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透明な心が

作者: 誣妄 姫子

 

 願っていたわけじゃない

 誰かに愛されたい

 それは違った


 この人なら愛せる

 そう思うことが

 私のためになる


 心が空っぽだと

 よく表現される


 私の心は空っぽではない

 友達もいて

 家族もいて

 私を心配してくれる人がいる


 でも

 私から溢れている愛情が

 心から溢れている

 体に巡って

 動けなくなる


 心がいっぱいなんて

 幸せかもしれない


 でも

 分かち合える人がいなかった


 好意は全て

 他のものに向けられて

 誰の好きも信じられずに

 君の手を引こうともせずに


 抱きしめることすら

 諦めて

 君の手を離していた


 愛情とは何なのかは

 自分で答えを見つければいい

 それに答えてくれる人が

 居るかはわからない


 また

 君の手を

 離していた


 だから多分

 もう私からは

 誰にも近づけない


 はじめから

 信じられていなかった

 欲するものが強欲すぎた


 いつからだろう

 周りから目を背け

 差し伸べられた手を見つめていたのは


 その手が私を掴んで離さなくなるのは


 全部吐き出したい


 私の心は

 空っぽの方がいい


 そう

 満たされずにずっと

 透明で在りたい


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