73話 桜子ですけど、だーんけーるく!でございます
1940年5月下旬 東京 秩父宮邸
【英仏白連合軍はドイツ軍の前に総崩れ! ベルギーからフランスへ退却する見込み!】
だーんけーるく!!
【英仏連合軍の一部はブリテン島に退却か?】
一部というのか、ダイナモ作戦でブリテン島に退却するのは、イギリス軍の大部分とフランス軍の一部になるのかな?
でも、イギリス軍もかなりの人数がドイツ軍の捕虜になってたような気もしましたね。
といいますか、チャーチルじゃなくてハリファックスが首相でも、ダイナモ作戦って成功するのかな?
ハリファックスさんも、さすがに海外派遣軍を見殺しにするような真似はしないと思いますので、撤退作戦自体は発動するのでしょうけど、規模が小さくなるとかありませんかね?
ダイナモ作戦の史実と同様の成功を願わずにはいられません。
【ベルギー降伏! レオポルド三世国王はベルギー国内に留まる模様!】
オランダ同様にベルギーも、やはり持ちませんでしたか……
ドイツ軍が敵では相手が悪かったとしか言いようがないのでしょう。
でも、ベルギー軍ってドイツ軍を相手にかなり善戦したとかの話も聞きましたね。
オランダやフランスが弱すぎたのかな?
フランスなんて、ドイツと戦争する気もないのに、なんで自分からドイツに対して宣戦を布告しちゃったのでしょうかね?
ポーランドを見殺しにするのが忍びなかったのでしょうか?
まあ、これ以上は、ドイツの跳梁跋扈を見過ごせない、我慢の限界阻止点を超えてしまったから、宣戦布告したのだとは思いますけど。
あと、イギリスに引きずられて、惰性で宣戦布告した面も否めないでしょうね。
戦争を惰性で開始するのも、ある意味それはそれで凄いとは思いますが。
あーでも、第一次世界大戦も、ズルズルと惰性で始めちゃったようなモノでしたか……
なんだか人間って、あまり賢くない生き物のような気がしてきたぞ。
だけど、オランダとベルギーは完全に英仏のとばっちりだよなぁ。
英仏がドイツと戦争状態にならなければ、ベルギーとオランダは戦争に巻き込まれなかった気がしないでもありません。
列強のパワーゲームと言ってしまえば、それまでなんだけどさ。
といいますか、ベルギー国王ってイギリスに亡命しなかったのね。知らなかったよ。
ベルギー国王は、ドイツに幽閉か監禁、よくて軟禁されるのが目に見えているのに、ベルギー国内に留まるだなんて、男気を見せたということになるのかな?
私がレオポルド三世と同じ立場であったとしても、同じことが出来たとは思えませんので、なんかカッコいい感じがしますね。
私だったら、すたこらさっさとブリテン島に逃げ出しているでござる。
1940年5月下旬 フランス ダンケルク上空
「くそっ! ドイツ空軍の数が多いな」
「イギリス陸軍をブリテン島に逃がさないように、敵も必死なんでしょうね」
「その割には、ドイツ陸軍の動きが低調なのが気に掛かるぞ」
「ドイツは陸軍と空軍で軍が分かれているからな」
「では、意思の疎通が上手くいってないと?」
「その可能性は否定できんだろうよ」
「我が国も陸軍と海軍では仲が悪いですからさもありなん」
「どの国でも、その辺の事情は似たり寄ったりなんだろうなぁ」
「これでも一昔前に比べたら、我が国の陸海軍の仲は多少はマシになっているんだけどな」
「そういえば、航空兵の教練過程では合同で募集したりもしていましたね」
「ああ、アレか? あの子供の描いた下手くそな絵で募集していたヤツだよな」
「馬鹿、アレって藤宮様が描いた絵とかいう噂もあるんだぞ」
「それってマジで?」
「あくまでも噂の域は出ないがな」
「敵機がこちらに気付いたみたいです!」
「ちっ、そうやすやすと奇襲をさせてはくれなかったか」
「だが、ルフトバッフェだけが相手ならば、いくらでもやりようはあるさ」
「爆撃機とそれを護衛している戦闘機だけですもんね」
「問題は護衛を放棄して、こちらに向かってくる戦闘機ですよ」
「メッサーシュミット109か……」
「この九八式が、どこまで通用しますかね?」
「腕が鳴るぜ!」
「まあ、露助とは練度が違いますよ」
「あいつらフラフラと飛んでたもんなぁ」
「敵機の性能も露助とは違うはずだぞ」
「今回も上を取っている分だけ初撃は有利ですがね」
「おしゃべりはそこまでにしろ! 敵戦闘機を警戒しつつ、爆撃機を落とすぞ!」
「「「了解しました!」」」
1940年6月上旬 東京 秩父宮邸
【英仏連合軍はダンケルクから奇跡の撤退!】
奇跡といいますか、ドイツ軍のチョンボに助けられた面は否めないのでしょうね。
しかしこれで、イギリス海外派遣軍は重火器の大半を喪失してしまったはずなので、日本への武器の発注も増えることでしょう。たぶん。
イギリスもアメリカだけに全てを依存したくはないでしょうから、少しは日本にもおこぼれが回ってくるよね?
アメリカ製の兵器よりも日本製のほうがお安いので、是非ともイギリスには買ってもらいたいところであります。
最近では日本製品の品質も少しはマシな水準になってきましたので、お客様からのクレームも減ってきているのですよね。
それで、日本で一番潤いそうなのは、やはり造船業界でしょうか?
ドイツのUボートが跳梁跋扈しているおかげで、商船や商船を護衛する小型艦艇が不足するはずですしね。
第一次世界大戦の時のように、日本の景気が上向くことを期待しましょう。
戦争万歳! ……じゃなくて、戦争経済万歳!
戦争とは、自国がするモノではなくて、他国にさせるモノだと、つくづく思いますよ。
死の商人?
銃は自分の意志では人を撃たないんやで。
尼子の姫を再開したら今度はこっちの更新が遅れそう(汗
ボ、ボチボチと…




