挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
宮様にTS転生したけど、第二次大戦が目前の日本で既に詰んでる気がする…… 作者:うるめいわし
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

9/58

9話 コーデル・ハルですがウチの大統領閣下が……

問題の箇所を削除修正しました。実在の存命中の人物は存在しないことになりました。

【号外! 藤宮内親王殿下が、反乱軍を慈悲でもって説得。反乱軍将校は投降! 下士官兵は原隊へ帰隊す!】


 うむうむ。これで桜子ちゃんの株も上がるというもんだ。良きかな良きかな。


【反乱軍は鎮圧され終息へ向かう。軍高官や国粋主義者等の責任の所在を追求する動きへと移行か?】


 かといって、統制派の軍人が力を付けすぎるのも、それはそれで問題がある気がしますね。


【身内から反乱軍を出した、陸軍の影響力の低下は必須!】


 軍人の暴走は防がないとね。


【クーデターを未然に防げなかった責任を取って、岡田内閣は総辞職!】


 海軍出身の岡田さんには、とんだとばっちりだけど、こればかりは仕方ないよね。


【憲政の常道への復帰に、舵を切る方へと向かう見込み】


 うむうむ。文民統制こそ民主主義の基本だよね。

 もっとも、政治家もあまり信用できない気もしますが、軍に政治の主導権を握られるよりは、ナンボかマシでしょう。


【次期首相は高橋蔵相の再登板か?】


 うん? 次の総理大臣は、広田弘毅じゃなかったの?

 あー、そっか、二・二六事件でダルマさんが死んでないから、歴史が変わったということでしたか。
 ダルマさんは死ぬまで働かされそうですね。御労しや……








 アメリカ ワシントンDC


「なあ、ハル。日本軍はロリコンの集団なのか?」

「ああ、プリンセス藤宮のことですか。彼女の年齢からすれば、ロリというよりも、むしろペドかと?」

「日本人は業が深いのだな……」

「しかし、プリンセス藤宮の活躍で、日本の軍部の暴走に一定の歯止めが掛かったようです」

「黄色い猿は狂犬だからな。いや、猿なのだから、クレイジーモンキーか?」

「その定義はさておき、これで、日本軍が大人しくなってくれるのであれば、ステイツにとっても利になるかと」

「そうだな。我がステイツの過剰な生産力は市場を欲しているのだからな」

「日本とチャイナとで戦争にでもなれば、民生品が売れなくなりますしね」

「その代わりに、武器と弾薬は売れるがな」

「どっちの方が儲かるのでしょう?」

「微妙だな。もっとも現時点では、まだ戦争までは望んではおらんよ」

「現時点では、ですか……」

「そう、現時点では、だ」

「わかりました。どちらに転んでも、ステイツの利になるよう工作しましょう」

「そういうことだ。しかし、プリンセス藤宮のブロマイドは手に入れたいものだな」

「大統領閣下、貴方もでしたか…… アレは日本人限定で、個人国債を購入した人のみへの特典ですよ」

「外債にも特典を付けてくれればいいものを」

「近年の日本は外債自体発行してませんよ」

「むむむ、ジャップめ小賢しい真似を!」

「そんなにも、ブロマイドが欲しいのですか?」

「うむ。欲しい」








 イギリス ロンドン


「なに、この可愛い生き物!」

「おや? ローズはこんな可愛い妹が欲しいのかい?」

「この子とは、お友達になりたいわ!」

「そういえば、このプリンセス藤宮は、ローズと同い年だね」

「小さい女の子なのに、軍服姿がとってもキュートだわ」

「この写真は、まるで映画のワンシーンみたいだね」

「ええ、私もこんな風に兵士から捧げ銃をしてもらって、それに答礼をやってみたいわ」

「今度、近衛兵に頼んでみようか?」

「熊の帽子を被った近衛兵では意味がないのよ」

「そうなのかい?」

「ええ、一般の兵士が相手でなければ、興醒めだわ」

「そんなものかねぇ……」

「そうよ! お父様も少しは乙女のセンスを理解して欲しいわ!」

「近衛兵では、儀式になってしまうということかい?」

「そそ、格式ばった儀式じゃなくて、この写真のような自然な感じが良いのよ」

「なるほどね」

「この子、イギリスに遊びに来てくれないかなぁ」

「来年には兄上の戴冠式で、日本の皇族も呼ぶから、その時に会えるかも知れないね」

「知れないじゃなくて、是が非にでも彼女を指名して呼ぶべきよ!」

「彼女は秩父宮殿下の娘ということだから、エンペラーの姪ということか」

「それじゃあ彼女は、私とデイヴィッド伯父様の関係と同じってこと?」

「そういうことだね」

「ふーん、身分も高かったんだぁ」

「おそらく、エンペラーの名代として秩父宮殿下が来るはずだから、きっと彼女とも会えるよ」

「来年が楽しみだなぁ」








 ドイツ ベルリン


「ふむ。日本のクーデターは即日鎮圧されたと」

「あっけない幕切れでしたね」

「しかしいくら、この幼女が日本の皇族だからといって、こうも簡単に反乱軍は素直に従うものなのか?」

「どうやら、クーデターを起こした側が、皇族の動きを読み違えていたようでして」

「ふむ。皇族がクーデターに味方するとでも思っていたと?」

「そのようです」

「クーデターを起こした連中は馬鹿なのか? どの世界に自分の権力基盤を揺るがす行いを許容する権力者がいる」

「おりませんな」

「そうであろう? しかし、この幼女の鶴の一声で、反乱が収束したのが信じられん」

「日本人の精神構造は、どうやら我々とは違うようです」

「皇族絶対主義とでも言うのかね?」

「それに限りなく近い気がします」

「その精神が我々ドイツ人にもあれば、先の欧州大戦での敗戦はなかったのかも知れんな」

「最後は反乱からの自滅でしたからね……」









 ソ連 モスクワ


「日本のクーデターは不発に終わったか」

「思っていたよりも、クーデター側の支持が集まらなかったようです」

「我がソビエトロシアへの影響は?」

「目下、鋭意調査中でありますが、恐らくは軽微かと」

「ブルジョワジーのカリスマ、か……」

「労働者の敵ですな」

「ふーむ…… 日本への浸透は?」

「あまり芳しくはありません」

「急がせろ。日本の目を中華に釘付けにするのだ!」

「日本と中華を争わせておけば、シベリアと沿海州は安泰ですな」

「そういうことだ」








 モスクワ 某所


「この幼女、可愛いなぁ……」








 東京 秩父宮邸


「くしゅん!」


 むむっ、どうやら誰かが、私の噂をしているみたいですね。
 まあ、桜子ちゃんは可愛いですし、噂されるのも仕方ないですね!

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ