自主製作映像「クレイジー・フェノミナン」 後半部 第二回検討会
「まるで自分が映像製作現場へと行って参加したような気分になる作品ってさ
やっぱ、ありだと思うし、いつか自分も脚本家とか、CGデザイナーになってみたいな
って感じのさ、自分のアイデアが盛り込まれた物語への共感? みたいな
そういうもんが必要なんじゃないかと思うわけよ 違うか?」
『へ? 趣味で自作小説とか二次創作とか、同人誌とかを作っている人々に
一番多く使われているストーリー・テンプレートとか
フリーソフトとして大量無料配布されているゲームマニアの間では
知られているドラ●エもどきや、ファイナル・●ァンタジーもどきの
ゲームシナリオ のようなエピソードとか
SFマニアの間では知られている火星人来襲のような要素を盛りこめとでも?』
「そう、劇伴にしても、どこかで聞いたような感じがするノスタルジックな曲ってあるだろ?
それと同じで、どこかで見たような感じのノスタルジックな物語ってあるんだって
昭和バブル期にトレンディ・ドラマとかいう種別で大量生産された恋愛ドラマにしろ
最近になってWEB小説で大量生産されている
中世ヨーロッパ世界もどきな異世界への転生物語を原作にしたアニメにしろ
同じようなノスタルジー みたいな?
そういう感覚を観て面白がる人ってのは、いると想うんだよね
しかも、来年の学生映画祭の審査員、そういうノスタルジック映像が好きな人が多数派だし
今までみたいに重厚趣味で威厳と風格のある映像世界? みたいな?
そんな感覚を嗜好する審査員が高齢になって16歳から35歳までの
義務教育以降学生・若年労働者層に好まれる感覚ってもんが
理解できなくなったって判定で審査に参加しないみたいだから
同じノスタルジック・ファンタジー? みたいな映像にしても
高評価されるものは違うんだよねー」
『それって、先輩が、どこかの映像製作現場で言われた事ですか?』
「ん? いっやー、気づいた?
実はっさー国営放送って我が国にもあるだろ
あそこのっさー、美術大学だの音楽大学だのの大学院を出た
美術監督や音楽監督とかを統括するって名目の偉い人が
ノスタルジック・ファンタジーってタイトルで語るのが好きでっさー
何度も語るのを聴いている内に、自分で同じような事を語ったら
何故に、あんな事を言っているのか理解できるかなーと思って
言ってみたくなって言ってみたんだよねー、はははー」
『それにー、なんすか、その語尾に ”みたいなー”
って何度も付ける話し方、変っすよ』
「あ? これ? 音楽監督の口ぐせが、うつったんだよねー
”わかんないかなー ノスタルジックを感じさせるには
ほら、あの、有名スペース・ファンタジー映画? みたいな”
とかいう言い回しを聴いている内に
なんか知らぬ間に同じような言い回ししてるかもだけど
まあ、気にしないで
君達にも、あるだろ?
内輪だけのアダナとか
この内輪だけで常識になっているルールとか
スクール・カーストみたいな絶対的な上下関係ってさー
それと同じなワケよ? わかるか?」
『え? 今時、 スクール・カーストを会社に持ち込んだ先輩が
ハラスメントをする愚か者って会社からの通告で
同業者団体から叩き出されたっていう事を聞かされて
まともな大企業や優良同業者団体で働きたい人は
そういうのって拒絶してますよ?』
「え? そうなの? 昔ながらの親方と職人の世界
気合いと根性で、やる気を出して働け
先輩職人の仕事を見て匠の技を盗め、教えてもらおうとするな
って感覚で仕事するOBって来ない? いるだろ?」
『いますけどー
そういうOBって馬鹿げた精神論を言うだけなんですけどー
何をどうするが無い、怒鳴り声での昔話を聴かされるだけなんですけどー
来たら、理由をつけて、みんな帰っちゃうんですけどー
だって、意味ないしーメリット無いですからー
部長は何世代か前の部長様らしいし仕方なく相手にしてるみたいですけどー』
「そうなのか?
同じようなグループが二つ存在して
色んな技術とか色んな要素が同じなら
気力ってか、メンタル・トレーニングを積んだグループが勝つ?
みたいなのって あんじゃないの?」
『そんな、高齢夫婦みたいに
相手が何かを言わなくても
何をどうしたいかが理解できるくらいに以心電信な人間関係が
構築されている群れだと思います? このサークル?
一番、長いつきあいなのが
付属小中学校、付属高校、大学と12年以上一緒な
あそこでイチャコラしてるバカップルくらいで
そんな何から何まで理解するほどの
長く深い人間関係なのって、いないんですから』
「んー、いいかもね」
『何がっすか?』
「違う人格を持った人間なのに
やりたい事とか、やる必要のある事が違うのに
人間関係が深くなりすぎて
心理的な偶然の一致で発生する不思議な悲劇
それを研究して利用した呪術で
今までに作り上げて来た全てを失ってしまう惨劇
そういう、サイコロジーホラー要素? みたいな?
結構に描きやすいだろ?
全く違う場所にいる違う人間にツラれて
今まで通り、いつも通りにいかなくなって壊れていく敵役
そうするために色んな準備とか裏工作とかをする主人公
ジワジワと押し寄せるような恐怖ゾクゾク感
いったい、どうなってしまうんだ感覚
みたいな?」
『それを客観的に語るナレーションのセリフ次第でしょうね
ヘッポコな脚本だと
いったい、どうなってしまうんだ。先を観たいってな感覚が
出ないでしょうからねー』
「そこらへんは・・・頑張れー
作り上げるのは君達だからー
もしも学生映画祭で高評価されたら君達の栄誉なワケだから
俺等のようなOBは監修ってか、レビューしてるだけだかっらっさー」




