止エリア内でアルバイトしているんだっけ?」



『ん、そうっすね、アルバイト、ドイツ語で仕事って意味の方じゃなくて

 日本のカタカナ・ドイツ語の意味でのアルバイトですけどね。


 なんか、守秘義務契約だかってのにサインさせられて

 敷地内から出たら、敷地内で見た事とか全部、忘れて


 結婚相手探しとか、楽しい飲み歩き場所探しの事とか

 サークルでの内輪の世間話とか噂話の事だけ語ってくれって

 感じの誘導話術を披露してくれましたけどね


 部外者立ち入り禁止エリア内で偉いらしい偉大なる管理職様が』



「アルバイトと接触する管理職って・・


 管理職っつても、そんなに偉いワケじゃなくて

 大学卒2・3年くらいの研修終わったばかりのリーダーとかだろ


 たぶん・・・もっと偉い管理職に怒られたくないって事とか


 会社内で生き残りたいって事だけを気にしてる段階な」



『いやー、そういった 汚嫌形・・いや親方職人な人間関係な世界じゃないし


 気合いと根性で、ヤレ! 出来なきゃ やめろ みたいな世界じゃないですよ


 さっき言ってた労務管理が巨大化して効率追求して


 自分が、やれって言われた作業とか細分化されてて

 全体的に何をやってんだか、よく、わからないまま、やってますからー』



「そうなんだ。いいアルバイト先だね」


『そうだろー、間舎しろよ、紹介した俺に感謝しろよ、間舎』


「なんだろなー、感謝って言葉のニュアンスが違うような」


『きのせい 気のせい 間舎 間舎(どうとでも言いくるめられる間抜けな舎弟)』



「どうせ、なんかの内輪スラングなんだろ、そのカンシャってのもさ」


『んなわけ ナイジャなーい』

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