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我が栄光の一族を語る先輩


ボンボン先輩が仲間を連れ立って飲み会にやってきた


飲み会は、その人の独演会となった



・・・



 えーと、ここらへんの地元では知られた

 同族会社の経営者一族で、一応、取締役をやってます


 でも、親の指示というか家訓で


 ”仕事に必要な作業があったら、自分でやらない

  作業項目と作業手順を考えて、作業指示をするだけにしろ”


 って事になってるんで、



 毎年、年末から、来年3月の年度末にかけては


、自分の確定申告の処理を税理士に投げて文句を言うのと



 同じように名前だけ取締役になっている親戚の御老人と一緒に

 地域活動をするくらいしか、やる事が無いんだよなぁ



 経営者として有能な兄弟がいるんで

 経営基本管理だの、ナントカ管理だのとか

 銀行取引とか、取引先との年末の交際とかも

 全部、その兄弟がやるから


 というか何も理解していない俺みたいなのが首を突っ込んだら

 邪魔なだけだろうからな


 こうして、元同級生のビンビン仲間 いや ボンボン仲間と

 自分が面白いと感じる人間がいそうな所へと遊びに行けるワケだ


 毎日のルーチンワークとかいう作業みたいなもんは無いし


 しいて言えば、同族会社の親戚に



 ”我社の信用とか信頼を損なうような事だけはするな”



 とか、クドクド言われるのと

 税理士の相手とかをしている経理担当をしているのから



 ”経費にならない飲み食いとかの飲食雑費を、あまり使わないで下さい”


 ”税務署や県財務事務所に眼をつけられるような余計な真似しないで”



 とか、まあ、ようするにスポーツで言えばゴルフだな


 いかにして余計な無駄な事をしないで効率よくプレーできるかが全て

 って感覚になってんだよな



 まあ、だから、同じ映画研究会だったのでも

 映像派遣技術者? だかになって、映像製作現場を駆けまわる


 今日は東京、明日は京都、明々後日は沖縄とか言って

 日本全国の現場を出稼ぎしてる映像職人になった奴


 知ってるだろ? 出稼ぎの合間に顔だしている奴



 あーいう職人感覚ってか親方感覚ってのが理解できなくてな




 まあ、理解できなくても いいのかな? そもそも人種が違うから


 そういやぁ、奴が在籍していた時に書いた脚本


、”仕事熱心な葬儀屋と死神”


 とかいう会話劇の脚本、まだ残ってんだろ? 部室に


 いつかは、自分の脚本で映画を作ってみたいって

 夢を追いかけてるから


 まだ仕事の合間に脚本を書いているみたいだな


 とはいえ、現場での作業が忙しくてドタバタしているから

 最近は、あまり書いて無いとか言ってたな



 金にならない趣味の脚本を書いているより


 今、金になっている、なんてったっけ?


 奴が色んな映像製作現場でやってる職人作業。



 忘れたけど、なんかの映画のエンドロールに自分の名前が出た

 とか言って喜んでたのも、最早、遥か彼方の昔


、奥さんとか子供とか抱えているから

 自分の脚本で映画を作りたいなんて夢は捨てて



 金になる仕事だけをするんだろうな



 と、いつのまにか自己紹介のつもりが

 奴の悪口になってしまったな。ははは、まあ、いいか



・・・・



 結構に地元で偉い士族だった明治時代の先祖から


 第一次大戦頃の大正バブルで一山を当てた先祖


 第二次大戦後のドサクサで、不動産を含めた色んな権利を集めて

 昭和バブル全盛期まで同族会社を大きくした爺様と同業者の仲間


 ITバブルで成功した会社に出資して

 投資金を何倍にもして、タイミング良く撤退した御父様と、その仲間


 といった感じで一族の自慢話が延々と続く。


 いっやー、良く、しゃべる口だなーと感心してしまった。



 その日は、その先輩の所属する同族会社宣伝を聴いただけで夜が終わった。

 

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