表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/65

自分独りで考える権利


大学の近くに産学連携センターとかいう建物がある


何をやっているかというと


大学院を卒業して研究棟にある何かの研究室に所属し

ゆくゆくは教授様になって学会で学術論文を発表して

特定の学術論文を考える人々の中で有名人になる事を目指す


という大学研究棟にいる人々が


大企業から研究委託とかを受けたり


新商品に搭載する機能に独自技術を盛り込んで

その独自技術を知的所有権データに登録したり

特許権を得たり


その特許権料を大学研究室と大企業新商品開発部署で

どれくらいの割合で受け取るかを決めて契約したり


という事をするための場所らしい


大雑把に言うと京都にある有名な大学が

関西財界の有名企業と共同開発した特許で

金持ち研究室の主となった教授様が何人も排出したので

それと同じ事を、この地域でも、やってみようという

役人様の目論見で建設される事になったという



面白半分に消費者研の数人と見学にいった


講義をしている講義を受けた事のある教授様の一人を

見かけたので、少し声をかけてみると


ちょっとした注意事項を語られる



「あー、君達? ここにいる人間の


 ”自分一人で考える権利”


 というものを邪魔するような事をしちゃ駄目だからね?


 ほら、あそこにいる知的所有権データベースを確認しながら


 ”あー、これも、もう誰かが考えて特許取得してるかぁ”


 ”同じ系統の学術論文を考えているのが

  既に同じような事を考えていたかぁ”


 とか言っている


 会社の部署に、特許申請提出ノルマがある人らしいんだけどな


 同じ会社の同じ部署で内輪の天皇様として

 君臨できるくらいに有能な働き者様からすると


 ほとんどの人間は有能な俺様が考える事を邪魔する愚物や


 会社で純粋培養した会社員を攻撃する雑菌やウイルスらしい


 だから、同じ会社の同じ部署で同じ仕事をしている人間としか

 関わりたくないし、同じ専門用語を話す人間とだけ会話をしたいらしい



 だから、関わらないようにしないと


 雇っている部外者攻撃用戦闘員を使って

 邪魔者の排除活動をするから



 面白半分に関わるのは絶対に駄目だからね?」



ははー、まった何を言い出すかと思えば、御冗談を

というような返事をすると



「いや、冗談でも、なんでも無いからね?


 んー、どう言ったら理解できるかなー


 そうだ、君等の中で研究棟で映像技術装置開発のために

 とある特許を取得するまで、つきあわされるだけ

 つきあわされたの、いただろ?


 ずーっと、この優秀な研究者な俺様が考えるのに、つきあえ


 って感じで


 知っているかな? あの・・」



と、去年、卒業した先輩の名前を言う


そういやー、数年前、あの先輩、数ヶ月ばかり

連絡が一切とれなくなって、サークル棟に顔を出さなくなって


久しぶりに顔を出したかと思ったら



『妖怪に拉致軟禁されて、ずーっと雑用をやらされるバイトしていた


 機密保護契約だかをさせられて、作業場所無いで見た事について

 一切、言わないかわりに結構なバイト代を貰えたけど


 もう二度と、あんな過酷な長時間拘束

 大容量データ確認作業 やりたくなーい』



とか言っていたけれど、それって、ココでの作業だったのか


という事を始めて知った。



その後は、”自分独りで考える権利” という法律について

教授様が語るのと、それを何より重視する人々の

もの凄い選民意識みたいなものについてを聴かされた後


施設内を見学して、その日は終わった



世の中、色んな人間がいるものだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ