表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/62

殺虫剤

アパート大家をやっていると

数年に一回、庭に虫が発生する事があります


今年はアシナガバチが発生してしまいました


アパート住人にアシナガバチがいると連絡があって

9月月末の土曜日に蜂の巣を撤去したら、

翌日の日曜日、アシナガバチがいなくなったのですが


翌週月曜の午後、アシナガバチが戻ってきて

再び巣作りを開始したと連絡があって

少し揺らしてみると10匹くらいが飛び出してきます



毎年、蜂が大量発生する地域で

農家をやっている地域の知人に相談すると



「女王蜂が生きているままだと、営巣中の巣を壊すことを

 1-2週間おき3回繰り返しても、


 その群体は営巣した場所を縄張りと認識して離れず

 執拗に巣を再営巣する


 なので女王蜂を殺虫剤で駆除しないと駄目」



という事なので

市販の蜂駆除用の殺虫剤を買ってきて噴射しました


なるべく巣作りで大量の働き蜂がいそうな午後2時頃に

買ってきた市販の殺虫剤を噴射


5・6匹が地面に落ちますが、30分ほどして

少し枝葉を揺らすと、違う5・6匹が飛び出してきます



「11月になるまで待てば、働き蜂が全て死にます

 アシナガバチは一回、使った巣は二度と使用しないので


 来年の3-5月に前年に蜂が営巣した場所へと

 週一回10秒ほど、この殺虫剤を噴霧しておけば

 再発生しないから、今年は我慢すればいいんじゃないですか?」



と農家知人は言うものの、気温が30度を超えていて

10月になろうというのに真夏日の気温なので

下手したら12月になるまで活発に活動してしまうかもしれません



「農作物の収穫が終わるまでは


 アシナガバチは、米を駄目にする蛾の幼虫や

 野菜を駄目にする青虫を食べまくってくれるから

 農業被害を防止してくれる益虫なんだけどね


 9月に収穫が終わると邪魔だから

 ビフェントリンが含まれた蜂駆除用の殺虫剤で駆除してるね


 それまで餌にしている害虫とかを

 駆除する用の農薬とかとは違うのを使うんだよね


 それにしても今年はアシナガバチが増えすぎたよね

 餌の害虫も大量発生してしまっていたからかね


 増えすぎると、アシナガバチを餌にするスズメバチが発生するからね

 それは危険だから、アシナガバチだけの内に、なんとかしないとね」



噴霧して1時間後、午後3時過ぎ、アシナガバチは減りません

餌を探しに出かけていた働き蜂が駆除したのと

同じくらいの働き蜂が戻ってきたかのようです



ひょっとして使っている殺虫剤が虫を追い払うくらいのもので

致死量に至るには大量に撒かないと駄目なものなのか? と想い



使っている殺虫剤の缶に書かれている主成分成分

ネットで調べてみました


------------------------------------------------

ビフェントリン

------------


屋外で使用する事を前提とした市場に出ている殺虫剤の中で

最も長い土壌中の残留時間を持っている成分


哺乳類と無脊椎動物に対する作用機構に違いはないが、

哺乳類への影響は少なく、昆虫や魚に対して毒性が高い。


ミツバチでは、ビフェントリンの半数致死濃度 (LC50) は約17 mg/Lである。

致死量以下の濃度では、ビフェントリンはミツバチの繁殖力を低下させ、

ミツバチの幼虫が成虫に成長する速度を低下させ、未熟な期間を増加させる。



家庭用に処方された市販のビフェントリン製品

(液体ポンプスプレーとして販売されているOrtho Home Defense Maxなど)は、

ビフェントリンの持続可能性を改善するために追加された

他の化学物質による毒性作用を誘発する可能性がある。

過度の暴露の症状は、吐き気、頭痛、触覚と

音に対する過敏症、および皮膚と目の刺激である。


アメリカ合衆国環境保護庁は、ビフェントリンをカテゴリーC、

可能性のあるヒト発がん性物質として分類した。

------------------------------------------------



発がん性物質として分類されているくらいの毒性なので

噴霧するのは屋外だけで、噴射する人間は

吸わないように注意しないといけないようです。



結局は11月に女王蜂以外の働きメス蜂と繁殖用オス蜂が

全て死に絶えるまで


ここら辺を縄張り認定したアシナガバチの群体を

殺虫剤で地道に駆除するしかないのかもしれません



しかし、不思議です、巣を撤去した翌日の日曜日は

一匹、残らず群体が消えたのに


翌々日の月曜日になって

再び群体が出現するっていうのは


数年前、蟻が大量発生した時


「働き蟻が餌を見つけて、巣の仲間が餌までの道のりを辿れるように

 餌のある場所から巣まで誘導フェロモンという体液を出します

 その誘導フェロモンを感知できなくなる事で蟻が餓死する殺虫剤です


 ですがマメに掃除して、蟻がタカリそうな

 甘い物のついたゴミを放置しないで


 タカっていたら誘導フェロモンをつけたって事ですから消して下さい」


と言っていたけれども


蜂にも群体の行動を制御する誘導フェロモン

みたいなものがあるとしたら何をやればいいのかな?と思います


たぶん誰かに聞いたら


「その蜂が巣を作った木、切っちゃえばぁ」


という一言が返ってきそうなので言えませんが


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ