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正式名称 映画研究会


飲み会で酔いつぶれた翌朝


サークル棟に行って、「映画研究会」と書かれたドアをくぐり

室内に入って黒板を見てみる



映画 日本国内 歴代興行収入 1位


公開日   興収 作品タイトル

(億円)


2020/10/16 407.5 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編


2001/07/20 316.8 千と千尋の神隠し


1997/12/20 277.7 タイタニック


1997/07/12 201.8 もののけ姫


1982/12/04 135.0  E.T.


1975/12/06 90.0 ジョーズ



黒板には、一応サークルの正式名称の通りに

映画を研究している映画研究会ですよと、いった感じで

各年代の日本国内興行収入1位が書かれている


そして黒板をクルリと裏返すと

11月の大学祭で配布するサークル発行誌の内容を

何にするかが、ゴテゴテと書かれている


何故この作品が大勢の人々の心を捕らえたか?


国際放映権料の取引相場は興行収入2割だったのが

映画製作委員会にテレビ局が混ざる事で、どう変わったのか?


地上波テレビが隆盛して映画が衰退した時期

ハイウッド映画が猛威を振るって邦画が衰退した時期

地上波テレビで深夜映画が放映されなくなって

WEBテレビなどの動画配信が主流になってきた時期

各時期に活躍して地位や名誉を手に入れた日本人映像技術者

何故に、そういう映像技術者が必要とされたか?



あれこれと、こんなテーマで書こう。いや、あんなテーマで


いや、そのテーマじゃ御前等の妄想や願望がゴッチャになりすぎて

事実から乖離し過ぎるから駄目だ


そんなテーマじゃ、この大学内じゃウケねえし誰も面白がらない


などなどの誰かが言った言葉が黒板じゃなくて

記録係の人が書いたメモに書かれて無造作に置かれている



しかし、何故に金曜夜から土曜朝にかけて

ほぼ徹夜で飲み会をやって、最後には

誰かのアパートで雑魚寝した後に

こうしてサークル棟まで来て、サークル発行学内誌の

編集会議? をする事になったのだろうか?


たまたま、そうしたら、学内で人気が出たから

慣習化したんだろうか? 考えてみれば変な話しだ


雑魚寝部屋、いやサークル責任者という事で

学校に報告してある研究会長の借りているアパートから

二日酔いが酷くて、まだ寝ている人を除いて全員がやってくる



本日、混ざっているOBは


卒業後、派遣映像技術者だかになって

色んな映画製作現場に行っている先輩と


映画ライターになって某雑誌に評論を書いている先輩



まず、口火を切るように語るのはライター先輩だ

自分が編集長に言われた言葉なのか

関わった編集さんに言われた言葉なのか

まあ、今回初参加な新入生とかの方を向いて

やっぱり、読者に訴えかけるものがある読み物というのは

こうじゃないと駄目だ。みたいな事を熱弁する



その後に、テレビ局とか、映画会社とか、動画配信会社とか

映像技術者として呼ばれたら

どんな現場にでも行っているという先輩が

自分が働く世界で馴染んだ常識や礼儀を語る


そうした方が良いものが作れる人間関係が構築しやすいという根拠と

何故に、そんな常識や礼儀が必要になったか


これも新入生は素直に聞いている。

実際の裏目論見に気づいた2年生以降は黙って聞いているが


 ”あー、今年、映像製作現場で関わったのは、こういう人かぁ”


と思いながら聞いている


そして、編集会議? みたいな雑談会が始まった。

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