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19話 天野さんと魔の森で

お久し振りです。まだしばらくは不定期更新となるかと思います… 申し訳ない…

魔の森、スライムやゴブリンといった弱い魔物がほどよく存在しており、さらに深部には中級者の壁とも言われている鳥竜に分類されるドラゴンの一種までもがいる。


そのため、冒険者の中で初心者(RANK1~3)から中級者(RANK4~6)までが幅広く鍛練の場として利用されている。


今、僕と天野さんはその魔の森の目前に来ている。


天野さんと同じ使徒であるフラウさんが、魔力を押さえ込まないまま魔の森に降臨してしまったために、魔の森にいる魔物達が驚いてスタンピートが発生してるのだという。


スタンピートが発生してるというのに、魔の森は静かでどこか不気味さを感じる。


ふと、横を見ると天野さんも怪訝な顔をしていた。


「スタンピートが発生してるというのに、やたら静かですね…」


「ちょっと待って、魔物の反応が? なぜ?」


「どうかしたんですか?」


「…森の浅部に魔物の反応がないわ。森の深部と浅部の間くらいに集中してるのよ。森の深部にいた魔物達もそこに引き寄せられているみたいに反応が動いているわ。いったい何が…?」


どうやら、魔物は森から外には出ていないみたいだが、森のとある1点に向かっているみたいだ。


「とりあえずそこに向かうわよ。私も探知の範囲を絞って、詳しい反応を見てみるわ。」


「わかりました。」


そんなやりとりをして、僕と天野さんは森の中へと立ち入った。


 わかりきっていたことではあるが、森の中は背の高い木々が辺り一面に茂っており、視界も悪い。


 そのため天野さんの探知を頼りに目的地へと向かう。


 目的地へと向かう道中には、クマのような魔物、体高が5mにもなりそうな鳥の魔物、ゴブリン、カラフルなスライムの死骸があちこちに転がっていた。


「一体なにがあったんだ...」


「誰かが討伐してるみたいね。一人のエルフの反応と十数人のヒトの反応があって、エルフの方が最後尾で守るみたいに戦いながら移動しているみたいよ。もっと急いがないと、この数は相当無理があるわよ... 本当はあんまりしたくなかったけど仕方ないわね...」


天野さんはそう言って、僕の前で手を後ろにしてかがんだ。


「はい、乗って!」


「あ、天野さん!? 僕っておんぶされるんですか!?」


「そうよ! いいから早くおぶられて!」


言われるままに天野さんにおぶられる僕... 幸せものだぁ...


「さぁ、いくわよ。しっかり掴まっていてね。」


天野さんがそう言った次の瞬間、天野さんは水の魔法と浮遊の魔法組み合わせてポンプジェットのようにどんどん加速していった。


その代償として、天野さんが通り過ぎた場所は水浸しになっていたが...


それにしても、森に生え茂る木々をかわしながら最短距離を最速で行く天野さんの魔法の操作技術は流石の一言だった。


 僕も魔法の練習がんばろう...


「さぁ、そろそろ魔物の群れの端っこにぶつかるわよ。準備して!」


いよいよスタンピートとの戦闘が始まる。




今回も少し短めですが、キリがいいのでここまでにしました。

次回、いろいろと動き出します!

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