表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/74

年末年始 飲み会シーズン夜会 4夜目

「いっやー、こないだ行った駅近のSMクラブ、あんまり高級店じゃねーのに高くて


 Sコースが5万円超えやがった。ちっくしょぉおー高いー


 M嬢のダメージ回復のためですとか言ってるっしよー


 んなもん いいじゃねーか そう思うだろう ●○▽◆(わたーし の フルネーム)」



何故かフルネームで語り掛けるコイツは田中一郎


よくある苗字で、よくある名前だからフルネームで呼ばれる事が多い奴は

関わった人間を何故かフルネームで呼ぶ


そして気合いと根性で部活動を頑張った高卒体育会系を大量採用する

販売会社へと就職して、セールス・トレーニング・センターへで研修


晴れて、その研修期間が終了し、セールス用の改造人間となって

シャバへと放流された最初の年末だ


電話とか噂で、販売用の改造人間となった事は知っていたが

どんな改造をされたのだろうかと思ったら・・・


いきなり、見込み客とかと不倫不祥事とかを巻き起こして

会社の信用を損なう事をやられるよりはと


高校の時からDV男な感覚だった田中はSMクラブを紹介され


わけのわからん歪んだ支配欲?征服欲? みたいなものを

そこで金で解決して、後は仕事に専念しろ


というような指示を管理職にされて従っているようだった。



高校が同じだった元同級生とかの部外者と関わっていいよ

でも我社の客にするために色んな意味で言いくるめて客にしろよ


と言われた事や、そういう相手に使う正面撃退法


 わざと口喧嘩を売って完全勝利して


 相手の脳内に我社の商品を買うのには、どれだけ金がかかってもイイ


 我社以外の同業他社の商品を買うのは金の無駄


 というような内容を植え付けるレベルで言いくるめて来い


年末年始は知人友人契約を獲得するために

そういう行動をしろと、営業行動管理職に言われた事や


それを理解するために1年後から入社した研修中の後輩とかに

言われた事を、そのまま言ってみたりした事などなどを語る


とにかく聞け、俺に話を聴けと、一切、こっちの言う事を聞かずに

たたみこむかのような勢いのある話し方で語る


俺のうるささに慣れろという感じで語る。



それにしても、改造前が最早、嘘のような態度だ


 関わった人間に、こういう態度をとって自分に言い聞かせるのだ


たぶん、営業行動管理をしている直属の上司が指示したのだろう



もっと泥酔すると、どんな事を言い出すのだろうなと


面白半分に、ビール、日本酒、テキーラ、ウォッカと

店に頼む酒のアルコール度数を上げていき酔わせてみる

自分は、あまり飲まないで。



そして一件目で完全に出来上がる

どう見ても意識が飛んでいるんじゃないかってくらいだ


どんな事を言い出すのかなーと思っていると


同じ会社の同じ営業所にいる人々の事を語りだした


最初に語ったのは


現地採用で四半期毎の営業ノルマをクリアすれば

80歳を過ぎようが90歳を過ぎようが

営業扱い者として働ける待遇な人々

その中で妖怪じみた術を使うようになった高齢者の術について


その妖怪はセールスをする傍ら

自分がオーナー店長となって数店の店を経営しているらしい


本店は奥様を副店長として経営


2号店は2号さん愛人を副店長として経営


3号店は3号さん愛人を副店長として経営


という具合で5号さんが副店長な5号店までを

オーナー店長として所有している事を

自慢げに田中に語ったという事だった。


そんな、オットセイのようなハーレム経営

破綻して愛人として法的に保障されない副店長の誰かが

クーデターを起こして大変な事になるんじゃないか


と客観的には想うのだが、

不思議な事に破綻はしていないらしい


実際の所、奥様、愛人の皆様に御子様が誕生して

子育てをする必要が発生した時に、どうするのだろうか?


副店長に、やらせて自分は店の所有者なだけだったのが


店舗施設管理とか、衛生管理とか、常連客の相手とか

店を経営していく上で最低限、必要な事を昔のように

自分でやるのだろうか?


などなどと、自分が店を持つワケでも

そんな事実上、一夫多妻制で生活する

ワケでもないのに語っている。



そして、自分が会社に内緒で雌奴隷を飼育している事を語りだす


親が金持ちなので生前相続というヤツで

ボンボンな田中は、いくつかのマンションを所有していて


その内の2000年代とかに300万くらいで買った

ワンルーム・マンションで調教した雌奴隷を飼っているとの事


そのハーレム所有オーナー店長と関わり

同じような事をしてみたくなったらしい


奥様や愛人どころか恋人すらいない自分には

想像すら出来ない色んな調教術? みたいな事を語りだす


「一生、解けない洗脳をかければ大丈夫

 途中で洗脳を解除されるような半端な事をするから

 騙されたとか言い出すのだ。


 相手の心に植え付けた常識、願望、将来像

 それを壊さないように育てれば大丈夫


 客観的には無茶苦茶でも当人同士が納得していれば

 どんな2人だけの世界を作り上げても壊れない」


どう考えても、ぶっとんでいる非常識で馬鹿げた感覚なのだが

当人は、それが当たり前になっているようだった。



『それで、ハーレムの王様になった後は? どうするんだ?』



「もちろん、ハーレムの王様として、家族を引っ張っていくんだよ この俺が」



凄い、どんなのが、コイツに、こんな常識を植え付けたんだろう


そう想えたが、何も言わずに田中との夜は終わった



数年後、ヤツは、どんな世界の住人になっているのだろう


自分が主人公なハーレム王様に慣れているのだろうか?


ハーレムを女王様に乗っ取られて追放されているのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ