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ポイント取得阻止率


「おっかしーなー、なんでっだぁああ


 普通は、自分が勝ちたい一心で無茶苦茶やりだして


 負荷のかかる操作や裏技を試すのが出るもんなのに


 足並み揃えてドングリの背比べで


 勝ち負けが明確にならない引き分け引き分けで


 なあなあな感じで遊んでるって どういう事だぁああ


 なんで、コイツラ、自分が勝ちたいとか


 自分だけが生き残ってバイト代を稼ぎたいとかいう


 強欲ってか意欲みたいなもんが薄いんだぁ」




『いっやー、そういう性格なのが集まってるんで、しょうがないッスよぉ


 色々と煽ってみたんですけどねー


 というか、対戦相手がポイント取得するポイント取得阻止率が

 高いプレイヤーばかりで


 ポイント取得率のレベルが低いプレイヤーばかりだから


 って事なんじゃないですかねー



 マシンに負荷がかかる動作するのって

 何がなんでもポイントを取得して勝つぞぉおおおって

 攻めっけが強いプレイヤー同士の対戦のゲームになった時でしょ?


 攻撃じゃなくて守備に重点を置いて互いに様子見をしている時間が長いと

 ハードの負荷テストに、ならないし、ゲームのバグ出しにならないですよね


 そういった負荷テスト項目や、念には念を入れたバグつぶしには

 ならないですけど


 守備バリエーションだけは、ほぼフルにアレコレと設定してくれたんで

 そういった確認には、なったから、いいんじゃないですかねー


 攻撃バリエーションをフルに使うテストとかは

 脳筋な学生が多い学校にいる体育会系とかのバイトが

 やってくれますから、いいんじゃないですかー


 どうやったら、ポイントを大量に取得できるかだけを考えて

 色んな攻撃プレイを、おっぱじめてくれますからぁ』




「で、結局、本登録するプレイヤー。誰にするんだ?

 この E-Sports スポンサー企業一族の一人である 御坊ちゃま」



『いやー、E-Sportsでも得点王になるプレイヤーが人気が出ますからぁ


 得点阻止率王ってプレイヤーを表彰する E-Sports って無いもんです



 でも、チーム対戦プレイとかになると

 誰か地味だけど対戦チームの得点阻止をするプレイヤーって

 必要って言えば、必要なもんですよ ねぇ?



 なので、今回の場合、あの中でポイント阻止率王を

 チーム対戦プレイをするチームに加えるって形式で

 いいんじゃないですかねー



 後、一応、映研ですよね、映像マニア

 美しく素晴らしいイメージってか映像を探求するサークル


 結構に脱線してるって言っても

 自分で製作する人は、あまりいないって言っても


 審美眼ってか、こういうイメージが大勢にウケるとか

 こんな美しさを表現したイメージがうけるとかいうのとかは

 意外に理解できている人がいるみたいなんで


 画面やキャラクターみたいなのを評価したり改善したりする

 作業をするバイトに採用できそうな人いましたよね

 毎日、テストプレイ終了後のアンケート内容を観てみるに



 ウチラとかじゃ、馴染みすぎて

 コレは、こういうもんだって当たり前になってて


 客観的な多数派な審美眼って無くなっているでしょ?


 それとか、どこに面白さを感じるかとかも

 仕事で割り切って無理やり馴染ませているから

 もはや、一般ライトユーザーとかの感覚が

 理解できないから、わからない


 ”え? そんな事も知らないんですか” 症候群ですよね


 なんで、そういうのの指摘作業が出来そうなのとして

 この人とか使えるんじゃないですかね?』



「でもー。去年、そういう事で採用したバイトくん

 もう、”え? そんな事も知らないんですか” 症候群になって

 使い物に、ならなくなりましたよねー」



『いいんですよ、しょせんは、バイトなんですからぁ


 一生、E-Sports ゲーム業界で生きていきたい


 なんて人は、凄い少数派ですし


 E-Sports の世界大会とかに参加して

 優勝して賞金王に輝くようなプレイヤーになる人なんか


 この国の、この地域から出るワケ無いですし



 たいがいの人が、若い頃バイト・スタッフとして少しだけ関わったり


 学生アマチュア・プレイヤーとして

 勉強の合間に趣味で遊んでたなーって


 若い頃の想い出を抱えて、ある年齢を超えたら

 観客になって見てるだけになるもんなんですから



 てか、実際のスポーツも、そうでしょ


 学生スポーツから、社会人の地域密着市民スポーツまでの

 マイナー・スポーツでしかないものが、ほとんどで


 プロスポーツとして採算が採れるほどに人気があって

 凄い人数の観客動員をしていて

 テレビ中継の放映権料も高額になっているから

 賛助スポンサーも大量にいるのって、いくつあります?


 そんなもんでしょ、大概の人はアマチュアまで


 その多数派な人を、いかにして観客として取り込めるか?


 そういうもんでしょ?』



「うっわー、でも、そういう、スポーツ・ビジネスマン丸出しな感覚って


 昔ながらの気合いと根性感覚な人にウケないですよ」



『いや、この E-Sports で

 そういう感覚の人を取り込めるとは誰も想定してないから



 少なくとも物心ついた頃には、インターネット環境が当たり前で


 学生でもスマホや携帯を持っているのが当たり前な感覚



 色んな事がアナログからデジタルになった年代の人を

 アマチュア・プレイヤーや観客にする仕組みにする目論見で


 そういう年代の人を想定した E-Sports なんで』


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