スポーツ讃美歌
大学の先輩に言いくるめられて
カーリング ほんちゃら協会だかいう団体で
アルバイトをする事になった
高校とか大学とか社会人とか市民スポーツで
カーリングをしている団体あてに
WEBサイトやメールやSNSで
こんな大会がありますから参加しませんか
とか公表したり
協会の賛助会員になりませんか?
と未加入団体へメールを送ったり
大会運営スタッフをしたりする作業を説明される。
まず、ねらい目としてメールとかを送るのは
学生野球までで野球をやめて
というか才能が無くて諦めて
心に穴のあいた心境になっている個人
または、社会人野球を予算が無くなって廃部して
数年が経過しているコントロールの良い名ピッチャーが
育つ地域にある元社会人野球の運営をしていた会社などの
嵌りこむというか、のめりこむ気質のある団体
とはいえ、寒い地域で発生したスポーツなので
返事が返ってきたり、問い合わせがあるのは
寒冷地として知られている地域の団体や個人が多い
とはいえ、競技人口が少ないマイナースポーツ
ここでバイトしていて少しスポーツ競技人口というものに
興味を持ってネット検索していみたら
スポーツ競技人口 世界ランキングTOP10
1位 バレーボール 約5億人
2位 バスケットボール 約4億5000万人
3位 卓球 約3億人
4位 クリケット 約3億人
5位 サッカー 約2億6000万人
6位 テニス 約1億1000万人
7位 ゴルフ 約6600万人
8位 野球 約3500万人
9位 ラグビー 約2000万人
10位 スキー 約1000万人
スポーツ競技人口日本ランキングTOP5
1位 サッカー 91.9万人
2位 野球 65万人
3位 陸上競技 42.5万人
4位 バレーボール 41.8万人
5位 卓球 36万人
去年時点で、そんな感じらしい
対して日本国内カーリング競技人口
全体:2,306人、男性:1,719人、女性:587人
ケタが二桁ほど違う競技人口の少なさ
人気があってテレビ放映権料が高騰していて
巨大なスポーツ・ビジネスとしてプロリーグが
テレビ放映などがされる資金力のある団体になるのなんか
夢のまた夢って感じな
気合いと根性で、質素な運営
というのをモットーにせざるを得ないチームが多いのも無理は無い。
・・・
内輪の世間話として語られるのは
来年、4月から6週間、初の国際プロリーグが発起され
カナダ2チーム、欧州2チーム、アメリカ1チーム
アジア太平洋1チーム
という6チームでリーグ戦をするという世間話
ネット動画のカーリングTVと同じで
知っている人も興味を持つ人も少なく
スポーツ新聞にすら掲載されていないから
日本人で知っている人は少ないのだろうけど
アジア太平洋チームのキャプテンが日本人
というのがネット・ニュースに出たくらいだ
「もし、少しは人気が出たら
日本にも、カーリングのプロスポーツが
野球の独立リーグレベルくらいには出来るかもしれない」
そんな事を語る人もいるが、たぶん日本じゃ無理だろう
と、振興団体にいる人すら自覚している。
スポーツ・ビジネスとして成立する所までは、いかなくて
頂点が冬季オリンピックへの出場チーム
それを狙う寒冷地の地元密着型企業などが
スポンサーになった社会人チーム
そして少しだけ存在する市民団体チーム
が存在しているマイナースポーツの、ままなのだろうなぁ
たぶん、少なくとも、俺とかが生きている間は
と想うものの
協会の建物内に入ると、そんな事は口に出せない
建物内のあちこちに張られている
スポーツ振興団体としてのスローガンに基づいた言葉を
いつかは、こうなるという美しく素晴らしいイメージを
抱くための誰かが考えた讃美歌のような言葉を
いつのまにか外国語を覚えるように覚えて
ペラペラに話せるようになったのが自分でも不思議だ。




