またお兄ちゃんが意味不明です
「お父ちゃん、お願いがあるんだけど」とお兄ちゃんがカリーライスを食べながら言った。
「なんだ?」
「ジョイスティックを買ってよ」
「ジョイスティック? なんじゃそりゃ?」とお父ちゃんはカリーライスを食べながら言った。
「せめて1つ多い17連射を頑張って成し遂げたい」とお兄ちゃんは言ってらっきょを口にいれた。
「17連射って何よ?」お父ちゃんは意味不明なお兄ちゃんの言葉にキョトンとしている。
「先日、警察に捕まったらしい名人がさ、いつも使用していたジョイスティックの事だよ」とお兄ちゃん言ったけどもさ、いつもアホみたいに変な話をし出すからバカに見えるんだよな。
「名人!? 龍太よ、さっきらからお前は何の話をしているの?」
「ジョイスティックだよ。ジョイスティックを買ってよ。お願いだからジョイスティック買って~」
「龍太、学校の勉強で使うやつなのか?」
「いや違う」
「じゃあ、ジョイスティックって何に使うのよ?」
「お父ちゃん、ジョイスティックって全国キャラバンとかで使うんだよ」
「ジョイスティック、ジョイスティックって、ジョイスティックって何よ? そのジョイスティックとか言うのを見せろよ」お父ちゃんはキレた。
お兄ちゃんは自分の部屋に行って月刊誌のマンガを持ってくると、ページを開いて、お父ちゃんに見せた。
「お父ちゃん、この黄色いやつがジョイスティックだよ。ジョイスティック買ってよ、ジョイスティック買って~」
「こんなものはいらん! 形が卑猥だろうが! なめんな! 小学6年の分際でなめんな! 何がジョイスティックだよ!!」お父ちゃんは服を脱いでふんどし一丁の姿になった。
「お父ちゃん、ジョイスティック買って~、ジョイスティック買って~、お父ちゃん、お願いだからジョイスティック買って~、ジョイスティック買って~。ジョイスティックが欲しいよ~う。ジョイスティック買ってよ~、ジョイスティック買って~、ジョイスティック買って~、ジョイスティック買って~、ジョイスティックが欲しいよ~、ジョイスティック買って~」とお兄ちゃんはバカみたいにジョイスティックを何回も言った。
つづく
ジョイスティック、良いよね✨連射できるし。




