3人のメインヒロイン
お久しぶりです
風祭トキヤです
お待たせしましたァァァァ
本当に申し訳ありませんでした!
まあどうぞ本編は頑張ったつもりなので...
本屋近くに停めてある自転車のロックを外し、先輩について行く。
お店でたくさんの人が賑わっており、ガヤガヤとした雰囲気がなんとなくぎこちよい。
漕ぐスピードは常人程度だが、1つ1つしっかりとペダルを漕いで、先輩を追う。
9月中旬だが、まだ日は昇って暑く、先輩のワンピースは少しすけていて、周りの目が奪われている。
胸がドクンとした。
俺は少しスピードを上げ、先輩の後ろにつく。
コーナーを曲がり、4.5メートル先のマンション前に自転車を止める。
俺もスピードを落として、自転車のスタンドを蹴り、駐輪場に置く。
「ここでいいっすか?」
「うん。大丈夫よ」
俺の家はマンションではなく、三階建ての一軒家のため、マンションに来るのは5.6年ぶりかもしれない。
先輩は部屋番号を打つところの鍵口に鍵を差し込み、ドアを開けた。
少し、歩いた先にはエレベーターがあり、二人で乗って、6階にたどり着く。
以外と眺めが良くて、先輩はこんな所をいつもいつも見ているのだなと思った。
ここと指を指し、ガチャンと鍵を入れ、回す。
ドアから出てきたのは1人の女の子だった。
「あ、おかえり〜棗」
「お姉ちゃんただいま」
「そっちの子は...まさか、彼氏!?」
「いや違います」
「私の後輩よ」
「まさかお持ち帰りですか〜?」
「先輩、なんで俺来たんでしたっけ?」
「え、テス勉じゃないの?」
「まず上がってよ〜」
靴を脱ぎ、揃え、2人の女性の前に立つ。
「私は伊阪燕 。好きなように呼んで構わないからね。後輩くん!」
「俺は伊阪さんの後輩ではないのですが...俺は高瀬 水翔です。よろしくお願いします」
よろしくと伊阪さんは言い、グッドポーズを俺の目の前に差し出す。
「高瀬、私の部屋に行くよ」
「あ、わかりました」
俺はまた先輩の後ろについて、階段を上った。
◇◇
「お姉さん、ダイナミックな人ですね」
「よく言われるよ」
「そうだと思いました」
「だよね〜。まあちゃちゃっと勉強しますかぁ」
「わかりました」
俺はバックから奇跡的に入っていた数学のワークを取り、テーブルに広げる。
先輩も棚から英語のワークを取り出し、テーブルに広げる。
先輩の部屋はいかにも女の子らしい!とは言い難いが、俺から見たら女の子らしく、綺麗に整っていた。
部屋からも少しいい香りがする。
先輩は図書室とは別の顔で、せっせとペンを流れるように書き、参考書をパラパラとめくっていた。
俺はテスト範囲の課題は終わらせているので、塾で貰ったプリントに手をつけていた。
それにしても...集中できねぇ。
目の前にはもうすぐで胸が見えそうな服装でそれを気にせず、黙々と集中する先輩。
そして、女の子感満載の先輩のお部屋。
恋愛経験ゼロの俺からしてみれば、修羅場同然だ。
「あのー先輩。結構ここで勉強とかやりずらいんですけど...」
「そう?まーさーかー女の子の部屋で興奮しちゃったの?」
顔をニヤッとさせながら、俺に向かって上目遣いで話しかける。
こうゆうところは意地悪だ。
「先輩、今日はパソコン出さないんですね」
「今日はガチでやらないと点数死んじゃうからね。頑張らないと...!」
「ちなみに先輩、前の期末総合は?」
「大体、20位くらい?」
「すげぇ頭いいじゃないすか」
うちの高校は3年生が200ちょいで、その中から20位とは相当の頭脳の持ち主だろう。
ちなみに1年の俺は150ちょいで、前回の期末は52位で自分でも中々だと思っていたが、まさかこの人に負けてるなんて思ってなかった。
「まあ私に負けないように高瀬も頑張って!」
「わかりました。頑張って見ます」
先輩はニコッと元気そうで、先輩らしい笑顔で俺に笑い、数秒後、俺たちはまた勉強した。
◇◇
午後6時8分。
俺は自分の家の駐輪場に自転車を置き、自分の家のドアを開けた。
先輩の家から帰る時、伊阪さんにいきなりハグ&胸を押し付けらるという非常に大胆で素晴らしい行為をされ、俺の童貞心はボロボロだ。
まだ俺以外は帰ってないので、仕方なく風呂の準備をして、自分の部屋のベットに飛び込んだ。
ベッド際にある読みかけの小説を手に取り、しおりが挟んであるページを開き、文字を読む。
もうこの行為をするのは何回目だろうか。
そしてよくある。
気づいたら寝落ちしていた。
またやっちまったと心の中で悔やみながらベットを出る。
時間は午後8時ちょい。
俺はリビングのソファに座り、テレビをつける。
バラエティ番組を適当に流しながら、見ていると家のチャイムが突然鳴った。
鳴らした主を見てみると、そこには俺のクラスメイトの姿があった。
「はい。高瀬です」
『あ、高瀬くん?神奈宮です!』
そこには大きなお鍋を持った神奈宮奏が立っていた。
次も遅れます!(多分)