NPO法人職員さんの日常
世の中には、少子高齢化による社会問題と言っても色々あるらしい
1980年代にアメリカから超個人主義、ミーイズムとかいう
考え方が国内に入ってきて、それまでの家族観とかが壊れ
結婚して子育てをして、その子供が結婚して子育てして
3世代くらいで同居
というのじゃなくて
別に結婚しなくてもいい
不幸な結婚生活を抱えるより、幸せな独身生活を送ろう
子育てに必要な収入を確保できないんなら
子供を無理に作らなくていい
誰か高収入な夫婦が子育てなら、するから
どうせ、子供は親離れしてしまうのだから
そういった家族を抱えたいって願望が無い人が増えた結果
おひとり様 文化と呼ばれる諸々が出来上がった
で、我々のような職務につく人間が必要になった。
え? どんな職務かって?
そういった、アンチ・ファミリーマンになったミーイズムが
当たり前になった人々が高齢化して
しかも、ミーイズムと同時に入ってきた業績管理は
今、業績が悪くて会社に必要が無い人間と判断されたら
どんなに今まで会社に貢献しようが
何年、経験を積んだ人間だろうが人件費の無駄だから解雇
それが、当たり前というドライな仕組み
なので、仕事が無くなった高齢者が
裏社会のフロント企業の実行犯の世界に引きづり込まれて
シャバと刑務所を往復するようになったり
そういった高齢者が今迄、貯めた貯金を巻き上げる詐欺なんだけど
ギリギリ商法にも刑法にも触れないから犯罪じゃない仕組みで
今迄いた会社の中の事しか知らない考えの甘い世間知らずとして騙され
貯金が無くなった時点で、放り出されたり
という人々を親戚が助けるかっていったら
親戚もミーイズムな人が増えているので助けない
国にも地方団体にも、そういう人を救済するような金は無い
でも一応は老人介護部署で、悪質な貧困老人ビジネス取り締まりをしましょう
そういったワケで、役所で働く我々が所属する部署
貧困老人救済センター
が出来上がったワケなのだけれども
日常業務は色々だ
何しろ、大々的に何の職務なのかを言うと誰も協力しない
(自分が面倒に巻き込まれるのが嫌だから)
なので社会問題別に分けたNPO法人という事で活動している
ホームレス救済センターは、労働者として社会復帰が可能な
年代の人間までを社会復帰支援するために
住居を世話して、仕事を紹介して家賃を払えるようにするのだけれども
貧困老人救済センターも、高齢労働者として
社会復帰が可能なら、そうしている
でも、高齢労働者を雇う会社は少ない
安く雇用できて人件費が少なくてすむ若い労働者や
外国人労働者に人気のある会社とかは
まず、高齢労働者なんか使わない
若い労働者や外国人労働者に
人気の無い会社でも、高齢者を使って失敗した会社とかも
二度と高齢労働者を使わなくなる
最初に着任した時の職務は
数少ない高齢労働者を雇用する会社との交渉する
NPO法人の職員としてだったが
今は、高齢単身者 居住支援をするNPO法人の職員として
高齢者でも入居可能なアパートを探したりするのが職務だ
健康状態が悪化して室内で倒れた時に
自動的に救急車を呼ぶように
入居するアパートに監視カメラを設置したり
NPO活動資金を確保して赤字にならないようにするための
アレコレを不動産屋やアパート大家さんなどと交渉したり
・・・
と毎日、本当に忙しい。
少子高齢化で住民が減って
税収が減って、予算も減らされて少ない人数で
増えていく職務を消化しているので、忙しい
無能な役立たずは配属できないので
こういう仕事に適正のある人間が見つかるまで
追加の新人配属が無いので、ずーっと人手不足だ
しかし、対局にある幼稚園や保育園を回っている
子育て支援NPOで働く人も大変だけど
老人介護職務をする我々も結構に大変だ
目立つと世論の批判が厳しいので
職務中は目立たないようにしないと駄目なのもキツイ
何年か前、おかしな目立ちたがり屋が配属になって
SNSで余計な事や、自分のクビを絞めるような事を
書き込んで、”我々の内輪警察”に逮捕されて異動になった
目立つような事をするなという見せしめだ
そういった意味でもキツイ
こんな職務が必要無い社会に誰か変えてくれないものだろうか。




