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宮様にTS転生したけど、第二次大戦が目前の日本で既に詰んでる気がする…… 作者:うるめいわし
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52話 組閣の大命を受けたのは誰?


 1939年8月30日 東京 秩父宮邸


【宇垣一成予備役陸軍大将に、組閣の大命!】


 は? 宇垣一成って、何度も首相候補に名前が上げられながらも、遂には首相に成れなかった不運の人でしたよね?
 それが、この世界線では、総理大臣に就任ですか。欧州は一触即発ですから、戦争を見越して日本の総理大臣も、軍人出身の方が何かとやりやすいと判断したのでしょうね。

 それに、まだノモンハン事件も終結してませんので、一部では戦闘が継続しているみたいですしね。
 それにしても、相沢事件から永田鉄山を助けただけで、ここまで歴史が変わるとは思いもよらなかったよ。





  宇垣内閣 閣僚名簿


  総理大臣 宇垣一成

  大蔵大臣 青木一男

  外務大臣 吉田茂

  駐英
  全権大使 吉田茂   → 重光葵
  駐米
  全権大使 堀内謙介
  駐独
  全権大使 東郷茂徳  → 来栖三郎
  駐ソ
  全権大使 重光葵   → 東郷茂徳

  内務大臣 小原直

  司法大臣 宮城長五郎

  文部大臣 松浦鎮次郎

  商工大臣 中島知久平

  農林大臣 島田俊雄

  逓信大臣 児玉秀雄

  鉄道大臣 八田嘉明

  拓務大臣 池田成彬

  厚生大臣 広瀬久忠

  内閣
  書記官長 大橋八郎

  陸軍大臣 阿部信行
   次官  東條英機
  軍務局長 山脇正隆
 航空本部長 山下奉文

  参謀総長 閑院宮載仁親王
   次長  永田鉄山
  作戦
  第一部長 橋本群

  教育総監 安藤利吉

  海軍大臣 百武源吾
   次官  住山徳太郎
  軍務局長 阿部勝雄
 艦政本部長 塩沢幸一
 航空本部長 井上成美

 軍令部総長 伏見宮博恭王
   次長  近藤信竹

 連合艦隊
  司令長官 山本五十六





 ふむ。相変わらず大臣は知らない人が多すぎて、誰が誰だが分からん。吉田茂が駐英大使から、外務大臣に返り咲きしたのと、知久平さんが鉄道大臣から、商工大臣に横滑りしていますね。それ以外の大臣は、新顔や復権といった感じみたいですね。
 といいますか、宇垣一成って、天皇陛下の評価は低かった人物だった記憶があるのですけど、既に史実とは違う歴史を歩んでいるので、天皇陛下の不興を買うような言動は発生しなかったのかな?

 陸軍大臣は、阿部信行予備役大将ですか。史実では、ちょうどこの時期に首相になった人物でしたね。だから、この人事は妥当なのかも知れません。陸軍次官は、東條英機中将ですか。彼は官僚としては優秀だったみたいなので、まあ、いいんじゃないかな?
 でも、市井のゴミ箱を漁るのは、失笑を買うと思われますので、やめておいた方が無難な気はしますがね!

 それと、皇道派で冷や飯を食わされていた、山下奉文中将が航空本部長として中央に返り咲いてますね。そして、やはり肝は、永田鉄山の参謀次長でしょうか? 参謀総長である閑院宮のお爺さんはお飾りですしね。
 永田鉄山には、用兵側でも辣腕を振るってもらいましょう。

 海軍の人事は、百武源吾大将が大臣に就任していますけど、この人事は意外でしたね。これは、海軍の内部で変な化学的な合成反応でも発生した感じがしますよ。もしかしたら、艦隊派と条約派の和解の象徴なのかも知れません。
 連合艦隊司令長官は、史実と変わらずに山本五十六が就任していますけど、頼みますから、真珠湾攻撃なんかやらかさないでください。








 1939年8月31日 イギリス ロンドン


「こんちには、ハリファックス卿。ご機嫌は如何ですかな?」

「ようこそ、吉田大使。残念ながらも、ご機嫌は最悪に近いですな」

「ナチスドイツのポーランド侵攻は、ほぼ確定事項ですからなぁ」

「ええ、おかげで二度目の世界大戦ですよ。まったくもって嘆かわしい」

「しかり、貴国には同情いたします」

「ブリテン島を極東に引っ越しさせたい気分ですよ」

「まあ、極東は極東で色々と問題を抱えているのですがね」

「それもそうでしたな。それで、今日はどういったご用件で?」

「本国から外務大臣に就任せよとの命令が出ましたので、近いうちに帰国するので挨拶をと」

「それは、おめでとうございます。しかし、この時期にですか……」

「この時期だからなのでしょうな」

「なるほど、貴国も戦時体制への移行を固めたということでしたか」

「そうなるのでしょうな」

「後任の大使は、誰が赴任なさるので?」

「まだ確定ではありませんが、恐らくは現在、駐ソビエト大使に就いている重光大使だと思います」

「ああ、あの上海で片足を失ってまで、中華民国との停戦協定に署名した侍でしたね」

「私とは違ったタイプですが、彼もタフな外交官ですよ」

「お手柔らかにお願いしたいものですな。ところで話は変わりますけど、我が国とドイツが戦争状態に入った場合には、貴国、日本は確実に、我が国を支援して頂けるのですな? ロールスロイスのエンジンのライセンス生産も認めたのですぞ?」

「それは間違いありませんが、貴国の側で参戦するのは、先になりそうですがね」

「状況を見極めてということですな?」

「まず最初は、軍需物資の支援からでしょうな。その次に、義勇兵でしょうか?」

「義勇兵ですか?」

「ええ、先の大戦では出し渋り顰蹙を買いましたので、その反省を踏まえて、貴国の受け入れ準備が整いさえすれば、最初から義勇兵を送ると内々に決定済みです」

「それは、ありがたい。ドイツの軍事力は侮れませんので、お願いすることになると思います」

「歩兵はカナダにアンザックやインド兵がおりますので、我が国としては、戦闘機とパイロットを義勇兵として送ろうと思うのですけど、いかがでしょうか?」

「ノモンハンでの戦闘で、ソビエト軍機を鴨にしたという、タイプ98戦闘機でしたか?」

「ええ、それをブリテン島に送ることになると思います」

「それは頼もしそうです」

「もっとも、貴国に送る前にフィンランドで、赤い熊とじゃれ合う事になりそうですがね」

「やはり、独ソ不可侵条約には密約があって、ソ連がフィンランドを攻めるとお思いで?」

「ええ、フィンランドは元々、ロシア帝国の一部でしたので、ソ連にとってみれば、故地の奪還としか見做してないのでしょうな」

「まったく、どいつもこいつも領土欲に目が眩んでおって嘆かわしいですな」

「ええ、まったくです」

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