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06.冒険へ、そしてエイルの力(あれ?この子有能すぎない?)

大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ございません!セリフが漸くまとまり完成しました!

考えに考えて出来た話なので楽しんでもらえたら嬉しいです!

そして、1ヶ所修正し『蒼炎神速』の読み方を「フレイムアクセル」から「バーンアップ」に変更しました。

さて!前置きはこの辺にして、本編スタートです!

俺たちのパーティ『蒼炎(そうえん)天使(てんし)』が結成し、新たな仲間『聖女』のエイルがパーティに加わった後、俺たちはクエストを受けるため掲示板の前に来ていた。


「ねぇ、ジェイス。どのクエストを受けるの?」


シャロンはジェイスに聞いた。


「そうだな…いくら勇者パーティに所属していたとはいえ、俺たちはまだEランクだ。エイルの実力も見てみたいし、無難にこれなんてどうだ?」


そう言ってジェイスが提示したのは『スライムの討伐』と書かれたクエスト表だった。


「そうだね。それで良いと思うよ!」


シャロンがそう言って


「わ、私も良いと思います!」


エイルも同意してくれた。

その後、受け付けに行き


「はい!クエストを受理しました!それでは皆さん、頑張ってくださいね!」


受付嬢のリリアにそう言い、俺たちを送り出してくれた。





冒険者ギルドを出て数分後、俺たちは目的地の草原に来ていた。


「それじゃあ着いたし、早速スライムを討伐しよ!」


うずうずしながらシャロンがそう言ってきたが


「いや、スライムを討伐する前にまずはエイルの力を見ておきたい」


俺はそう言ってシャロンを止めた。


「あっ、そっか。これ、スライムの討伐と同時にエイルの力を確認するためでもあったんだった…」

「忘れてたのかよ…」


(いつもはしっかりしてるんだけどなぁ…どこかちょっと抜けてるとこがあるんだよな)


俺はそう思いつつ、エイルに向き直って


「そういう訳で着いてすぐで悪いけどいいか?」


俺がエイルに(たず)ねるとエイルは


「も、もちろん大丈夫です!」


と、緊張気味に返してきた。


「そんなに緊張しなくてもいいよ。普段通りにやればいいから」


俺がそう声をかけると、エイルは深呼吸をして


「分かりました!」


元気よく返事した。





「とりあえず、どんな魔法が使えるか教えてくれるか?」


俺がエイルに尋ねるとエイルは自身の使える魔法を教えてくれた。


「私が使える魔法は自衛用の攻撃魔法『希望の矢(ホープ・ザ・アロー)』、範囲回復魔法『神聖域(サンクチュアリ)』、対魔法特化型防御魔法『聖なる盾セイクリッド・シールド』の3つです」


(…うん?)


エイルの使える魔法を聞いて俺は1つ疑問が浮かんだ。


(『希望の矢』と『神聖域』は分かるが『聖なる盾』って聞いたことないぞ…)


そう。この世界には『炎』『水』『氷』『風』『雷』『聖』『呪』の7つの属性魔法があり、それぞれに「初級魔法」「中級魔法」「上級魔法」「超級魔法」「極級魔法」が存在している。しかし、「極級魔法」を使用できたのは歴史上ただ1人、3000年前に魔王を封印した勇者パーティに所属しており、「極級魔法」をも超える「究極魔法」を編み出し、全属性のほぼ全ての魔法を使えた『大賢者ロスト』のみだった。

『大賢者ロスト』は魔術師を目指す者たちが通う各地の『魔術師学校』の魔法歴史の教科書で必ず人物像と使用していた「極級魔法」と「究極魔法」の魔法名が載っていた。

過去に1度だけ俺もその教科書を見たことがある。

だが、『聖なる盾』という魔法は載っていなかったはずだ。


俺が不思議に思いエイルに聞いてみると


「『聖なる盾』は私だけが使える「固有魔法」です。『魔法盾(マジックシールド)の強化版みたいな感じです』」


と返された。


(そういうことか…道理で聞いたことないはずだ)


この世界の人々は生まれてきたとき、稀に「固有魔法」を持つことがある。

「固有魔法」は10万人に1人持っているかどうかという超低確率でその効果は人それぞれである。

ジェイスの『蒼炎神速(バーンアップ)』も「固有魔法」だ。


「なぁエイル。『聖なる盾』はどの位の魔法まで防げるんだ?」


俺が気になり尋ねると


「あっ、それは私も気になった!」


シャロンもそう声を上げた。


「固有魔法」はそれぞれの元となった魔法があり、その強化量はそれぞれ違う。


歴史上に同じ『風加速(フローアクセル)』の強化版『嵐加速(ストームアクセル)』という「固有魔法」を持っていた2人の人物がいた。

しかし、効果は違い、1人は「使用すると1時間の間、自身の移動速度を4倍にする」というもので、もう1人は「使用すると解除するか魔力が尽きるまで自身の移動速度を2倍にする」というものだった。

前者は強化倍率は高いものの、消費魔力が多く、途中で解除ができないというもの。

一方後者は強化倍率は劣るものの、消費魔力が少なく、途中で解除ができるというもの。

つまり、どちらも一長一短ということだ。


(『魔法盾』の強化版ということは防げる魔法が「中級魔法」から「上級魔法」に上がっているか、防げる範囲が大きくなるか、消費魔力が少なくなっているって感じか?)


ジェイスはそう考え、どんな強化がされたか気になりエイルに聞くと


「防げる魔法は「中級魔法」から「超級魔法」に上がり、メンバーそれぞれに付与する感じです。消費魔力は同じです」


(なるほど…「超級魔法」まで防げるようになり、メンバーに付与という形になり、消費魔力は同じか……)

(なるほどね…「超級魔法」まで防げるようになって、メンバーに付与するって形になって、消費魔力は同じねぇ……)


ジェイスとシャロンはエイルの言っていた効果を思い返し


(ぶっ壊れじゃねぇか…)

(ぶっ壊れじゃない…)


と思った。


(「聖属性」の「超級魔法」である『神聖域』が使える時点で魔力量はかなりあるはずだ。そう考えると魔法を維持することはそう難しいわけではない…)

(魔力量は成長と同時に増えていくから回復と防御の両立も今は出来ないとしても後々出来るようになると思うし…)


そこまで考えたのち2人は


((あれ?この子、有能過ぎない??))


そう思った。





エイルの能力を知った2人は、その後3人で依頼のスライムを討伐していき、ギルドに帰って報酬を受け取り、俺たち『蒼炎の天使』の初クエストは無事に終わった。

次回、早速新たなパーティメンバーが登場します!(しかも今度は亜人種です!どんな種族か予想してみてください!)




【※読者の皆さまへ、大切なお願いがあります】




読了ありがとうございました!




少しでも、


「面白かった!」


「続きが気になる!」




と思っていただけましたら、ブックマークや評価、感想等を是非お願いします!!!!




評価はページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできますのでよろしくお願いいたします。




続きを書く励みになりますので!




かなりの不定期更新ですが、気長に待っていただけると幸いです

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